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降るような星空に一生分の願いを込めて・・・。テカポへ行ってみよう!

南半球の島国ニュージーランドに人口400人の小さな村「テカポ(Tekapo)」があります。かつてのテカポには主だった観光資源がなかったため、わざわざ人が訪れる様な場所ではありませんでした。

ところが今では世界中から観光客が訪れるニュージーランド屈指の観光地となっています。その理由は、観光客の目当てとしてあるものが注目されるようになったからです。善き羊飼いの教会はテカポ湖畔に建つ教会で美しい花々が回りを彩っていて、教会のそばにあるパウンダリー犬の像があります。

そして何よりも注目されているのが、夜空いっぱいに広がる「満天の星空」です。この星空の絶景を求め、世界中から年間150〜200万人もの観光客が集まっています。

村の経済が潤うことは一見いいことのようにも思えますが、そのことが住民たちにとって実はジレンマを抱えることになってしまいました。

それは、観光客を見計らい村自体にホテルや商業施設などを建てるべきだ!という意見に対し、人工光が増えれば星空は見えにくくなってしまうということを懸念する意見が出てきたことです。

今まで長い間、静かに暮らしてきた村人としては、観光客を呼べば呼ぶほど村は賑やかになるが、このままでいいという気持ちもまた本音だったわけなんです。ニュージーランドに移住したある日本人が、このジレンマを解消すべく立ち上がりました。

よし!世界遺産にしてしまおう!

こうした日本人の活躍により、テカポは数年前から星空をユネスコの世界遺産にするべく活動しています。例えば、街灯が空ではなく道路側を照らすように設計されていたり、住人達が夜は窓のカーテンを閉め、家の光が外に漏れないようにしたりしました。こういう工夫をなすことで、星空を守りながら多くの観光客を呼んだのです。

しかし、2017年現在まだ登録には至っていません。ユネスコが設けている世界遺産の登録基準では、「星空」は自然遺産、文化遺産、複合遺産のどの基準にも当てはまらないのです。

しかし現在テカポは、ユネスコから「星空を世界遺産にする」テストケースの場として選ばれています。

観光客が簡単に星空を楽しめる理由は、標高の低さだけではなくテカポは年間の晴天率が70%、また星の観測を妨げる原因となる湿度が一年を通じて低いなど、星の観測条件が揃っています。

訪れれば必ず星空が見られるわけではないが、確率は十分に高くツアーが英語だけでなく日本語にも対応しているのも日本人にとっては大きな魅力です。

人気の観光スポット

◎善き羊飼いの教会

善き羊飼いの教会は1935年にヨーロッパからの開拓者によって建てられ、聖書の一節にちなんで名付けられた。

◎バウンダリーの犬

教会の傍にあるのは「パウンダリー犬の像」。ニュージーランド開拓時代の牧羊犬達の働きを称えて1968年に作られた犬の銅像があります。

◎ミルキーブルーの湖

海もいいですけど、湖もいいですよね。このミルキーブルーの湖は空の色をそのまま吸収しているかの様に一面とても綺麗です。

◎テカポの星空

そもそも村の名前、テカポ(Tekapo)はマオリの言葉で、Tekaが「眠る」「横たわる」、そしてpoが「星」や「夜」という意味を持ちます。つまりテカポは直訳すると「星が眠る場所」となります。しかし、テカポの夜空は星が眠るどころか、空一面ビッチリと星が瞬いています!

最後に

テカポの人々にとって満天の星空は当たり前でした。世界遺産登録を目指して活動を進めてきたことを通して住民は、自分たちにとっての当たり前が注目されるものだと知っていきました。

「観光を推進しテカポを発展させたい」という意見と「これまで通り自然豊かで静かに暮らしたい」という意見のジレンマは解消され、今は心を一つにしている。これから先、住民の協力も実り世界遺産登録されることを願います。

国内では感じることのできないレベルの神秘的な光景に、何時間でも見とれてられる。

世界各国からこの最高級の当たり前を求めて、、、。