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中国「ハルビン国際氷雪祭」カラフルで巨大スケールな氷の世界に魅了されよう!

「ハルビン国際氷雪祭」とは?

「トンネルを抜けると、そこは雪国だった。」

川端康成の代表作「雪国」の一節ですね。

雪は冬の名物誌。

そのしんしんと降りつもる様は、昔から、人々の心を魅了するものでした。

 

雪に関するお祭りといえば、日本では「さっぽろ雪まつり」でしょうか。

日本のお城や有名人をかたどった大雪像は、毎年話題となりますね。

ですがこの「さっぽろ雪まつり」、世界三大氷雪祭のひとつであるということは、みなさんご存知でしたか?

世界三大氷雪祭とは「さっぽろ雪まつり」カナダの「ケベックウィンターカーニバル」

そして、今回ご紹介する「ハルビン国際氷雪祭」のこと。

 

中国で実施されるこの「ハルビン国際氷雪祭」、その見どころはなんといってもそのカラフルさ、スケールの大きさです。

その魅力が十分に伝わるよう、しっかりレポートしていきます。

「ハルビン国際氷雪祭」の開催場所、開催時期

開催場所は中国、ハルビン。

中国北部、黒竜江省に位置する都市で、その名前は、渡河を表す満州語「ハルバ」に、ロシア語の接尾辞“ин”を付けたものとする一説があります。

真偽のほどは分かりませんが、ロシアの影響を少なからず受けていることは確かです。

街中にはロシア風の建築が立ち並び、マトリョーシカやウォッカもお土産として売られているなど、わたしたちのイメージする中国の都市とは少し変わった雰囲気をもちます。

夏は日中平均28度に上るほど暑くなるのに対して、冬は非常に寒いのがハルビンの気候。

1月の平均気温は−18.6℃と、世界トップクラスの寒さを誇ります。

朝の気温は−40℃以下まで下がることもあることから「氷の町」とも言われているほど。

夜間も平均すると-30℃ほどになりますが、逆にその寒さこそが、氷雪祭でのスケールの大きさを体現できるひとつの要因なのです。

「ハルビン国際氷雪祭」は、ハルビン市内にある太陽島公園、兆麟公園、氷雪大世界の3か所を会場としています。

開催時期は例年1月5日頃から2月末ですが、氷雪祭の出し物は12月から製作されているので、12月の末には見学できるようになります。

営業時間はエリアごとに凍也、それぞれ入場料がかかりますので注意しましょう。

「ハルビン国際氷雪祭」の歴史

はじめての開催は1963年。

開催にいたる詳しい経緯は分かりませんが、おそらく町おこしの一環であると考えられます。

毛沢東主導での改革運動である「文化大革命」により数年の中断の期間はあったものの、今では世界三大氷雪祭りのひとつとして、名が知られるようになりました。

「ハルビン国際氷雪祭」の見どころ

製作開始は12月から。

祭りが終わってからも展示物は残したままですので、設営の開始は去年の展示物の取り壊しからです。

一面雪景色のなか、板氷を積んだトラックが行き交い、開催にむけて準備を進めていきます。

そして、いよいよ氷雪祭は開催。

雪で作られた建物ばかりでなく、様々な催しが開かれます。

氷雪祭ならではのイベント

まず会場内には、至るところに氷で作られた滑り台が設置されています。

その長さは数十mのものから、最大のものはなんと100mを超えます。

長いもの、傾斜が急でスリルのある滑り台は有料であり、人も並びますが。並ぶ価値は十二分にあると断言できます。

お尻をびしょびしょにしながら、ぜひ滑ってみてください。

また、ハルビンの氷雪祭で欠かせないのが寒中水泳です。

寒中水泳は中国では冬泳と呼ばれ、一種の健康療法。

血管の弾力を向上させ、動脈硬化や高血圧といった病気の予防、緊張の緩和に有効とされています。

舞台は会場に隣接する河、松花江(しょうかこう)です。

松花江に張った氷に穴をあけ、そこに人々が飛び込んでいきます。

1000人弱の人々が、マイナス30度という極寒のなか、寒中水泳にいそしむ様を、ぜひご覧ください。

有名キャラクターたちが集結!?

氷雪祭の開催中、毎年ではありませんがパレードも催されます。

その登場キャラクターたちがなんとも見もの。

 

ミッキー、ミニーなどのディズニーキャラクターやキティちゃん、マイメロディーなどのサンリオキャラクターなど、世界でも有数のアニメキャラクターが勢ぞろいするのです。

日本からもドラえもんや鉄腕アトム、クレヨンしんちゃんなどが参加しています。

ですがこのキャラクター達、よく見るとどこか違う。

アトムの目が違っていたり、ミッキーの鼻がやたら長かったり…。

実はパレード登場するキャラクターたち、皆偽物なのです。

そういえば数年前、日本でも中国のパクリキャラクターが話題になりましたね。

本物に出会えるわけではありませんが「あのキャラクターはどこが違うのだろう?」と、あら探ししてみるのも面白いですよ。

圧巻の氷製建築物たち

そして今回の見どころといえばやはり、職人たちの努力の結晶でもある建築物たちですよね。

先述の大河「松花江」から氷を切り出し、60万㎡の面積のなかに、40mほどの巨大な建造物を10数個、作り上げられます。

とにかく大スケールなのがハルピンの氷雪祭です。

まず一つ目の見どころは、主に世界のキャラクターや氷彫刻が展示されたエリア、太陽島です。

日中は真っ白な雪像が日の光を照り返し、眩しいほどの白銀の世界が目の前に広がります。

夜になると、雪像に備え付けられた電球が灯され、すべてが淡いパルテル色に。

幻想的な世界へと様変わりします。

そして一番の目玉が、メイン会場である「氷雪大世界」。

そこからは“氷でできた世界”であるというだけでなく。世界中の建築物が散見でき、まさしく氷雪でできた世界の縮図、“大世界”を、目の当たりにすることができます。

私たちが教科書の写真でみてきたエジプトのスフィンクスやイタリアのコロッセオ、ロシアのクレムリンが、そこには氷の姿で存在しているのです。

これらの建造物は、なんとほぼ原寸大でつくられています。

まさしく氷の実物大レプリカ。

日本の天守閣なども展示されておりますので、ぜひ本物とも比べてみて、その再現度の素晴らしさを感じてみてください。

最後に

いかがでしたでしょうか?

開催地のハルビンは、マイナス30℃と、とにかく寒いです。

これでもかというくらい、着込んで見学しましょう。

今回紹介したイベントのみならず、演劇やサーカス、氷上での結婚式など、見どころは盛りだくさん。会場内には売店やレストランも設置されていますので、老若男女問わず、一日中楽しむことができます。

さっぽろ雪まつりとは一味違う、とにかく大スケールなハルビン国際氷雪祭。

ぜひ、足を運んでみてくださいね。