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南フランスの最も美しい村!?海を見下ろす町ガッサン(Gassin)とは?

ガッサンとは?

のどかな風景や葡萄畑、カンヌなどの有名ビーチリゾートがある南フランス。パリなど大都市が集まる北フランスとは違い、ゆっくりのんびりとした雰囲気が特徴です。

その南フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダシュール地域圏にある小さな町ガッサンは、フランスの最も美しい村の一つに登録されている場所です。

ガッサンの名前の由来は諸説ありますが、「湾の守護者」の意味を持つGuardia Sinusが語源となっている説が有力なようです。その名が表す通り、この町は海抜200メートル地点の高台に位置しており、サントロペ湾を見下ろすことができます。

この町の名前が正式に文献に登場するのは13世紀中頃ですが、高台にあり湾やあたりを一望できたため、それ以前から戦略的な要地として人が住んでいたそうです。

また、この町は魔女の伝説が伝わっているというミステリアスな場所でもあります。

ガッサンの中心街は30分程歩けば全て回れるほどの小さなエリアですが、中世の面影を残すエリアや見晴らしのいいビュースポットなど見どころが点在しています。近郊にビーチリゾートも多いため、暖かい時期になるとフランスやヨーロッパ中から観光客が訪れます。

南フランスを訪れるのであれば、ぜひ足を伸ばして散策してほしい町の一つであるガッサン。今回はこの町の見どころやアクセス方法をご紹介します。

ガッサンの見どころ

*展望台

ガッサンに訪れる観光客の最大のお目当ては、ガッサンから眼下に広がるサントロペ湾を含めた美しい景色です。

ガッサンの町の入口にある観光案内所近くの展望台(Table d’orientation de l’office de Tourisme)からは、町の下に広がる葡萄畑やコルクガシの森、サントロペ湾をまとめて一望できます。

天気がよければ、遠くのアルプスの山々までも見ることができる絶景スポットです。

特に、春先から夏にかけては新緑の緑が美しく花々も咲き始め、天候も比較的安定しているのでぜひ足を運んでほしいところです。展望台付近は駐車場のスペースになっていて、中世の名残が残る石造りの大きな階段などもみどころです。

町の反対側にはもう一ヶ所展望台があります(Table d’orientation deï Barri)。こちらの展望台からは海が遠くなってしまいますが、森やその先に広がる住宅街をより間近で眺めを見ることができます。

また、町中の細い路地からもサントロペ湾を覗き見ることができます。

路地の脇にある古い石畳の家屋と隙間から見える海、その奥に広がる青空とアルプス山脈の景色は絵ハガキにありそうなとても美しい光景です。

ぜひ歩きながら最高のシャッタースポットを探して見てください。

*中世の面影が色濃く残るエリア

この町の中心部は細い路地がたくさんあり、その両脇には一般家屋が並んでいます。

レストランなどが並ぶ通りは比較的新しい建物が多いですが、ロング通り(Rue Longue)やサントラル通り(Rue Centrale)は特に11世紀頃から残っているような古い石畳の家が多くみられるエリアです。

細い路地から空を眺めると青空が細い道のように続いて見え、石畳の家と青空のコントラストはあたかも自分が中世の町中を歩いているかのよう。

春から夏にかけてはプランターに植えられている花や、家の壁などを伝っている藤やブーゲンビリアの花が咲き誇り、とても美しい景観を生み出します。

家屋をよく見ながら歩くと、ハート形の切り抜きがされている可愛い木製の扉やシンプルながらもおしゃれな街灯、馬の蹄鉄を模したドアノブなども発見できます。

ガッサンは、以前は城壁で囲まれていた町。今は町中の所々でその跡を見ることができます。

14世紀に建てられたサラザンの門(Porte des Sarrazins)は、サン・ローラン通り(Rue Saint-Laurent)の家と家の間にひっそりと当時の姿のまま残っています。

サラザンの門近くから脇のフォー通り(Rue du Fort)に足を進めると、フォーの塔(Tour du Fort)があります。塔と言ってもかなり小さいのでこちらも門のような感じですが、こちらはさらに古い11世紀のもの(家の一部になっているのか、窓がついているのでそれが目印)。

どちらも古い石畳の隙間に新しい石が数個埋め込まれたりしており、長い町の歴史を感じさせます。

これらのように、よく見ると城壁や門の跡などがちょこちょこ街中に潜んでいます。町歩きの際はぜひ目を凝らして発見してみてください。

*ランドルノ

もう一つのチェックポイントは(L’Androuno)と呼ばれるこの町にある通りです。実はこの通り、(現在のところ)自称世界で「最も狭い通り」なのです。

現在、ギネスに認定されている世界一狭い通りはドイツにあるシェプロイアーホフ通りです。この通りの道幅は、最も狭いところで31センチだそう。

しかし、ランドル通りはそれより更に狭い29センチとのことです。

一応通りとしで名付けてあるようですが、実際は建物と建物の隙間にある小さな抜け道のようなスペースです。

もちろん、大人だと人一人横歩きで通れるくらいの広さしかありません。いずれはこのランドルノの方が正式に最も狭い通りに認定されるかもしれませんね。

ランドルノは観光案内所から町の反対側のデイ・バリの展望台に向かう途中にあります。一応通りの入り口にはL’andouroと入った茶色のプレートがついているので(白い城のようなマークがついていて、このガッサンの通り名のプレートはほぼこの柄で統一されています)、見落とさないように探しながら散策してください。

ガッサンへのアクセス

フランスの最も美しい村に選ばれている町や村の残念なところは交通の便の悪さです。この町も例に漏れず、アクセスがしにくい場所にあります。

せめてもの救いは、かなり少ないながらもガッサンまで行くバスが定期運行しているということでしょう(2018年4月時点)。

 ガッサンへ行くには、まず近郊都市のサン=ラファエル(Saint-Raphaël)まで移動します。フランス国内の大都市からや主要近郊都市からサン=ラファエルへはTGVやTERなどの列車でアクセスできます。

サン=ラファエルからはVarlibというバス会社が運行するバスでガッサンまでアクセスできます。サン=ラファエルからガッサン近くまでで行くバスは7702番。

こちらは1日に7本程度の運行ですが、ガッサンの中心地までは行きません。よって、最寄りのGare(ギャル)というバス停で降りて、山道を20~40分ほど登らなければなりません(車道を歩くと時間がかかりますが、遊歩道があるのでそれを登れば20分ちょっとでつきます)。

途中のLa Foux(ラ・フォー)というバス停で7703番のバスに乗り換えれば、ガッサンの観光案内所近くのバス停まで行くことができます。しかし、こちらのバスも一日3本ほど。事前にVarlibのホームページで時刻表をチェックしておきましょう。英語のHPはこちら

国際免許証を持っている場合は、近郊都市からレンタカーを借りるのがオススメ。サン=ラファエルからガッサンまでは車だと1時間弱で到着します。ガッサンの町の入口や山道の途中には駐車場も複数完備してあるので安心です。

まとめ

南フランスにある、フランスで最も美しい村の一つであるガッサン。大変小さな町で、30分ほど歩けば町の中心エリアを見て回ることができます。

海抜200メートルほどの丘の上に立つこの町は、サントロペ湾と葡萄畑やコルクガシの森、遠くにはアルプス山脈まで見渡せる展望台を有しています。

展望台から見下ろす湾の眺めは美しく、フランスやヨーロッパから多くの観光客が訪れます。春先から夏にかけては、木々の緑や花々が咲き誇るためさらに美しい景色を見ることができます。

13世紀より前からあったとされるこの町は、城壁も築かれていいました。現在は比較的新しい建物と古い建物が入り混じった町ですが、ロング通りやサントラル通りなどは古い建物が比較的多く残っており、中世の名残を感じられるエリアになっています。

その周辺には、11~14世紀に建てられたとされる城壁の門や塔の部分が普通の家屋に挟まれるようにしてひっそりと残っています。

また、この町にあるランドルノという通りは、最も狭いところで道幅が29センチしかないという自称「世界で最も道幅が狭い通り」。現在ギネスに登録されている最も狭い通りは31センチのものでドイツにありますが、ランドルノがそれに変わる日も近いかもしれません。

ガッサンへ行くには、まず近郊都市のサン=ラファエルまで列車などで移動します。その後、Varlibというバス会社の7702番や7703番のバスでガッサンの近く、またはガッサン中心部の入口まで行くことができます。どちらのバスも一日の運行本数は少ないので、事前にバス会社のホームページで時刻表を調べておくことをお勧めします。

国際免許証がある場合は、サン=ラファエルからレンタカーを借りれば1時間弱でガッサンに到着します。

南フランスの小さな町を見るためにわざわざフランスへ…とはなかなかいかないでしょうが、南フランスはガッサン以外にもフランスで最も美しい村に登録されている町や村が点在しています。

また、南フランスはヨーロッパでも屈指のビーチリゾート、カンヌもあります。

見どころ満載ですので、南フランスを中心に旅行の計画を立てる際は、ぜひこのガッサンにも立ち寄ってみてください。

美しい青の絶景があなたを待っています。