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獰猛な牛から逃げ切れ!危険度MAXの牛追い祭り『サン・フェルミン』inスペイン

スペイン三大祭りの1つである『サン・フェルミン』。スペインのナバーラ州の州都パンプローナで毎年7月6日の正午から7月14日の24時(15日の0時)までの9日間開催される。祭りの開催期間中には、闘牛、スポーツ大会、巨大人形のパレード、花火大会などのイベントが目白押し。スペイン三大祭りと呼ばれるだけあり、市民と観光客数百万人以上が夢中になって楽しみます。

サン・フェルミン祭の歴史

サン・フェルミン祭は守護聖人である聖フェルミンのための祭りです。

聖フェルミンは、パンプローナから選出された古代ローマ元老院議員の息子で、フランスで聖職者に叙任され、パンプローナに戻ると初の司教となりました。ナバーラ地方のキリスト教化に貢献したとされていますが、303年に伝道目的の航海の途中に斬首され命を落としました。

サン・フェルミン祭の参加者は首に赤いスカーフを巻きますが、それは斬首刑となったフェルミンの受難を思い出すためとされています。1940年代ごろから始まった習慣です。

エンシエロについて

 

参加者の服装について決まりはありませんが、ほとんどの人が白いワイシャツを着て、パンタロンを履き赤いバンダナと腰ひもを巻くスタイルです。7月7日から最終日まで毎日8時がスタートです。

条件は18歳以上であること。それだけです。国籍も性別も経験も一切不問です。登録も参加料の支払いも必要ありません。

スタートの30分前までにスタート地点に集まると、祭りの運営者である市から開会宣言があり、そのあとはスタートの合図であるロケット花火の音を待つばかりです。

1番の魅力であるこのエンシエロは、参加者が道幅4〜5m、825mのルートを闘牛6頭(おもに黒色)、別の雄牛6頭(おもに白色と茶色)の計12頭の前を駆け抜ける。しかしほんの3分ほどで終わってしまうのです。あっという間ですが、このイベントを楽しみに世界中から来た人ばかりですので、道の両側には人!人!!人!!!といった感じで、もみくちゃになることは当たり前の状況です。

※このメインイベントは、スリル満点のイベントが故に毎年複数名が負傷し、死者が出ることもある祭りですので、あくまで自己責任で参加する危険な祭りになります。毎年200人から300人が牛追い中に負傷し、もっとも多いケガは転倒による挫傷で、負傷者の約3%は重傷を負っています。くれぐれも無茶はしないようにしてください。

 

巨大人形パレードについて

 

7日から14日の朝まで行われる巨大人形によるパレードも人気のイベントです。

1860年、パンプローナ近郊出身の画家タデオ・アモレナによって8体のヒガンテス(gigantes)が考案されました。巨大人形たちは、世界の4地域(ヨーロッパ・アジア・アメリカ・アフリカ)の国王夫妻などを模しています。全高4m重量60kgで見た目のインパクトが凄く、子供だと恐怖を感じるかもれないほどの存在感です。中に製作団体のメンバーが入って動かし、パレードでは伝統的な音楽のリズムに合わせて独特のステップを踏んで進みます。

この巨大人形は王夫妻以外に宗教的重要人物や政治的重要人物などをモチーフにするため、毎年違う顔が作られ、祭りが終わると燃やされてしまいます。

中には観客や子どもたちを追いかけたり、愛想を振りまく人形もあり、見物客たちはとても盛り上がります。

 

最後に

毎年数百万人が参加するこの『サン・フェルミン』。日本の大きなお祭りを考えてもこのような規模の祭りはありませんし、ケガ人がどうしても出てしまうお祭りではありますが、参加者の熱気は9日間冷めることはありません。近年は、市の経済状況の悪化から予算も削られてきてはいますが、これからもまだまだ盛り上がりをみせる祭りであることは間違いないでしょう。

エンシエロに宮川大輔さんが、お祭り男として体張って挑戦していますね。映像で見ることはできてもやはりこういうイベントは現場の臨場感が大事ですし、7月に予定を合わせて、あなたも参加してみてはいかがでしょうか?