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標高2400mに浮かぶインカ帝国の「空中都市」マチュピチュinペルー

旅に興味ない人でも、なんとなく聞いたことはあるだろう。日本人憧れの世界遺産、ペルーのマチュピチュ遺跡。日本のメディアでもよく紹介されているのを目にする。

日本からすると地球の裏側の古代遺跡になり、なかなか行くのは思い切りが必要であるが、遺跡の持つ特有の神秘的な雰囲気は未だ多くの旅人の心を魅了し続けている。

マチュピチュは標高2280mの山の頂上にあり、遺跡の周囲は断崖絶壁に囲まれている。かつてここには、高い文化を誇ったインカ帝国の民が暮らしていた。1536年にスペインからの侵略者が現れ、都だったクスコがスペイン軍の手に落ちることとなった。インカの残党兵たちは山奥に逃れた。その行き着いた場所が山の下からは全く見えない街、この「空中都市マチュピチュ」である。

のちにこの街もスペイン兵に見つかってしまい、インカ兵はこの街から忽然と姿を消したことで「失われた都市」という異名もつくようになったという。

マチュピチュの魅力は様々あるがまずは、急斜面に巨大な階段を取り付けた様な段々畑だ。

 

日本も山がちで棚田の多い国だが、ここまでの断崖に、ここまでびっしりと石が積み上げられ美しい直線で構成された場所はない。そしてこの段々畑は、500年もの間びくともせずにここにあるという事実にも驚く。

当時このような場所で、これだけのクオリティのものをつくる技術の凄さを感じるが、遺跡には他にも石造りの住宅が整然と建ち並ぶほか、水利システムや天文台などもあり、高度な文明を有していたことがうかがえる。

知っておきたいこと

マチュピチュへの旅の拠点は、ペルーの「クスコ」という世界遺産の町になる。

標高3,400mの町で、クスコはかつてのインカ帝国の首都であり、現在は世界遺産に登録されている。

酸素が薄いため、坂道や階段を上るとすぐに息切れしてしまうが、穏やかな街並みが本当に美しく、ずっと滞在したくなる町のひとつである。

しかしここでひとつ注意しておきたいのが、高山病だ。

標高3400mのところに位置しているクスコは、あと少しで富士山の山頂と変わらないほどの位置にあり高山病にかかってしまう可能性がある。

高山病とは、標高が高くなるにつれて気圧が下がり酸欠の状態になり、血中酸素濃度が低下することで身体にいろいろな変調をきたすことをいう。

初期段階では、頭痛、吐き気、めまい、食欲不振、手足のむくみ、心悸亢進(脈拍が速くなる)など風邪のような症状が現れる。あるいは二日酔いの症状にも似ているので専門家は「山酔い」と呼んでいたそうだ。

対策としていくつか方法があるので、高地のマチュピチュを目指す時に実践すべきだろう。

◎水分を多めにとる
体内の水分が不足すると血液がネバネバして血管を流れにくくなる。そのため人体にいろいろな悪影響が出てくる。

◎身体を締め付けない
ズボンのベルト、リュックの腹部のベルトなどは、あまりきつく締め付けない方が、腹式呼吸を妨げないので良い。これが原因で気分が悪くなっている人がけっこう多い。高度が上がると実は身体は膨張しているので、高いところほどベルトは緩めないと徐々にきつくなっているのだ。締め付けの強い衣類は、高山病を促しているともいえる。

◎鉄分を摂取しておく
鉄分が不足すると血中のヘモグロビンが減少し、吸った酸素をうまく体内に取り込めなくなってしまう。気になる方は普段から鉄分を食べ物や栄養剤で摂取するように心がけるべきで、この日のためにサプリメントで鉄分を少しでも補う努力はすべきだろう。

ちなみにマチュピチュの中では飲食は禁止なので、入る前にはしっかりと水分補給をしておこう。夏場はとくに乾燥していて日差しが強いため、帽子やサングラス、日焼け止めはマスト。

 

マチュピチュへの行き方

マチュピチュには空港がなく、一般的にはリマ→クスコ→アグアスカリエンテ→マチュピチュと移動する。
クスコを朝早く出発し、マチュピチュを見てクスコへ日帰りもできるが、せっかくなら1泊して翌日早朝から丸一日遺跡を見るのがお勧め。

鉄道

クスコからポロイ駅までバスで行き、ポロイ駅からマチュピチュへ(所要時間約4時間)。鉄道は3ランクに分かれている。

バスと鉄道

クスコからオリャンタイタンボまでバスで行き(2時間)、そこから鉄道でマチュピチュへ(1時間40分)。
*マチュピチュへの鉄道チケットは前日までに往復購入をおすすめ。こちらからペルーレイル(鉄道)のWeb Siteへいき予約ができる。
*荷物の重量制限は5キロまで。荷物の大きさは縦×横×高さの合計が157㎝以内。
*土砂崩れ対策として、雨季はクスコからオリャンタイタンボまでバス移動。事前に時間確認が必要です。

マチュピチュ駅からマチュピチュへの行き方

マチュピチュ駅に到着すると、マチュピチュ行きバス乗場があります(バスは約25分で遺跡に到着)。
ワイナピチュ登山は入場時間の制限があるので、購入したチケットの時間にご注意ください。

 

是非行くべきワイナピチュ山

 

マチュピチュ遺跡を1日かけて歩くだけでも、もちろん不思議や魅力がいっぱいだが、体力に自信のある人はぜひさらに高度を上げたワイナピチュ山からマチュピチュ遺跡を見るべきだ。

マチュピチュが人々を魅了し続ける理由は、実際にここに来ると余計にわかる。

改めて周りの地形との差を感じ、当時こんな場所に大国を築くことが出来たことが不思議で仕方ないが、その感情がかえって興奮材料となり感動を覚える。

最後に

ガイドさんが言っていた話「実はもっと山奥に誰も知らない壮大なインカ帝国の街があって、そこには末裔たちが伝統を守りながら暮らしているらしい。そこを見つけた人は、あまりにも幸福そうなその村の暮らしを見て、その場所を誰にも明かさずに亡くなったんだ。」と。

美しい遺跡をこの世に見せながらも謎めいているマチュピチュとインカ帝国。だからこそ、人はこの遺跡にそしてインカ帝国という響きに、どうしようもないロマンを感じるのだろう。