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世界のコスプレ祭りは半端ではない! イタリア「ヴェネツィアカーニバル」に迫る!

「ヴェネツィアカーニバル」とは?

近年、ハロウィンに代表されるように、日本でも高まりをみせるコスプレブーム。
そのクオリティは、年を追うごとに高いものとなっています。

ですが、そんな日本のコスプレも、今回紹介する「ヴェネツィアカーニバル」には及ばないかもしれません。

まず「カーニバル」という単語に対して、華やか衣装を身にまとい、ダンスしながら街中をパレードで歩き回る…。
そのようなイメージが、みなさんの頭の中にはあるのではないでしょうか。

本場イタリアの「カルネヴァーレ」は、一味違います。世界各地で開催されるカーニバルの中でも、古い歴史と独自のルールを持つヴェネツィアのカーニバル。

それはいわば、街全体で行うコスプレともいえます。

カーニバルに向けて各々がこだわりの衣装をこしらえ、身分どころか、名前や性別さえも、
衣装と仮面で隠し、祭りを楽しむのです。

まさに、現代によみがえるマスカレード(仮面舞踏会)。
その見どころや歴史を、今回、しっかりレポートしていきます。

ヴェネツィアカーニバルの歴史

「カーニバル」という単語にはそもそも、「謝肉祭」という意味があります。
例年2月にカーニバルが実施されるのも、2月に謝肉祭が行われることに由来します。

謝肉祭は、イエス・キリストの復活を祝うイースター(復活祭)に先駆けて行われます。
復活祭までの流れは謝肉祭→四旬節→聖週間→復活祭となっており、聖週間は復活祭前、清く過ごすための一週間を指し、四旬節は聖週間を迎えるにあたり、断食(肉断ち)を行う期間を指します。

謝肉祭とは、四旬節を行うさらにその前の期間。
肉を食べられなく前に、しっかりお祝いしながら食べておこう、という祭りですね。

ところがヴェネツィアのカーニバルは、1162年、覇権を争っていたアクイレイアとの抗争に勝利したことを喜んだヴェネツィア市民が、サンマルコ広場で祝いの宴を開いたことが始まりとされています。

そのため、宗教的な謝肉祭との直接的なかかわりはないとされています。

ヴェネツィアが「アドリア海の女王」と呼ばれるほど、世界屈指の海洋国家として発展するにつれ、カーニバルも本格化。
18世紀のルネサンス期には、人々が仮面をつけ、身分関係なくあちこちでお祭り騒ぎするように。その様子が、ヨーロッパ中で有名になっていたようです。

当時もなお、身分の差は大きかったですが、祭りの運営側の努力により、みんなが楽しめる
お祭りへと、成長していったのです。

しかしながら18世紀、ナポレオンの侵攻に伴い、カーニバルの熱気は沈下していくことになります。

長い時を経て、1979年にヴェネツィアカーニバルは再開。
この復活には、イタリア政府がヴェネツィアの歴史と文化を復活させ、その成果の目玉として、伝統的な祭典を利用しようとしたという背景があります。

政府の目論見もあり、現在では国内外問わず、毎年300万人以上の人々が訪れるイベントになりました。
世界3大カーニバルのうちの一つにも数えられています。

ヴェネツィアカーニバルの開催時期、開催場所

先ほど記したように、カーニバルの開催時期は、謝肉祭になぞらえて2月ごろ。

2018年には1月27日~2月13日まで実施されました。
そのうち、仮面舞踏会のようなカーニバルの雰囲気を味わえるのは、2月3日~2月13日となります。

開催は、ヴェネツィア内にあるサンマルコ広場を中心になされますが、サンザッカリアや溜め息橋、古いカフェなど、中世コスチュームが似合う場所は全て、仮装した参加者たちのステージとなります。

普段は旅行客の玄関となり、ナポレオンに「最も美しい大広間」と言わしめたサンマルコ広場も、カーニバル期間には、ネオンに彩られたライブ会場に。
仮装した人々がステージ上で踊り狂います!

カーニバル期間中、広場の最寄りにあるサンタルチア駅は、参加しようとする観光客でいっぱいに。そのためホテルもすぐに満室になるので、祭りに参加したい方は、日程が出て次第、予約することをおススメします。

ヴェネツィアカーニバルの見どころ

カーニバルの期間中には、いくつかの目玉イベントが開催されます。

まず一つ目が「マリア達の行進」といわれるイベント。

行進するのは、12人の選ばれしヴェネツィアの未婚女性たち。

このイベントは約1000年前、12人の女性がサンマルコ寺院の援助を受けて集団結婚式を挙げようとしていたところ、賊が乱入し、身に着けていたサンマルコ寺院の宝物ごと12人の新婦を奪い去ってしまった、という史実に基づいています。

その後、新婦と宝物が無事に取り戻されたことを祝いこの行進が始まりました。

行進ののち、ナンバーワンのマリエを決める、マリエコンテストも実施されます。
12人のマリエに選ばれること、また、ナンバーワンのマリエと称されるのは、ヴェネツィア中の女性の憧れです。

二つ目は「天使の飛行」と呼ばれるショー。

このショーが実に不思議で、サンマルコ広場の鐘楼から広場まで、人がワイヤーを用いて滑空していきます。
始めに「天使」、続いてヴェネツィアの著名人たち、そして最後に、先ほどのナンバーワンマリエが、サンマルコ広場の空を飛行します。

そして、最後かつ最大のイベントが、毎年最終日曜日に実施される仮装コンテストです。
世界的なコスチューム・ファッションデザイナーも招待して、”La Maschera più bella” (最も美しい仮面)を決定します。

出場者たちの衣装、仮面はどれもハイクオリティ。
中世の人々が甦ったかのようでした。

3つの目玉イベントを紹介してきましたが、それらだけがヴェネツィアカーニバルではありません。
カーニバル期間中は連日連夜、街のどこかでティーパーティーや舞踏会が開かれています。

特に夜間の舞踏会は、参加費はそれなりにするものの、内容は極めて充実。
フルコースの食事やオペラ、社交ダンスなど、中世にタイムスリップしたかのような夜を過ごすことができます。
ぜひ行ってみてください!

ヴェネツィアカーニバルの楽しみ方

せっかくのヴェネツィアカーニバル。
誰でも仮装での参加が可能ですので、ぜひみなさんにも仮装していただきたいです!

ところが、本格的な衣装を一式そろえようとすると、およそ10万円かかります…。

ですから、お祭り気分を味わうためにも、仮面のみの購入orフェイスペイントがおススメです。

仮面はおよそ5000円。値は張りますが種類も多いので、自分のお気に入りを見つけて、より祭りを楽しんでいただければと思います。

またフェイスペイントについては、祭り期間中、学生たちが出店を出しています。
そちらで書いてもらうと数千円と、比較的安価に中世の人々になりきることができます。

最後に

世界3大カーニバルのひとつ、ヴェネツィアカーニバルについて特集させていただきました!

仮面をかぶり、現地の人々と過ごすこの非日常的な空間は、必ずや、みなさんの一生の思い出になることでしょう。
ぜひ一度、足を運んでみてください。