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風景画のように美しい村!モントレゾールへ行くならこれを見よ!

モントレゾールとは?

フランスのちょうど真ん中くらいに位置するサントル=ヴァル・ド・ロワール地方(旧サントル地方)は、フランス屈指の農業エリアです。

自然豊かなこの地方の中央にはフランスを代表するロワール川が流れており、中部のロワール渓谷周辺には有名な古城が多く点在し、世界遺産にも登録されています。

そんなサントル地方にあるモントレゾール(又はモントレゾー:Montrésor)は、このエリアに点在する古城の一つを抱えながらも、人口400人にも満たない小さな村です。

しかし、日本人旅行者の間では知る人ぞ知る隠れ絶景スポット。

というのも、この長閑な田舎の村の見どころは城だけではなく、村の景観そのものがまるで絵画の中の世界のように美しいのです。

そのため、「フランスの最も美しい村」の一つに登録されています。

美しい村を登録する協会は1982年に設立され、毎年追加・資格剥奪審査が行われて現在は160近くの村が登録されているのですが、モントレゾールは協会設立時の最初から登録されている元祖美しい村の一つ。

古城巡りなどでこの地方を訪れるのであれば、ぜひもう一歩足を伸ばして欲しい村です。

今回はこのモントレゾールの村の魅力を詳しくご紹介します。

モントレゾールの見どころ

モントレゾール城(Château de Montrésor)

この村で必ず外せないのはモントレゾール城(Château de Montrésor)です。

この城は11世紀にもともと要塞として作られたのですが、1493年にある大富豪がルネッサンス様式の城に改築、その後1849年にポーランド人の伯爵の所有になり、彼の家族によって大々的に改修されていきました。

城といっても大きくて豪華なものではなく、貴族の豪邸のような印象で、城館は蜂蜜色の石と白い石が部分的に混じり合っており、城の歴史の長さを彷彿とさせます。

その佇まいは村の規模と周囲の緑と大変馴染んでおり、城でありながらも和やかな光景です。

城館内部は一般公開されており、17~19世紀前後の絵画や肖像画、木彫り、狩りに使われた銃、豪華な調度品など様々なものが展示され、小規模ながらも見どころ満載の城となっています。

入場料は大人一名9ユーロで、開放期間は3~11月、基本の開館時間は10~18時となっています(時期により多少変動あり)。

城館の周りには12世紀の城壁や塔が残されています。

細い石畳の階段や城壁の門などは中世の雰囲気をそのまま留めており、周りを散策してみるとどことなく気持ちがワクワクします。

春から夏にかけては草花が城壁周りに咲き乱れ、城壁にツタや草が巻きついていたり垂れ下がっている様子は長い歴史を想起させる素晴らしい景観です。

また、城への入口がある門の近くには、16~18世紀前後の古い町並みが残っています。

入口前から後ろを振り返ってみると、そこはぱっと見異世界のよう。

また、城壁の下に位置する通りには木組みの枠が見える古い家屋などが点在しています。

これらの眺めは村の有名な景観スポットですので、ぜひ撮影や散策を楽しんで下さい。

サン・ジャン・バプティスト教会(La collégiale Saint-Jean-Baptiste)

城の入口前にある古い石畳の小道の先には、16世紀に立てられたサン・ジャン・バプティスト教会(La collégiale Saint-Jean-Baptiste)が見えます。

こちらもこの村を代表するルネッサンス様式の教会で、黒い屋根が特徴です。

16世紀に描かれた受胎告知の美しい絵画などが見どころです。

この村には中世から近代にかけての村人の生活を垣間見ることが出来るスポットもあります。

カルドー市場(La Halle des Cardeux)

その一つがカルドー市場(La Halle des Cardeux)です。

18世紀初めに立てられた木造の屋根付き市場の跡で、当時はここで羊毛などの取引が行われていました。

大きな屋根を支える年季の入った何本もの木の柱や梁は見ものです。

現在はこの村や近郊の歴史が展示してある資料館として利用されています。

共同洗濯場跡(Lavoir)

もう一つはアンドロワ川に面した村の共同洗濯場跡(Lavoir)です。

細い小道を入ったところにあり、洗濯場前の広いスペースの地面には、この村の伝説にちなんだ大きなトカゲの絵が描かれています。

洗濯場跡からは対岸の長閑な草原や畑などをみることができます。

アンドロワ川横の散策路(Balcons de l’Indrois)

そして、この村を代表する絶景スポットがあるのがアンドロワ川横の散策路(Balcons de l’Indrois)です。

この散策路からは川の対岸にあるモントレゾール城や城壁、教会、村の景観を眺めることができます。

天気が良ければ、緑色の川と木々、青空、城や村の家屋などのコントラストが美しい、印象派の絵画のような景色をみることができます。

もちろん、天候に恵まれなくても村の美しい景観は見られるので、散策して見て下さい。

散策路上にはベンチや芝生エリアがあるので、コーヒーや軽食をテイクアウトして休憩するのもオススメです。

アンドロワ川の散策路は村の東西の細い小道からアクセス出来ます。

東側の小道は分かりづらいので、西側の小橋(大通り(Grande Rue)に面した、家屋に挟まれた脇道の先)から散策路に入り、東に向かって歩くといいでしょう。

モントレゾールへのアクセス

モントレゾールは「フランスの最も美しい村」の一つに登録されていながら、村まで公共交通機関を使ってのアクセス方法はありません。

アクセス方法は主に2つ。列車で近郊の町ロシュ(Loches)まで行き、そこからタクシーでモントレゾールまで移動するか、レンタカーを借りるかです。

列車を使う場合、パリからなら2時間半前後でロシュまで行くことができます(所要時間は乗り継ぎ時間により変動します)。

パリからロシュまで直行の電車はないので、トゥール(Tour)でTER(特急)に乗り換えとなります。

他の都市からモントレゾールへ向かう場合も、このトゥールが乗り換えなどの基点となります。

ロシュは小規模の町なので、駅にタクシーは常駐していません。

運よく流しのタクシーを捕まえられればいいですが、そうでない場合は駅前の橋を渡ったところにある観光案内所まで行き、そこでタクシーを呼んでもらうといいでしょう。

その際、帰りのピックアップタクシーの予約もまとめてしておいたほうが賢明です。

モントレゾールにも観光案内所があるので、そこでタクシーを呼んでもらうことも可能ですが、小さな村なので連絡してもすぐにタクシーが来ないことも十分ありえます。

ロシュ−モントレゾール間はタクシーで約20分、料金は30ユーロ前後が目安です。

もう一つの移動手段はレンタカーですが、国際免許証があれば迷わずこちらをオススメします。

モントレゾールの近郊にはロアール川沿いに連なる有名な古城や田舎町の古城などが多く点在しています。

それらをまとめて自分のペースで回るのであればレンタカーが断然便利。

トゥールまで列車で移動しそこからレンタカーを借りれば、モントレゾールまでは1時間もかかりません。

国際免許証は有効な運転免許証があれば、基本的に各都道府県の警察本部などで即日入手できます。海外旅行の際に持っていて損はありません。

ただ、フランスの運転で注意したいのが、ハンドルと車線は日本と逆、そしてマニュアル車が主流(八割以上)であることです。

AT限定の免許を持っている場合は要注意。

AT車が全くないわけではないので、早めに予約してリクエストしたり、AT車の有無を問い合わせたりして対策を講じましょう。

まとめ

フランスのど真ん中、サントル=ヴァル・ド・ロワール地方に位置する村、モントレゾール。

小さい村ですが、大変美しい絵画のような景観を有する村で、「フランスの最も美しい村」の一つに登録されています。

モントレゾールの見どころの一つはモントレゾール城です。

元々11世紀に要塞として立てられましたが、数度の回収を経て現在の姿になりました。

城館は一般公開されており、17~19世紀前後の絵画や調度品などが展示されています。

城館を囲んでいる城壁や門などは11世紀のオリジナルが残っているところも。

城への入口の門の反対側には石畳の通りと石造りの古い家屋が並んでおり、まるで中世へタイムトリップしたかのような景観です。

この通りの先にはサン・ジャン・バプティスト教会もあり、黒い屋根や内部にある受胎告知の鮮やかな絵画などが見どころです。

城壁下の通りには古い家屋や木組みの家屋が点在しており、その通りから見上げる城壁の景観も圧巻です。

村の中には、他にも18世紀に作られた木造の屋根付き市場跡や共同洗濯場など、当時の人々の生活を思い起こさせるようなスポットがあります。

また、モントレゾールに来たら外せないのがアンドロワ川脇にある散策路です。

この散策路は対岸にある村の景観や城などが一望できる絶景スポット。

散策路上の様々なスポットから印象派の絵画のような景観をみることが出来ます。

天気が良ければ散策路沿いのベンチなどで一息つくのもオススメです。

モントレゾールへのアクセスは残念ながらよくありません。

国際免許証を持っているのであれば、近郊の大都市トゥールまで列車で移動し、そこからレンタカーでモントレゾールまで移動するのがお勧めです。

モントレゾールまで行く公共交通機関はないので、レンタカー以外であれば、国鉄の駅がある近郊の町ロシュまで列車で移動し、そこからはタクシー移動になります。

ロシュの駅は小さいので、駅前にタクシーは常駐していません。

流しのタクシーが捕まらない場合は、駅の近くにある観光案内所まで行ってタクシーを呼んでもらいましょう。

モントレゾールは交通の便も良くないので行きづらいところですが、行って後悔する事はないはずです。

ただ、モントレゾールを含め、フランスは田舎に行けば行くほど英語はほぼ通じなくなるので、片言の英語・フランス語やジェスチャーを交えてのコミュニケーションを楽しめるくらいの、旅行慣れしている上級者向けの穴場観光スポットだと思います。

筆者のオススメの旅行方法は、ロワール川沿いの古城をレンタカーで回ったついでこの村まで足を伸ばす事です。

フランスの田舎の景観を楽しみたい人やスローペースな旅行、珍しい場所に行って見たい人にはもってこいの観光地モントレゾール。

ぜひ次の旅行先にこのエリアの古城巡り&モントレゾール観光をチョイスして見てはいかがでしょうか?