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葡萄畑の真珠!?フランスの中世の街並みが残る町リクヴィルとは?

リクヴィルとは?

ヨーロッパ随一の観光大国フランス。フランスといえばパリというイメージが強いですが、フランスにはそれ以外にも多くの観光スポットがあります。

フランス東部のドイツとの国境に近いアルザス地方にもたくさんの見所が点在しています。

その中でも有名どころの一つとして名前が挙がるのがリクヴィル。

「葡萄畑の真珠」の異名をもち、フランス全土に点在する156のフランスの最も美しい村のうちの一つに認定されています。

葡萄畑という語から想像がつきますが、このエリアはフランスでも有名なワインの産地の一つ。

町の周りには広大な葡萄畑が広がっています。中世の街並みをそのまま残したこの町は、ハイシーズンになるとヨーロッパ中から観光客が訪れます。

この町の歴史は古く、11世紀ごろにはすでに葡萄の栽培が盛んでした。1269年に城が築かれ、1291年に城壁や現在は博物館として利用されているドルテーの塔や盗人の塔が立てられました。

現在残っている町の建物は主に16世紀に立てられたもので、運良く第二次世界大戦の戦火を逃れたため、当時の街並みがほぼそのままの状態で残っています。

近隣にはコルマールなどの有名観光地もあり、そこからの日帰り観光も十分可能です。

リクヴィルは町のメインの通りを端から端まで歩いても20分程度というコンパクトな町ですが、その中に見所がぎゅっと凝縮してあります。

春先からはワインの試飲ツアーや葡萄畑へのガイドツアーなどのイベントも定期的に開催され、観光+αでのお楽しみも。

今回はこのリクヴィルの見どころやアクセス方法などをご紹介します。

リクヴィルの見どころ

*カラフルな街並み

リクヴィルの第一の見どころは何と言ってもその町並みです。

町の入口に位置している役場の建物のアーチを通り抜けると、そこには異世界が広がっています。

16世紀の街並みがほぼそのままそこにあり、まるでタイプトリップしたかのよう。

石畳の通りに小さな噴水、通りの両脇にはドイツの影響を受けているアルザス地方特有のコロンバージュ(木骨組み)様式の家々が並んでいます。

春からはベランダや柱の部分には鉢植えされた花々やそこを伝って巻きついているツタや藤などが咲き乱れ、とても美しい景観になります。

リクヴィルのメインストリート(ジェネラル・ド・ゴール通り)から細い道に入ると、青や黄色、ピンク、緑などさまざまな色の建物が並んでいます。

さらに、ショップやレストラン、ホテルなどにはおしゃれで可愛らしい看板が掲げてあり、左右前後全てがシャッタースポットと言っても過言ではありません。

一方で、町の外側は茶色い建物がずらっと並んでいます。実はこれは街を囲っていた城壁。

外側を歩いてみるとよくわかりますが、街を囲むようにずっと繋がっており、外側は木組みの窓などがあるだけなのに、町の内側からみると可愛い壁の色やおしゃれなお家だったりします。

城壁の横にところどころある階段から上に登ることができ、そこから町の外を眺めることもできます。

*町の博物館

リクヴィルには町の歴史を学ぶことのできる博物館が二つります。

ドルデー博物館 Musée du Dorder

一つはドルデー博物館(Musée du Dorder)です。

博物館が入っているドルデーの塔は1291年に村の見張り台として建設された塔で、高さは約25メートル。この博物館では13~17世紀までのリクヴィルの変遷の歴史を学ぶことができます。

塔の四階(日本でいう五階部分)からは、アルザス平原とリクヴィルの町並みの景色を堪能できます。

盗人の塔博物館 Musée de la Tour des Voleurs

もう一つの博物館は、盗人の塔博物館(Musée de la Tour des Voleurs)。

こちらはドルテーの塔から60メートルほどのところにある別の塔を利用している博物館です。

この塔も1291年に建てられ、15~18世紀にかけては町の監獄および拷問所として使用されていました。分厚い壁に囲まれており、外側からみると5辺に見えるのですが、内側から見ると4辺に見える不思議な建物です。

館内では昔の拷問部屋や使われた道具などが展示されています。

この塔のキッチンだった部分は、中世のブドウ栽培者の暮らしぶりを再現する別の展示スペース(Maison de Vigneron)になっています。

 

どちらの博物館も町の古い歴史を体感しつつ学べるスポットなので、時間があればぜひ覗いて見てほしいところです。

これらの博物館は常時開いているわけではなく、観光シーズンの春先から冬までの間しか開館しません。2018年は3月30日~11月4日までか会館期間です。

盗人の塔博物館は、期間中は毎日10:30~13:00, 14:00~18:00まで開いています。ドルデー博物館の方は期間中の週末と祝日14:00~18:00まで、また7月7日から8月26日までの間は毎日オープンします。

入場料は、二つの博物館+キッチン展示スペースに入れるチケットが7ユーロ、盗人の塔博物館+キッチン展示スペースが5ユーロ、ドルデー博物館のみの入場料が3ユーロとなっています。

大きな博物館ではないので、1箇所30分~45分ほどで見て回れます。時間に余裕があればぜひどちらかには入ってみてください。

*プチ・トランでの周遊

リクヴィルの見どころは町の中だけではありません。

町の外一面に広がる葡萄畑の景観も大変美しいのです。村の周りを徒歩で見て回るのもいいですが、オススメは村の観光案内所あたりから一定間隔で出発するプチ・トランへの乗車です。

これに乗れば、町の周りの葡萄畑や町が一望できる展望台などを回ってくれるので、村の外観も楽しむことができます。高台から見下ろすリクヴィルの小さな町は大変美しく、のどかな田舎町と葡萄畑のコントラストは絶景です。

こちらのトランも春先から冬前までの運行です。

時間は基本的に11:00~17:00の間で、12:00~14:00の間は昼休憩のため運行していません。5月から8月のハイシーズンの間は昼休憩が短くなり、運行時間も延長されます。

乗車中イヤホンで音声案内ガイドを聞くことができ、日本語ガイドも録音されています。料金は大人一人7ユーロで、所用時間は30分ちょっと。

天気がいい日は必ず体験してほしいオススメ観光方法です。

アクセス・その他観光情報

リクヴィルまでのアクセス方法は、フランス国内からは主に列車とバスの乗り継ぎになります。

ストラスブール(Strusbourg)などの近郊都市からであば、TER(快速列車)で、パリやレンヌなどの遠方の都市からであればTGV(新幹線)に乗ってコルマール(Colmar)まで移動し、そこからバス(106番)でリクヴィルまでとなります。

コルマールからリクヴィルまではバスで30分程度です。バスは1日7~10本程度しかないので、観光の際は帰りのバスの時刻まで調べておきましょう。タクシーでも15分ほどで移動可能です。

観光シーズン中、リクヴィルではワイナリーツアーや葡萄畑を散策するツアー、村歩き+ワインの試食ツアーなどさまざまなイベントを開催しています。

曜日や時間帯などの詳細なスケジュールはリクヴィルの公式ホームページで確認できますので、日時が合えば参加してみるのもいいでしょう。参加する場合は町の観光案内所などで申し込みできます。

リクヴィルは春から冬前の観光シーズン以外は、博物館やツアーなどは全て休業になります。町並みの見学が目的ならばそう困りませんが、やはりシーズン中の方が葡萄畑も綺麗ですし賑わっていてより楽しめるはずです。

しかし、クリスマス前からクリスマスにかけての短期間は穴場の観光時期。

街中ではライトアップや小さなクリスマスマーケット、デコレーションが行われ、博物館も一時的にオープンするそうです。

冬場に行くのであれば12月がオススメです。

まとめ

フランスのアルザス地方に位置する小さな町リクヴィル。

「葡萄畑の真珠」の異名をもち、フランスで最も美しい村の一つに選ばれています。ワインの産地としても有名なため、観光シーズンになるとヨーロッパから多くの観光客が訪れます。

町の見どころは16世紀の街並みがそのまま残されているという美しい景観です。アルザス地方特有の木骨組み様式の建物が立ち並び、青やピンクなど色とりどりの壁と咲き誇る花で彩られた街並みは絶景です。

町の中には中世の城壁や塔が残っており、それらを利用した博物館もあります。25メートルの見張り塔の中にあるドルデー博物館では、町の歴史の変遷を知ることができます。

以前は監獄として使われていた分厚い壁を持つ塔を利用してある盗人の塔博物館では、当時の拷問部屋や使われた道具などが展示されています。

また、塔のキッチン部分は当時の葡萄生産者の生活を再現してある展示スペースになっています。

リクヴィルの見どころは町中のみにとどまらず、高台から見下ろす町の景観も大変美しく絶景スポット。

定期的に町から出発するプチ・トランに乗れば、葡萄畑の合間や町が見える展望台などを回ってくれるので、葡萄畑と町の景観を楽しむことができます。

リクヴィルまでのアクセスは、ストラスブールなどの近郊都市からはTER(快速列車)で、パリなどの遠方都市からはTGV(新幹線)でコルマールまで移動し、そこからリクヴィルまでバス移動となります。バスの本数は多くないので、帰りのバスの時間を確認しておきましょう。

シーズン中、リクヴィルでは町歩き+ワイン試飲ツアーやワイナリーツアーなど、さまざまなイベントが定期的に開催されます。イベントの詳細はリクヴィルの公式ホームページで確認することができます。

春から冬前以外のオフシーズン時は博物館やツアーなどは全て休業になりますが、クリスマス前の時期だけは博物館などが一時的にオープンします。

イルミネーションやクリスマスマーケットなどが開催されるので、冬に行くのであれば12月がオススメです。

小さい町ながら見どころがぎゅっと凝縮されているリクヴィル。

フランス国内からはもちろん、ドイツとの国境からも程近いので、フランス東部やドイツ西部を旅行する場合は足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。