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古代ギリシャ時代の遺跡!世界遺産デルフィの古代遺跡にズームイン!

 

今回ご紹介するのは世界遺産、ギリシャの「デルフィの古代遺跡」です。

皆さんはデルフィの古代遺跡についてご存じでしょうか。

デルフィはギリシア中部、パルナッソス山麓にあった古代都市国家の名前です。

デルフィには古代ギリシャで広く信仰されていた太陽神アポロンによる神託を行う神殿を中心とした古代ギリシャ時代の遺跡があり、これが世界遺産となっています。

そんなデルフィの古代遺跡の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

デルフィの古代遺跡について

ギリシャの首都アテネから北西に約180キロメートルほどの、ギリシャ中部、パルナッソソス山脈の麓にあるのがデルフィの古代遺跡です。

太陽神アポロンによる神託が行われていた古代ギリシャ時代には、ここは世界の中心と考えられており、「大地のヘソ」と呼ばれていました。

ギリシャ神話では、もともとデルフィにはピュートンという名前の大蛇が住みついていて、神託を行っていたのですが、太陽神アポロンが生まれる前にその母親ごと殺そうとしていたため、アポロンが生まれるとすぐに弓矢を手にして大蛇ピュートンを射殺しました。

守護者がいなくなった神託所はアポロンに与えられ、神託が行われるようになったと伝わっています。

アポロンの神託を受けていた巫女は「ピューティア」と言います。

いつごろからデルフィでアポロンの神託が行われていたのかは不明ですが、少なくとも紀元前600年頃から最後の神託が行われた西暦381年まで、千年近い長い間、デルフィでアポロンの神託が行われていました。

世界遺産、デルフィの古代遺跡の中心にあるのは神託が行われていたアポロン神殿で、長い年月の間に神殿は失われてしまい、現在残っているのは数本の柱と基礎部分のみとなっています。

このアポロン神殿の地下からは「大地のヘソ」と名付けられた装飾の施された石が発見され、現在この石はデルフィ博物館で常設展示されています。

当時世界の中心と考えられていたデルフィの中でも、このアポロン神殿がまさにその中心だったのです。

デルフィではアポロンが誕生した際に退治された大蛇ピュートンの葬儀に由来すると言われるお祭りが8年に1度開催されていました。

もともとは詩と音楽のお祭りでしたが、紀元前582年からはスタディオンなどの運動競技も取り入れられ、開催も倍の4年に1度となりました。

代表的建造物

アポロン神殿

現在は柱と基礎部分だけが残っているアポロン神殿ですが、当時は縦60メートルに15本のドーリス式の円柱、横24メートルには6本の円柱が並ぶ巨大な神殿だったそうです。

またアポロン神殿の壁にはかつてはギリシャ語で「自らを知れ」と書かれていたと伝わっています。

神殿の中央祭壇にはアポロン像が置かれていて、神殿の巫女ピューティアはこの場所で神託を受けていました。

アポロン神殿前にはヒオス島の人々が奉納した祭壇があり、アポロンの神託を受ける前にはこのヒオス人の祭壇で生贄が捧げられていました。

アテネの宝庫

紀元前5世紀に建設されたドーリス式の宝物庫です。

ほとんどの遺跡が基礎部分または柱しか残されていないのに対し、このアテネの宝庫は西暦1903年にフランス考古学会によって当時の姿のまま再建されたため一際目立つ建物となっています。

建物南側の壁には「マラトンの戦いでアテネがメディアとの戦いに勝利した感謝のしるしとして、太陽神アポロンに捧げる」という文章が刻まれています。

シフノス人の宝庫

金の産出によって非常に裕福だったシフノス島の人々によって奉納された宝庫がシフノス人の宝庫です。

浮彫のレリーフには、オリンポスから鼎を盗み出そうとするヘラクレスと、盗まれた鼎を取り戻そうとするアポロンが描かれています。

円柱の代わりに配置されていたカリアティデスという少女像は、頭上に籠を戴き、髪や耳の部分は、かつては煌びやかな装飾品で飾られていたそうです。

レリーフとカリアティデスのオリジナルはデルフィ博物館で展示されています。

アテネ人の柱廊

アテナイ人の柱廊は、もともと7本の柱で屋根を支えていましたが、現在では3本の柱だけが残されています。

この柱廊では紀元前478年に、サラミスの海戦でアケメネス朝ペルシャに勝利した際の戦利品が飾られていたそうです。

古代劇場

アポロン神殿の北側の丘に造られたのは円形劇場です。

もともとは紀元前4世紀頃に建設されましたが、途中で失われ、ローマ人によって復元されています。

この円形劇場は当時の原型がほぼ完全な形で残されており、35段の観客席には5000人を越える観客を収容することが出来ます。

古代に行われていたピューティア祭でも演劇や楽器の演奏などで使用され、現在でも夏にはコンサートが行われています。

競技場

古代劇場の奥には広い競技場跡があります。

急な坂道を上った高台にあり、坂道を振り返ると古代劇場やアポロン神殿を一望することができます。

現在は廃墟となっていますが、当時は競技場の他、レスリング用の建物や選手の控室なども併設されていました。

カスタリアの泉

カスタリアの泉は、アポロンが一目惚れして追いかけたニンフの名前に由来しています。

古代の人々や巫女もアポロン神殿を訪れる前にまずここを訪れ、泉の水で身を清めたと言われています。

お役立ち情報

こちらではデルフィの古代遺跡観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

デルフィ博物館

デルフィの古代遺跡のそばにあるデルフィ博物館では、大地のヘソのオリジナルや、ヘラクレスとアポロンのレリーフ、戦車レースの御者のブロンズ像など、デルフィで発見された様々な美術品、工芸品を展示しています。

デルフィの町から古代遺跡に向かうと、遺跡の手前にある大きな建物が博物館です。

遺跡だけでなく、この博物館も外すことのできないスポットとなっています。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにデルフィの古代遺跡に興味を持って頂けたなら幸いです。

デルフィはギリシャの首都アテネから長距離バスの直通便が出ています。

アテネの長距離バス用ターミナル、「リオシオンバスターミナル」から片道約3時間となっています。

古代ギリシャの政治上、非常に重要なアポロンの神託を行っていたこともあり、日本でも知名度が高いのですが、デルフィの町はかなり小さな町で、古代遺跡と博物館以外には特に目立つ観光スポットもありません。

そのため、アテネからの日帰り観光ツアーも数多く開催されていて朝アテネを出発して、夜にデルフィから戻る観光客が非常に多くなっています。

ギリシャ、アテネにお越しの際には是非デルフィへのご訪問もご検討下さい!