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色とりどりの気球が空を埋め尽くす!アメリカ「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」とは?

「空を飛びたい」

はるか昔から人類はこう願い、あらゆる手段で、自立飛行を目指してきました。

人類初の自立飛行に成功したのは、みなさんご存知ライト兄弟ですが、彼らが飛行機技術を成功させたのは20世紀の初頭。

高度は3mではあったものの、それでも人類にとっては大きな一歩でした。

ですが、飛行機技術より以前に空中浮遊を可能にした乗り物があります。

それが、気球なのです。

ライト兄弟のイメージが大きいためあまり取り上げられはしませんが、人類初の空中飛行は気球によるもの。

1783年のパリにて、モンゴルウィエ兄弟によって達成されました。

滞在時間は約25分、飛行距離は9mを記録し、実験の際にはパリの人口の半分が、その様子を見守っていたといいます。

人類がはじめて空を飛んだ相棒、それが気球です。

今回は、そんな気球にまつわるお祭り、アメリカの「アルバカーキ国際アルーンフェスタ」について特集していきます。

「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」の開催場所、開催時期は?

バルーンフェスタが開催されるのは、アメリカ合衆国ニューメキシコ州中央部に位置する商工業都市、アルバカーキ。

人口は約48万人、都市圏人口は80万人弱と決して大きい都市ではないものの、IT産業の発達が著しく、またスペインの植民地時代の名残であったり、ネイティブ・アメリカンであるプエプロ族の集落であったり、文化的ダイバーシティの垣間見える都市です。

年間310日を超える晴天で湿気も少なく、四季を通してとても快適な場所。

地理的にも、海抜1500mに位置する平野は、ロッキー山脈から続く山々に囲まれています。

周囲の山々と渓谷によって複数の気流が生み出されるため、低いところの風が気球を一方向に押すと、高いところに吹く風がそれらを反対方向へ押し返すのです。

その結果、アルバカーキの上空は独特な気流の流れになります。

この気流は「アルバカーキ・ボックス」と呼ばれ、気球を飛ばすのに最高の環境であるとともに、バルーンフェスタが有名になった要因でもあります。

バルーンフェスタの開催時期は、例年10月の第一土曜日から翌週末の日曜までの9日間で、午前の部と午後の部の2回に分けて開催されます。

会場であるBalloon Fiesta park(バルーン・フィエスタ・パーク)は365エーカーと、なんとサッカー場54個分ほどのスペース。

そこから500以上の気球があげられるのです。

「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」の歴史

バルーンフェスタの始まりは1972年。

ショッピングセンターの駐車場から13個の気球がフライトしたのがきっかけです。

徐々にその規模を拡大させ、今では世界20か国以上、700以上のチームが参加する大イベントに成長しました。

近年ではいわゆる“インスタ映え”なイベントとして、熱気球愛好家や関係者だけでなく、多くの観光客を魅了しています。

「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」の見どころ

メインとしてはやはり日中。

日が明るくなってきた6時半ごろになると、会場一体で次々と気球が膨らみはじめ、地上には一面の気球の群れが出来上がります。

そして日の出とともに、それらの気球が一斉に上空へ。

Mass Ascension と呼ばれるこのイベント。

空をカラフルな気球が埋め尽くすその様は、まさに圧巻です。

ぜひ、インスタジェニックな光景をカメラに収めてください。

すべての気球が飛び立ったところで、さまざまな催しが始まります。

会場ではミュージックフェスタやフードコーナー、プエプロ族の民芸品店、南米の手作り雑貨店など、出店が目白押しです。

なお参加している気球は、アメリカ海軍やNASAといった団体のものから、地元の消防団、企業、個人の所有物などさまざま。

パイロットの操縦の正確さを競うコンペティションもありますが、最も盛り上がるのは、バルーンシェイプのデザインを評価するコンテスト。

熱気級が丸いものだと考えるのは大間違い。

会場には「スターウォーズ」のダースベーダーやヨーダ、プリンセスや牛、ミツバチなど、Special Shape Rodeoと呼ばれる巨大なキャラクター気球たち。

どうして浮かべているのか、不思議に感じるほどのバランスをとって浮かんでいます。

そうしてさまざまな気球たちは、朝から夜まで一日中、上空を上がったり下がったりを繰り返すのです。

「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」の楽しみ方

穴場は早朝or日の入り後。

早朝は空気も冷たく寒いですが、早起きしてでも見る価値あり。

というのも、その日のバルーン飛行予報のためDawn Patrol Show(ドーン・パトロール・ショー)が行われるため。

あたりがまだ薄暗い中、10機ほどの気球にぽっと、火がともります。

十分な空気が入り次第、気球は上空へ。

ぽつん、ぽつんと気球が飛びだっていくその光景は、なんとも幻想的で美しい。

日の入り後に行われる午後の部では「Balloon Glows」と呼ばれるイベントが見どころ。

地上に並んだ無数の気球が、バーナーでランプのようにライトアップされます。

その光景はまさに、巨大なキャンドルです。

昼間の絶景とは一味違った光景を、ぜひ楽しんでいただければと思います。

用意するもの

多種多様な気球を観察するためにも、広角レンズや双眼鏡の類はぜひ持っていきたいところ。

気候が一日を通して寒冷で、日中は屋外で日も照りますので、防寒着や紫外線対策も必要かと思います。

また、会場に訪れた際にぜひ購入してほしいのが、バルーンフェスタ公式のプログラムです。

こちら、当日のイベント案内はもちろん、各バルーンの紹介がすべて写真付きでなされているので、空を見上げる際のお供として、ぜひ手に入れていただければと思います。

「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」へのアクセス

アルバカーキへは、日本からの直行便はないものの、アメリカ国内から多くの国内線のほか、グレイハウンドなど、バスでのアクセスがあります。

現地のホテルからバルーン・フィエスタ・パークへは、ホテルから送迎バスが出ている場合がほとんど。

ただバルーンフェスタ時期のホテルは大変込み合いますので、余裕をもったホテル確保をしたいところです。

最後に

日本にも熱気球イベントは数多く存在しますが、今回の「アルバカーキ国際バルーンフェスタ」は、なにより桁が違います。

その圧倒的な気球の数はもちろんのこと、その個性的なデザイン達を見て、ぜひともカルチャーショックを受けてみてください。