翻訳(Language Change)

地中海に面する鷲の巣村エズ!小さな街だが観光客が絶えない理由とは?

エズ(Èze)とは?

南フランスの有名なリゾート都市ニースとモナコの中間に位置する街エズ(Èze)。

エズの旧市街エリアは地中海に面した海抜約400メートルの岩山の上に位置していることから、鷲の巣村の異名を持っています。

高い位置にあり見晴らしが良いため、かつては要塞都市として利用されており、現在でもその当時の町並みや城塞跡が残っています。

エズは人口三千人ほどの小さな街ですが、夏のバカンスシーズンになるとヨーロッパ中から観光客がこの地を訪れます。

というのも、高台にあるエズの旧市街エリアから、晴天の日は地中海の絶景を一望することができ、旧市街の町並みも中世の趣を残している観光スポットとして有名なのです。

エズの旧市街は小さなエリアですので、観光スポット巡りや町歩きをしても2時間ほどあれば満喫できます。

ニースからバスが出ており、エズまで30分弱で行くことができ、モナコ側からもバスで15分程度です。

南仏で休暇を満喫する際は、ぜひこのエズまで足を伸ばして地中海の透き通った海の美しい眺めを堪能して欲しいところです。

今回はこのエズの観光スポットやアクセス方法などをご紹介します。

エズの見どころ

エズの見どころは主に三つ。

旧市街エリア

まず一つめはエズの旧市街エリアの町並みです。

旧市街の入口にある観光案内所から少し先までは車が入ることができますが、城壁跡の門から先ヘは車両が一切入れないため、文字通り中世のような町並みをみることができます。

城壁の門をくぐるとそこは別世界。

狭い石畳の道や坂道が入り組んでおり、両脇には石造りの古い家屋が立ち並んでいます。

目に入るのは灰色の家と石畳、オレンジ色の煉瓦屋根、緑の草木と色彩の豊かさには多少欠けますが、それが逆に統一感とレトロな雰囲気を醸し出しており、本当に中世の世界に迷い込んだような気分を味わうことができます。

東側の城壁跡の外回りには美しい棚田型の庭も整備してあり、シャッタースポットがそこかしこに点在しています。

旧市街エリアは隅々歩いても30分程で十分散策できるので、ぜひ歩き回って本物の中世の町並みを堪能してください。

エズ教会(L’église d’Èze)

二つめは旧市街の入口に位置するエズ教会(L’église d’Èze)で、明るい黄色の外観と鐘楼が目を引く旧市街エリアを代表する建物です。

教会の起源は12世紀にまで遡り、現在の教会は18世紀に建てられた新古典様式の建物で、鐘楼は19世紀に建てられたものだそう。

必見すべきはその内部で、薄黄色の天井や壁にはフレスコ画や絵画が描かれており、劣化している部分が教会の歴史を生々しく物語っています。

絵画だけでも十分見ごたえがあるのですが、もう一つ注目すべきは窓です。

この教会内には騙し絵が描かれており、上部をよく見ると片面は本物の窓で、反対側の窓は実は絵なのです。

祭壇上の窓も実は絵で、よく見ると左右前後対象になっています。

片面の窓が絵画という面白い教会なので、ぜひそこまでチェックしながら見てください。

熱帯植物園(Jardin Exotique d’ Èze)

最後にご紹介するのは、旧市街エリアの上にある熱帯植物園(Jardin Exotique d’ Èze)です。

エズを訪れる観光客のお目当てはこの植物園だと言っても過言ではありません。

この植物園では、砂漠に自生する多数のサボテンや、地中海気候地域に自生する植物を見ることができます。

とはいっても観光客のお目当ては植物ではなく、植物園内の展望台です。

園内の散策路を登って行くと、頂上に展望台があります。

この展望台はエズの城跡で標高は600メートル以上あるため、ここからはエズの旧市街の町並みとその先に広がる地中海を一望できる絶景スポットなのです。

眼下に広がるオレンジ色の屋根とエメラルドグリーンに輝く海は息をのむほどの美しさです。

晴れた日にはさらに南のサン=トロペや、イタリア領のコルシカ島まで見ることが出来るそうです。

植物園は一年中毎朝9時から開園していますが、時期によって閉園時間が異なります。

11~3月の閑散期は16:30まで、4~6,10月は18:30まで、7~8月は19:30まで開いており、入園料は大人一名6ユーロです。

園内は坂になっているため階段登りが多少きついですが、展望台から見える景色は感動ものですので、天気がよければ必ず行って欲しいスポットです。

エズへのアクセス

エズは小さな街ですが、人気観光地ですので公共交通機関を使って容易にアクセスできます。

冒頭でも紹介しましたが、近郊都市のニース(Nice)から路線バスが出ており、所要時間は30分ほどです。

ニース中心部のボーボン(Vauban)というバスロータリーから出ている82, 83番の路線バスに乗ってエズ村(Eze Village)で下車すれば、旧市街エリアの入口まで行くことができます。

どちらのバスも曜日によって多少異なりますが、1日に8~10本前後運行しています。

また、ニースからモナコのモンテカルロを繋ぐコーチ(112番)もあり、このコーチもエズ村のバス停を経由するので、これ利用すればモナコ側からもエズへアクセスできます。

このコーチは、日曜日以外は毎日6本運行しています(2018年7月現在)。

バスでエズへ行く際は、一つ手前のバス停で下車してエズ村まで歩くのもオススメです。

エズ村バス停から歩いてすぐの白い橋やそこから山へ登る遊歩道、エズ村前後のバス停周辺などからは、エズの旧市街の全景と青い海の美しい景観を見ることができるので、体力と時間があればぜひ歩いてみて下さい。

エズは車であればニースから20分弱、モナコからは15分弱で到着するので、複数人で行くのであればタクシーで移動するのもありでしょう。

ニーチェの小道(Chemin de Nietzche)

エズの旧市街エリアから崖下の海岸沿いのエリアまでは、ニーチェの小道(Chemin de Nietzche)と呼ばれる散策路があります。

このニーチェはもちろんかの有名なドイツの哲学者ニーチェで、代表著書である『ツァラトゥストラはかく語りき』の重要な部分をこの小道を登り下りながら考えたそう。

登るのは大変ですが下りは1時間もかかりませんし、地中海の景色も楽しめるので、こちらも時間と体力があれば挑戦してみてもいいかもしれません。

小道を降りた先にはバス停はもちろん、フランス国鉄の駅(Gare de Eze Sur Mer)もあるので、TER(特急列車)でニースに戻ることも可能です。

まとめ

南フランスのリゾート都市ニースとモナコの間に位置する鷲ノ巣村エズは、岩山の上にある旧市街エリアから地中海の絶景が見られる有名な景観スポットです。

その美しい景色を求めて、ハイシーズンになるとヨーロッパ中から観光客が訪れます。

エズ旧市街の必見スポットは三つで、一つは中世の名残が色濃く残る石造りの街並みです。

旧市街エリアは狭い石畳の道が入り組んでおり、本当に中世にタイムトリップした雰囲気を味わえます。

旧市街の入口にある黄色い建物のエズ教会は、内部のフレスコ画や絵画、窓の騙し絵などが見どころです。

最も人気なのは熱帯植物園内に位置する城跡の展望台で、そこからはエズ旧市街のオレンジ色の屋根と緑青色に輝く地中海の絶景を堪能できます。

エズへはニースから82,83番の路線バスでアクセス可能です。

また、ニースとモンテカルロを結ぶ112番のコーチを利用すれば、モナコ側からもエズ村バス停まで行くことができます。

エズ村バス停の周辺や近くの遊歩道、前後のバス停周辺からは岩の上にそびえるエズ旧市街の全景と地中海の眺めを見ることができます。

ニース、モナコどちらからも車で20分かからないので、複数人で行く場合はタクシー利用もいいでしょう。

エズ旧市街から崖下まではニーチェの小道という遊歩道があるので、体力と時間があれば帰りに歩いて降ってみるのもいいでしょう。

小道を降りた先には国鉄の駅があるので、そこから電車でニースまで戻ることもできます。

エズはニース、モナコのどちらからも容易にアクセスできるので、旅程にゆとりがある場合はぜひ半日から1日使って行って見てほしいところです。

高台から見下ろす地中海は間近から見るそれとはまた違った美しさがあります。

そして、地中海の絶景はもちろんなのですが、何と言ってもオススメはエズの旧市街の景観です。

車両が入れないことが功を奏してか、エズ旧市街ほど忠実に中世らしい雰囲気が残っている場所はフランス内にもそうそうありません。

美しい町並みと地中海の景色どちらも楽しめる絶景スポットですので、南仏を訪れている際に天候に恵まれれば、是非とも訪問することをお勧めします。

この辺りは温暖気候なので、10月くらいまでは比較的天候のいい日が続きます。

遅めの夏休みや初秋の休暇先に南フランスを選んで、このエズで絶景を堪能してはいかがでしょうか。