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地上100mでゆったり過ごそう!イタリア「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」とは?

「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」とは?

みなさん、高いところはお好きでしょうか?

高いところに居ることを想像するだけでゾッとする方もいれば、逆にジェットコースターやバンジージャンプなど、あの落ちていく感じがたまらなく好きだ!という方も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介するのは、高所を思いっきり楽しむお祭り。

その名も「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」です。

その見どころ、歴史など、詳細にレポートしていきます。

「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」の開催時期、開催場所は?

ハイライン・ミーティングが実施されるのは「アルプスの少女ハイジ」でおなじみ、イタリア、アルプス地方です。

なかでもイベントが行われるのが、ドロミーティ山脈の一角を担う山嶺、モンテ・ピアーナ。

標高は2.324m。

単独峰として非常に美しい景観をもち、その優美さはアルピニストの間でも評判です。

開催時期についてはまちまちで、開催間近になると、公式サイトより発表があります。

前回は2016年9月の2日から、8日間かけて実施される予定でしたが、諸事情により中止に至ったようです。

「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」の歴史

お祭では、モンテ・ピアーナの山間にロープをかけ、そこに人々が吊られながら、さまざまなイベントを行います。

そのロープが、スラックラインと呼ばれる綱渡り用の綱。

日本でも近年、スポーツとして取り上げられることが多いため、見たことのある人もいるかもしれません。

スラックラインの上で様々なパフォーマンスを行うアスリートのことを、ヨーロッパでは「Highliner」と称します。

さて、祭りが始まったのはわりと最近で、2012のこと。

二人のHighliner、イタリア人のAlessandre d’Emilaと、南チロル出身のArmin Holzerの二人の友情がきっかけで始まった祭りです。

「プロフェッショナルなHighlinerを一同に集めて、スラックラインのスポーツとしての魅力をもっと多くの人に伝えたい」

彼らの思いは合致し、年を追うごとに順調にその規模を拡大させていきます。

また、イベント会場としてモンテ・ピアーナが選ばれたのは、単にその景観だけが理由ではありません。

とうのもモンテ・ピアーナは、第一次世界大戦におけるオーストリア軍、イタリア軍間の激戦区のうちの一つ。

第一次世界大戦では飛行機が登場したため、モンテ・ピアーナ山間でおよそ18000人の若い兵士たちが命を落としたといいます。

スラックラインを普及させるためだけでなく、過去を戒め、未来の平和を願う…そうした思いのもとで始まった、ハイライン・ミーティング・フェスティバル。

現在ではAlessandre d’Emilaをリーダーとする委員会が発足、2015年には320人超の若手HIghlinerが集うお祭りになりました。

まさしく「ハイライン・ミーティング」なわけです。

「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」の見どころ

スラックラインを通して始まったお祭りではありますが、その内容は非常にバラエティの富んだものになっています。

まず日中を通して実施されるアクティビティについて。

一番の見ものはやはり、スラックラインです。

一般的な縄とは異なり、ゴム製で幅も広いのがスラックラインの特徴です。

地上100m、モンテ・ピアーナの山間に思い思いにラインを張り巡らし、Highlinerたちが慎重に、そして時には大胆に、次々と渡っていきます。

足元に命綱をつけ、安心だと分かっていながらも、見ているこっちからすると冷や汗ものです。

ですが、驚くのはまだ早いです。

ラインの中間へとたどり着いたHighlinerたち。

すると、手持ちのバッグからがさごそと取り出し始めました。

なんと、取り出したのはハンモック。

そうなのです。

Highlinerたちは地上100mの山間にハンモックをつるし、お祭り昼夜を過ごすのです。

Highlinerたちのハンモック上での過ごし方は人それぞれ。

のんびりと過ごすのはもちろん、自前のギターを持ち出して弾き語りをしたり、隣のハンモックにいる同志とおしゃべりをしたり…。

なんともクレイジーで、自由気ままなのでしょう。

彼らの奔放さに、ついつい「自分もスラックラインができればなあ」と思わせられます。

もちろん、楽しめるのはHighlinerだけではありません。

山間ではヨガのワークショップやボディペインティング、ミュージシャンたちのジャムセッションなど、スラックラインに乗れない人たちでも楽しめる企画が目白押し。

パラグライダーなどのアクティビティもあります。

なかでも観客のみなさまには、フォトコンテストに参加することをおススメします。

参加方法は簡単。

お祭り中に行われたイベント、なんでも構いません。

自分なりの最高の一枚を取って、審査へと持ち出すだけです。

こちらのフォトコンテスト、祭りの終わりに結果が発表されます。

入賞した方は、開催地までの航空券代を立て替えてもらえます。

旅の思い出のためにも一枚、本気で撮影してみてはいかがでしょうか?

「ハイライン・ミーティング・フェスティバル」の楽しみ方

入場料は約30ユーロ。

日本円で約3200円になります。

こちらのお金に保険代、ハンモック台、飲食代などすべて含まれていますので、イベント中の追加費用はありません。

ヴィ―ガン向けの食事も用意されているので、どなたでも快適にイベントに参加することができます。

HIghlinerの内容自体危険を伴うものでかつ専門技術を要するため、当然ながら飛び入りでの参加は難しいようです。

しかしながらハンモックは使えずとも、フォトコンテスト用の写真を撮ったり、ヨガなどのワークショップに参加したりするだけでも十二分に有意義です。

モンテ・ピアーナの絶景を楽しみながら、HIghlinerたちとともに存分にくつろいでいただければと思います。

2016年以降の開催がなされていませんので、今後いつ実施されるかはまた未定です。

最後に

高度100m上空でおもむろにハンモックを取り出しくつろぎだす姿に、驚かない観光客はまずいません。

彼らの行動は一見クレイジーに思えながらも、ハンモック上で自由気ままに過ごす様をみると、うらやましさを感じずにはいられません。

ちなみに、ライン上に下げられるハンモックは、レインボーカラー。

様々な色のハンモックがずらりと並びます。

平和の象徴でもあるレインボーカラーはまさに“インスタ映え”。

モンテ・ピアーナの絶景とともに、ぜひ写真におさめてくださいね。