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立ち並ぶゾウの姿が圧巻! ラオスのゾウ祭りの熱気を体感しよう!

 

動物が好きな子どもはたくさんいますが、なかでも人気の高いのは、ゾウだと思います。
動物園のゾウには、子どもだけでなく大人も大興奮ですよね。

「あの長い鼻に巻かれてみたい…!」
そう考えていた読者の方もいるのではないでしょうか。

かくいう私もゾウが大好きで、ゾウ使いの免許を取ることが密かに目標だったりします。

今回は、ラオスで行われたゾウ祭りに参加してきました。
ズラリと並んだゾウの列に、みなさんもきっと、心躍ることと思います。

ゾウ祭りとは?

ゾウ祭りはラオスの北西部に位置する、サイニャブリ県というところで実施されます。
県の全範囲がメコン河右岸に位置するタイとの国境に面しており、タイとの国境係争地としても有名です。

ゾウ祭りは毎年2月、3日間を通して実施されます。
街の人々は年に一度のゾウ祭りの日を、心待ちにしているそうです。

ラオスにはかつて、ランサーン王国と呼ばれた時代がありました。
ランサーンというのは、ラオス語で100万頭のゾウ。
つまり「100万頭のゾウの国」と称されるほどに、ゾウが多く生息していた国でした。

当時のラオスの人々にとってゾウは、生活する上で欠かせない存在。

王国繁栄の時代、彼らはトラックやタクシー代わりの交通手段としてゾウに乗り、また戦場においては戦車として、ゾウを用いたといいます。
それらの様子は、当時の壁画にも残っています。

しかし近代化が進み、森林伐採やダム建設、密漁や象牙の違法取引、伐採地でのゾウの過剰労働などが原因となり、ゾウの数は激変しました。

2014年時点で野生のゾウの数はおよそ300-600頭しかおらず、飼育されているゾウは420頭ほどしか存在していないそうです。
とりわけ飼育されているゾウたちは、生計を立てるためにマホート(ゾウ使い)たちによって休みなしで、過酷な伐採業に駆り出されます。

雄のゾウは疲労と忙しさで繁殖活動も行うことができず、時に伐採中の事故で命を落とすこともあるといいます。

こうした状況を受け、世界各地で、ラオスのゾウを保護する動きが始まりました。
日本との間でも、京都市動物園との共同プロジェクトなどが進行中です。

フランスのNGO団体でも保護の動きが起こり、サイニャブリ県にゾウの保護センターを建設しました。
そして、ラオスを象徴し、ラオスの人々とともに歩んできたゾウへの賛辞を呈するため、
ゾウ祭りが始まったのです。

現在サイニャブリ県には、ラオスのゾウのうち70%が生息しているといわれています。

ゾウ祭りの流れ

一週間前

ゾウ祭りは通例、2月中の週末3日間を通して行われます。
2017年は2月17日(金)~2月19日(日)に実施されました。

ゾウ祭りのメインは3日間だけですが、祭りの熱気は1週間前から高まっています。

街中ではゾウに乗るサービスがあったり、またゾウが水しぶきなどのパフォーマンスの練習をしたりと、祭り前から賑わいをみせています。

運が良ければ、サイニャブリの街を横断するゾウの行進を見られることもあります。
ラオスは日本と異なり交通規制がありません。ゾウの行進もおかまいなしに、車やバイクも通り過ぎていきます。

日頃から整備された車道を見慣れている日本人からすると、非常に珍しい光景かもしれませんね。

ちなみにこのゾウの行進、特にルートも決められておりませんので、見れたらラッキーくらいの気持ちでいるのがよさそうです。

祭り期間中

先ほど述べたように、ゾウ祭りは毎年、2月の週末3日間をメインとして実施されます。
なかでも盛り上がるのは2日目です。

開始は朝7時と非常に早いです…。
それにも関わらず、6時半くらいにはたくさんの人でごった返しています。

なお、外国人観光客の姿はあまり見られないです。
やはり地元の祭りという意味合いがまだ強いみたいですね。

いよいよ祭りのスタート。
開会式の行進に始まり、地元民族による踊りの催しがあります。
(ちなみにラオスでは、国が定めるだけで49の民族が存在します。サイニャブリ県だけでも8~9の民族がいるそうです。)

そして、ゾウによるパレード。
集められた70頭以上のゾウが、観客の前を歩いていきます。
これがなかなか非日常的な光景で圧巻の雰囲気を醸し出しています。

パレードが終わると、ゾウ使いたちはゾウを川に入れて水浴びをさせます。
なかには、わざとご主人を川に落として楽しんでいるゾウもいます。

サイニャブリの人々とゾウが、普段から密接な関係にあるんだということを感じさせるワンシーンです。

イベント期間中、ゾウ達は練習した様々なパフォーマンスを、観客に披露してくれます。
レースをしたり、フラフープを回したり、丸太転がしをしたり、絵を描いたり…。

そのパフォーマンスは、実に多彩です。
また、有料にはなりますが、ゾウに乗せてもらうこともできます。

ラオスの伝統儀式であるバーシーが行われる場面もありました。
バーシーでは1頭につき1テーブル、お供え物が用意されます。
宗教的にも、ゾウは現地の人々にとって重要な動物なんですね。

3日目も同じようなパフォーマンスを行います。
ただ2日目に比べるとお客さんは少なめですので、写真を撮るにはうってつけですね!

3日目にはメインイベントとして、ミス・ゾウコンテストが実施されます。
これは評価基準が非常に謎ではありますが。。。

こちらのコンテストには、ラオスの首相やミス・ラオスの方までいらっしゃいます。
ゾウ祭りがいかに国をあげての盛大な祭りなのかということが分かりますね。

ゾウ祭りへのアクセス

会場であるサイニャブリ県へは、首都ビエンチャンからバスで8~9時間。
シーカイバスターミナルから一日3本、バスが出ています。

また隣県であるルアンパバーンからは、北バスターミナルからバスで3時間となります。
バスは一日2本ほど出ています。

ルアンパバーンは1995年、ユネスコ世界遺産に登録されたほどの街並みを誇る街。
ですので、ルアンパバーンで世界遺産の街並みを楽しんでから、バスでゾウ祭りへ…というルートがオススメですかね。

最後に

いかがでしたでしょうか?

インドやタイなどにもゾウ祭りはありますが、ラオスでのゾウのパレードは、なかでも一番、迫力のあるものだと思います。

なにより最大の魅力は、祭りを通して現地の人々とゾウの間にある、強い結びつきを感じられるということです。

外国人観光客は少ないですが、だからこそ現地の人々になりきって、ゾウ祭りの熱気を存分に感じてみることをオススメします。