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幻想的なフランス版ラピュタ!コルド=シュル=シエルの全貌とは?

「バルス!」という名台詞でおなじみの映画「天空の城ラピュタ」。

作中に登場する天空に浮かぶ城ラピュタはとても幻想的で美しいですよね。

近年、日本では兵庫県の竹田城がラピュタのようだと人気になっていますが、実はフランスにはラピュタのモデルとなったと言われる本家の場所があるんです。

コルド=シュル=シエル(Cordes-sur-Ciel)という町なのですが、これがまた作中のラピュタそっくり。絶好のタイミングでこの町を眺めると、リアル・ラピュタが見られるすごい場所なのです。

コルド=シュル=シエルは、南フランスのオクシタニー地方にある小さな町です。

13世紀にトゥールーズ伯爵により海抜約280メートルの丘に城塞が築かれたことがこの町の起源で、当時の城塞の一部や中世の町並みを色濃く残している歴史ある町。

最盛期には5500人以上が暮らしていたと言われ、旧市街地には当時の権力者や貴族がこぞって建てた豪華な建物などが残っています。

その時に多くの芸術家がこの町に集まったため、現在でもアートの街としても知られています。また、スペインにあるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の一つ、トゥールーズの道が通過する場所でもあります。

さまざまな要素が絡み合い、中世の町並みを残す町の中でも特に重要な位置付けにあるこのコルド=シュル=シエル。前述の通り、ラピュタの景色を見られることでも大人気でフランスの最も美しい村の一つに選ばれており、フランス国内はもちろんヨーロッパ中から観光客が訪れます。

コルド=シェル=シエルとはフランス語で「空の上のコルド」を意味し、その言葉が表す通り、時期によってこの町は雲海に包まれて天空の町になります(実はこの名前が正式に町の名前となったのは1993年。以前はコルド(スペインの都市コルドバに由来)という名前でした)。

見どころたくさんのコルド=シェル=シエル。今回は町のおすすめ観光スポットと、空に浮かぶ町を見る方法などを紹介していきます。

町中の見どころと回り方

町の外からの眺めについては後述するので、まずは町中のオススペ観光スポットから紹介します。

第一の見どころはもちろんその町並み。中世にタイムトリップしたかのような石畳の坂道に石造りや木造の古い家屋、所々に見られる城壁や城門の名残などはこの町の歴史を感じさせます。

町の旧市街エリアには13~14世紀に建てられたゴシック建築の建物が多く残っており、通りをただぶらぶら歩くだけで前後左右にシャッタースポットが表れます。

この町の建物は石造が主流で建物の色合い自体はそれほどカラフルではありませんが、その反面扉や窓のよろい戸、植えられた花々の色がより美しく引き立って見えます。

町の外周にある細い通りからは、眼下に広がる緑の平原を見ることができます。天気がいいと緑と青空のコントラストがとても綺麗です。また朝日が登る際などは金色に輝いてまた違った絶景が堪能できます。

サン・ミシェル教会

旧市街地区には多くの歴史的建築物が残っていますが、オススメの一つは中心部にあるサン・ミシェル教会(Église Saint Michel)。

13~15世紀に渡って建造れた教会で、高い鐘楼が目印。シンプルでどしっとした外観の教会ですが内装は真逆。キリストの受難を描いた大きな絵画が掲げてある聖壇、ステンドグラス、入り口上のバラ窓など素晴らしい芸術作品が次々と目に入ります。

そして特に美しいのが鮮やかな青の天井画。蔦のような模様が描かれた天井画はフランスではあまり見かけないような模様で、イスラム文化の影響が見え隠れするかのような天井画です(スペインのコルドバと関わりがある街なのでその影響かもしれません)。

フランスの教会でも珍しい内装なので、ぜひ中に入ってその美しさを堪能して欲しいところです。

町中の景色や高台から見下ろす自然の景色など、多くのシャッタースポットがあるこの町。町の規模自体はそれほど大きくなく、1時間ほどあれば旧市街のエリア十分歩いて回れます。

しかし、丘の上にある町なので旧市街の中心エリアに行くにはゴツゴツした石畳の坂道を登らなければなりません。もちろん、歩きながら色々見て回れるのでそれでも大丈夫!という人は良いですが、体力を温存したい人や暑い日などは街中を巡回するペティ・トランがおすすめ。

町の麓のブテイユリー広場(Place de la Bouteillerie)からは、5~9月の観光シーズン中にこのペティ・トランが旧市街エリアに向けて運行しています(大人一人3ユーロ)。

ゆっくりペースなので景色を堪能しつつ手軽に旧市街までアクセスできます(12時から2時ごろにかけてはお昼休憩で運休するので注意)。行きはトラン、帰りは町中をぶらぶらしながら徒歩で下るのがオススメです。

空に浮かぶ町を見るには

次に、空に浮かぶコルド=シュル=シエルをみる方法をご紹介します。

雲海に浮かぶ町を見るには、まず季節がある程度限定されます。雲海が高確率で見られるのが秋、次に春です(冬でも見られないことはないですが、このエリアの冬は風が強いのですぐに雲海が消えてしまうそうです)。

そして時間帯は朝方になります。秋の方が日の出の時間が遅いので、朝が苦手な人は秋を狙いましょう。

というわけで、この絶景を見るためにはこの町での宿泊が基本条件です。

この町には小さなホテルが数件あるので、事前に予約すれば宿泊施設に困ることはありません。しかし、この時期に行っても雲海が出るかどうかは結局天候次第。必ず見られる保証はありませんので、そこは悪しからず。

有名な絶景ポイントはピエ・オー(Pied Haut)と呼ばれる小高い丘で、この丘はGoogleなどの地図アプリで検索しても出てきません。

ここへの行き方は、徒歩の場合はブテイユリー広場から旧市街とは反対の方向に向けて進みます。広場からD7のレピュブリック通り(Avenue de la République)を250メートルほど進むと、左側にハイキング用の散策路が現れます(車やバイクはダメという道路標識が目印)。その散策路をそのまま5分ちょっと登ればピエ・オーにたどり着けます。

車で行く場合は、D7の道路を市街地とは反対方面に2~3分行ったところに、大きな案内板が設置されている少し開けた駐車スペースがあります。

その脇に車一台通る程度の舗装されてない農道があります。運転に自信がある場合はそこから先の農道まで進んで、広めの場所に路肩駐車してから少し歩いてピエ・オーまで、細い道の運転が苦手な場合は案内板のある駐車スペースから徒歩15分弱で到着します。

空に浮かぶ町を見られなかったとしてもピエ・オーからの眺めは絶景で、このエリアを代表するシャッタースポットです。

日帰り観光などの際でも天気が良ければぜひ時間を割いてでも登って見てください。また、朝方、昼間、夕方、日が落ちた後など、時間帯により多様な景色を見ることが出来ます。

この町に宿泊する際は、ぜひ夕方以降にも足を伸ばして見てください。

このエリアはハイキングなどのアウトドアが人気で、ハイキング用の散策路が充実しています。ピエ・オー以外にも、レピュブリック通りの脇にあるリヴェルサン通り(L’Iversenc)から入るハイキング路などもからも町の絶景が見られるようです。

また、近くには他の観光名所であるナジャックやアルビという町もあるので、空に浮かぶ町を見る確率を上げるために、車があればコルド=シュル=シエルに数泊して周辺エリアを観光するのもアリかもしれません。

アクセス

 コルド=シュル=シエルへのアクセスは、公共交通機関の場合電車とバスになります。まず、近郊のアルビ(Albi)まで列車(TER)でアクセスします(アルビへ行くには、南仏トゥールーズまで飛行機や列車で移動し、そこからTERに乗り換えます)。

アルビからコルド=シュル=シエルまではTRANBusというバス会社の707番のバスで行くことが出来ます(途中のCordes La Bouteillerieバス停で下車)。バスはアルビ駅(Gare d’Albi-Ville)ではなくジャン・ジョレス広場(Place Jean Jures)近くのバス停から出発ですので、そこまで移動が必要です(徒歩15分弱)。

707番のバスは曜日や時期、フランスの学校の休暇時期によって変わりますが、一日に5~7本程運行しています(週末は半分に減ります)。バスの時刻表はTRANBusの公式ページから調べられるので、事前に調べておくといいでしょう。

まとめ

フランス版ラピュタが見られる町コルド=シュル=シエル。

「空の上のコルド」の名の通り海抜280メートルほどの丘の上にあり、13世紀頃から城塞都市として繁栄しました。美しい中世の面影を残す町はフランスの最も美しい村の一つに選ばれており、ヨーロッパ中から観光客が訪れます。

町の第一の見どころはその景観です。石畳の坂道と石造りの古い家屋、所々に残っている城壁や城門の跡を巡ると、まるで中世にタイムトリップしたような感覚に陥ります。町からは周りの畑や平原を一望することができ、青空と緑のコントラストは大変美しく必見です。

町を代表する建物の一つはサン・ミシェル教会。13~15世紀に建てられた教会で、外観は石造りでどしっとした印象ですが、内装は実に見事。輝くステンドグラスやバラ窓、荘厳さが感じられる聖壇に加え、明るい青の美しい天井画が見どころです。

町は1時間もあれば歩いて見て回れますが、全体的にゴツゴツとした坂道になっており夏場などはちょっと移動が大変です。その際のオススメがペティ・トラン。町の入口のブテイユリー広場から出発しており、町の周りや合間を

回りながら旧市街エリアまで楽にアクセスできます。ペースも早くなく写真も十分に取れるので、町へ登るときはトラン、帰りは徒歩で色々寄り道しながら下るのがオススメです。

この町に来たらやはり見て見たいのが雲海に浮かぶリアル・ラピュタ。そのためには、まず秋か春に訪れる必要があります。

また、雲海が出るのは朝方ですので、この町で宿泊するのが基本です。ただ、天候次第なのでこの時期に行ったからといって必ず見られるわけではありません。

町を一望できる絶景スポットはピエ・オーと呼ばれる町とは反対側にある丘です。徒歩でアクセスする場合は、ブテイユリー広場からD7のレピュブリック通りを少し歩き、その脇にあるハイキング用散策路を登って5分ちょっとで到着します。

雲海抜きでも、ピエ・オーからの眺めはこのエリアを代表する絶景です。日帰りなどであってもぜひこの丘まで足を伸ばすことをお勧めします。また、町に宿泊する場合は、夕方以降なども昼間とは違った絶景が見られますので、いろんな時間帯に行って見てください。

田舎にあるので行くのが少し大変ですが、そこに待っている景観はそこに行くまでの苦労も忘れさせるほど感動的です。

リアル・ラピュタが見られるか田舎は運次第。運試しに、コルド=シュル=シエルを次の旅行先に選んで見てはいかがでしょうか。