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世界有数の観光都市!バルセロナを代表する2つのゴシック教会の魅力に迫る!

 

世界有数の観光都市バルセロナ。建築家ガウディのサグラダ・ファミリアやグエル公園をはじめとした世界遺産を含め、数多くの観光スポットを有しています。

数多くの見どころが点在しているバルセロナですが、バルセロナには特に美しいゴシック建築の教会が2つあります。バルセロナ有数の観光スポットとして知られているカテドラルと、海の守り神及び庶民の教会として親しまれてきたサンタ・マリア・デル・マル教会です。

どちらとも似てはいるものの、それぞれ異なる特徴や見どころがあります。今回はこの2つの教会の魅力を詳しくご紹介します。

ゴシック地区のランドマーク、カテドラル

*カテドラルの歴史

ゴシック地区(旧市街エリア)を観光するにあたり、カテドラル(大聖堂)を外すわけには行きません。

正式名称はサンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂 (La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia)で、略称のサンタ・エウラリア大聖堂やカテドラルなどの名称がよく使われています。

この大聖堂は、3世紀にキリスト教迫害によりバルセロナで殉教したとされる聖エウラリアへの献堂として建てられました。

この教会の歴史はかなり長く、4世紀ごろには既に前進の建物があったとされています。破壊・建て替えなど紆余曲折を繰り返しており、現在の大聖堂は1298年から建築が始まり約150年をかけて完成したゴシック様式の建物です。

以前はシンプルな教会でしたが、今や教会の顔となっているファザードは、バルセロナ万博に合わせて1888年に改装されたネオゴシック様式のものです。

*見どころ

この大聖堂の佇まいは荘厳の一言に尽きます。大聖堂の前は広場となっており、広場から眺める大聖堂は重厚感があり圧巻です。

ファザードはもちろん、塔や壁に施された彫刻や装飾は大変精巧で、それを一つ一つ見ているだけでも時間が過ぎてしまうほどです。

中に入るとその美しさについ絶句…。両サイドに設置されている合計28の礼拝堂は金色に光り輝いており、像や彫刻も大変美しいです。

教会中央に位置する聖歌隊席の壁の彫刻、および階段に施された細かな装飾は必見です。聖歌隊席の外側の壁には、聖エウレリアが受けた拷問を表している大理石のレリーフがあります。

聖歌隊席の中へは有料で入ることができます。外側だけでも十分見応えがありますが、内側には眩いばかりの金ピカの壁画と彫刻、壁椅子があります。入場料(3ユーロ)を払ってでも見る価値は十分にあります。

左手の壁面にはルネサンス期に設置されたというオルガンが天井近くまでそびえ立っており、オルガンの基礎部の彫刻も実に見事なものです。

この教会は高さがあり、そびえたつ何本もの柱と天井や高い位置にあるオブジェや彫刻、壁画も見逃してはいけません。そして壁に所狭しと並ぶステンドグラスの美しさも群を抜いています。

教会といえば必ずあるのが教会塔。カテドラルもそれにもれず、教会塔に登ることができます(有料で3ユーロ)。しかも珍しいことに、この教会塔はエレベーターが!塔の高さはそれほど高くないので絶景とまでは行きませんが、簡単に塔へアクセスでき、バルセロナの街並みを一望することができます。

教会の右側中程にある扉からは中庭に出ることができます。

中庭を回る回廊にも数々の小さな礼拝堂が設けられています。外にあるにもかかわらず、教会内の礼拝堂にも全く引けを取らないほど綺麗に管理されています。

この中庭はヤシの木などがあり、イスラム文化の名残を感じられる作りになっています。そして中庭の中央にはガンの飼育小屋が。なんでも、聖エウラリアが13歳で殉教したことにちなみ、13羽の白いガンがここで飼育されています。

*入場料やオープン時間、アクセス

カテドラルは、時間帯によって入場無料の時間と寄付という形で入場料を払う観光用の時間とにわかれています。

基本的に、午前中(8:30~12:30)と夕方以降(17:30前後~19:30前後)は、祈祷の時間として誰でも無料で入ることができます。

朝早い時間帯に行くと観光客なども含め人が少ないので、じっくり見て綺麗な写真を撮りたい場合はオススメです。あくまで祈祷時間でお祈りしている人もいるので、節度ある見学を心がけましょう。

また、入場無料の時間に入っても、有料で塔(午前中は10時~12時の間)と聖歌隊席内部を見ることができます(各3ユーロ)。

午後12:30~夕方までは観光客メインの時間になるため、7ユーロの入場料が必要となります。しかし、その入場料には聖歌隊席内部、教会塔、教会修道院内の小さな博物館、聖レパント礼拝堂へのアクセスも含まれているので、こちらの時間帯に行っても損はありません。

こちらの教会は、バルセロナ観光の交通起点であるカタルーニャ広場から南に徒歩10分ほど。地下鉄ならば、ジャウマ・プリメ駅(Jaume Ⅰ, L4線)が最寄駅になります。

旧市街は細い路地が入り組んでいるのであたりを見渡せず、迷いやすいエリアです。観光案内所などで手に入る無料の地図をもらうか、やアプリをスマートフォンにダウンロードしておくと安心です。

また、大聖堂前の広場では、土日になると市民がサルダーナと呼ばれるカタルーニャ地方の伝統の踊りを踊っています。また、平日でも古本や骨董品のマーケットが開かれていることも。

常時活気のあるエリアでカフェやレストランもあるので、休憩スポットとしてもお勧めです

サンタ・マリア・デル・マル教会

*教会の歴史

サンタ・マリア・デル・マル教会は別名「海の教会」や「リベラのカテドラル」と呼ばれています。海に近いリベラ地区に位置しており、こちらは14世紀に地元の漁師や荷受人などの労働者階級の人々によって建築されたゴシック様式の教会です。

前述のカテドラルは当時バルセロナの城壁内にあり、貴族や特権階級の教会という位置付けだったのですが、それに対抗して城壁外に住んでいた庶民が力を合わせて作ったのがこの教会です。

カテドラルとこの教会は建設時期がかぶっているのですが、カテドラル建設が150年近くかかったのに対し、サンタ・マリア・デル・マル教会は50年ちょっとで完成しています。

建築素材となった巨大な石も船で港まで運ばれ、そこからバスターシュと呼ばれた荷受人たちが一つ一つ背負って教会まで運んだそうです。教会のファザードにある「リベラの門」には、このバスターシュをモチーフとした彫刻が飾られています。

*見どころ

この教会の大目玉はステンドグラス。カテドラルに負けず劣らず、細かい絵柄が描かれており、その色鮮やかさではこちらの教会の方が上です。最後の晩餐をモチーフとしたステンドグラスもあります。

この教会はスペイン内戦の被害の影響で、内部の装飾品がほとんど残っていません。カテドラルと比べるとかなりシンプルなのですが、逆にそのシンプルな内装がステンドグラスの美しさを引き出しています。

午前中に行けばステンドグラスの絵柄を綺麗に見ることができますし、太陽が完全に登りきった午後に行けば、光り輝くステンドグラスと教会内の白壁に反射する淡くカラフルな光を堪能することができます。

そして一番見て欲しいのは、教会入り口の真上に位置するバラ窓です。ひと枠ずつ柄の異なったステンドグラスが埋め込まれており、それに光が差し込む姿は神々しさすら感じられます。その美しさについつい言葉を失ってしまうでしょう。

おまけですが、この教会のステンドグラスには、一箇所だけ名門サッカークラブ、FCバルセロナのエンブレムが入ったものがあるんです。スペイン内戦後の教会の修復費用の一部を、FCバルセロナが寄付したことへの感謝の意の現れとのこと。かなり小さいのでそう簡単には見つけられませんが、時間があればゆっくり見て回って見つけてみて下さい。

装飾が少ない教会内ですが、中央奥の教壇もシャッタースポットです。八角形の柱が教壇を囲むように並んでおり、ステンドグラスを通して外から差し込む光が教壇付近を明るく照らします。カテドラルの内部が薄暗く重厚で厳かな雰囲気だったのに対し、こちらは透明な水の中にいるような神秘的で落ち着いた雰囲気となっています。

天井には多少装飾が残っており、教壇真上の天井には聖マリアの戴冠を描いたレリーフが、その手前の天井にはキリスト誕生のレリーフが残されています。

*入場料やオープン時間、アクセス

サンタ・マリア・デル・マル教会も、時間帯によって無料と有料に別れています。月~土曜日の9時~13時と17時~20:30までが無料(祈祷時間)、13時~17時の間は観光客向けの有料(大人一人5ユーロ)時間帯となっています(日曜は10~14時と17~20時が無料、14~17時が有料)。

こちらの教会でも、有料のガイドツアーに参加すれば教会塔に登ってバルセロナを一望することができます(大人一名8ユーロ)。他にも、教会内のほとんどの場所にアクセスできるコンプリートツアーなどもあります。これらのツアーは英語、スペイン語、カタラン語のみで、開催時間や曜日も限られているので、もし参加したい場合は事前にホームページで確認しましょう。

カテドラルと比べると知名度は落ちるものの、午後にはたくさんの観光客が訪れます。人が少ない午前中の無料解放の間にゆっくりと堪能する方がオススメです。1時間もあれば十分内部を見て回れます。

こちらの教会の地下鉄最寄駅も、カテドラル同様ジャウマ・プリメ駅です。カテドラルとは逆で、海岸方面に向かって徒歩5分もかかりません。

カテドラルからも徒歩10分程ですので、時間に余裕があれば足を伸ばして欲しい観光スポットです。

最後に

バルセロナの旧市街エリアにあるカテドラルことサンタ・エウラリア大聖堂と、庶民の教会として建てられたサンタ・マリア・デル・マル教会。建設時期はかぶっているものの、異なる建設背景と対照的な内装を有している、バルセロナを代表するゴシック建築の教会です。

カテドラルは豪華絢爛という言葉がぴったりの荘厳な雰囲気を持つ教会で、正面ファザード、教会内の28の礼拝堂や教会中央にある聖歌隊席、中庭などが主な見どころです。また、古い教会としては珍しく教会塔に登るためのエレベーターも完備してあるため、簡単に塔にアクセスしてバルセロナの街並みを眺めることができます。

対して、サンタ・マリア・デル・マル教会はスペイン内戦の影響もあって内装はかなりシンプル。しかし差し込む太陽の光で明るく透明感のある雰囲気は訪れる人の心に安らぎを与えてくれます。目玉は入り口真上にあるステンドグラスのバラ窓です。こちらの教会のステンドグラスはカテドラルのものより更に色鮮やかな作りとなっています。

どちらの教会も基本的に午前中と夕方以降は祈りの時間として無料開放、午後は観光客向けに有料で開放されています。最寄駅はジャウマ・プリメ駅で、駅からは徒歩5分ほどです。

旧市街エリアは細い路地が入り組んでおり見通しが悪いので、迷うこともあります。無料の地図や地図アプリを事前に準備しておくことをお勧めします。

見どころが多すぎてどこを優先して見るか困ってしまうほどのバルセロナ。ご紹介した2つの教会はその他の観光名所が密集している旧市街エリア周辺に位置しています。

町歩きの時間の合間を縫って、ふらっと立ち寄って見てはいかがでしょうか?どちらも入って見ると感動すること間違いなしです。