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ペルーの消滅危機の世界遺産!?ナスカとパルパの地上絵とは?

今回ご紹介するのは世界遺産、ペルーの「ナスカとパルパの地上絵」です。

皆さんはナスカとパルパの地上絵についてご存じでしょうか。

ナスカとパルパの地上絵は第二次世界大戦中の、西暦1939年に発見されました。

発見当初から、誰が、どのような目的でこのように巨大な絵を描いたのか注目されていますが、未だに真相は解明されていません。

ナスカとパルパの地上絵は、年々損傷が激しくなっていて、このままの状態が続くと近い将来地上絵そのものが消滅してしまうのではないかと言われています。

ペルー政府はナスカとパルパの地上絵周辺地域への立ち入りを制限したり、立ち入る場合には専用の靴の着用を義務付けたりしていますが、なかなか効果は得られていません。

近年でも新しい地上絵が発見され続けていたり、まだまだ謎が残されている地上絵には世界中から多くの人々が訪れています。

そんなナスカとパルパの地上絵の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

ナスカとパルパの地上絵の発見まで

ナスカの地上絵には、猿や魚、鳥などといった様々な動物が描かれていることは早い時期から知られていたが、この地上絵のデザインはナスカ式土器の模様と似ていることでも知られていました。

ナスカの地上絵が作られた年代は長らく不明でしたが、西暦1953年にコロンビア大学の発掘チームが地上絵の直線の終着部に木の棒が埋め込まれているものがあることを発見しました。

こういった終着点となっている木の棒は複数存在しており、その中の1本の年代測定をしたところ、6世紀前半の杭と判明しました。

この他にも西暦1970年代にハーバード大学とカリフォルニア大学の共同チームが出土した土器を調査したところ、出土した土器の大半がナスカ様式であることが判明しました。

この土器は地上絵を描いた人々が使っていたものと考えられています。

地中に埋められていた杭や、出土した土器の調査結果から、ナスカの地上絵は紀元前2世紀頃から9世紀頃に描かれたものと推定されています。

ナスカとパルパの地上絵とは

ナスカとパルパの地上絵が何のために描かれたのかは未だに判明していません。

いろいろな仮説が立てられましたが、そのどれもが決定的な証拠に欠けていたり、矛盾点があったりして、有力な説というのも無い状態になっています。

最も早く唱えられた仮説の1つに、天文学に関連しているのではないかという説があります。

これは地上絵の線が夏至の日没の方向と、当時の日没の方向を指していたことから生まれました。

また、地上絵の中には太陽や月の運行に合わせた線もあったため、一時期はこの説が有力視されていましたが、天体との関連性が全く見つからない地上絵も多かったため、現在ではこの説を支持する研究者は少なくなっています。

別の説では地上絵の建設はピラミッドのように公共事業の一環として行われたと考えられました。

これは豊作の年に取りたてた食糧を、凶作の年には地上絵を描かせることによって庶民に還元することで、社会的な安定を図ろうとしたのではないかという説です。

この説に対する反論としては、なぜ建物や畑、運河や道路ではなく、用途が不明な地上絵だったのかというものです。

公共事業として地上絵の建設を行うのなら、より実用的な施設を建設した方がよかったのではないかという反論に対して、現時点では説得力のある説明ができないままとなっています。

別の仮説では、ナスカの地上絵が一筆書きになっていることに注目し、宗教的儀式に用いられていたのではないかと考えた説もあります。

具体的には雨乞いの儀式をここで行っていたのではないかというものです。

地上絵の周辺から、当時この地域で雨乞いの儀式に使用されていた貝が出土していることもこの説を後押ししていますが、この説にも弱点があります。

地上絵が雨乞いの儀式に用いられたとするならば、何十人もの人々が一列になって線の上を歩かなければならないのに、線が細すぎるという点です。

また、少し変わった説としては社会的地位を決定する一種の試験として用いられていたのではないかという考えもあります。

これは状況把握能力や情報処理能力を測定する方法として、地上絵の線を歩いた後で、何の絵だったのかを答える試験を行うことで、王の後継者を選んだり、要職に就くものを選んだりしていたというものです。

しかしこの説には他の説とは異なり具体的な根拠が乏しいため、あくまでも数多くある仮説の中の1つに留まっています。

ナスカの地上絵の特徴の1つに、そのスケールが挙げられます。

科学のなかった時代なのに上空から確認しないと全容がわからない地上絵を正確に描いていることはまさに驚異的としか言いようがありません。

小規模なものでも約50メートル、最大級のものは約300メートルに達する巨大なものまであります。

お役立ち情報

こちらではナスカとパルパの地上絵観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

セスナ遊覧飛行

ナスカの地上絵は余りにも巨大なため地上から全景を把握することができないため、多くの観光客はセスナに乗って上空からの地上絵の景色を楽しんでいます。

セスナの料金は5~6人乗りの小型機の場合には120ドルから150ドル、12人乗りの大型機の場合には80ドルから120ドル程度が相場です。

大型機よりは小型機の方がより景色を楽しめるという話です。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにナスカとパルパの地上絵に興味を持って頂けたなら幸いです。

この世界遺産は日本でもかなり有名な世界遺産ですので、かなり遠く、アクセスも良いとは言えないにも拘わらず、毎年多くの観光客が訪れています。

現時点では誰が何のために作ったのかはっきりとはしていませんが、いつかその理由が明らかになる日が来るのかもしれませんね。

また、実は地上絵は最近になって新しい絵が発見されたりしています。

平地だけでなく山の中腹に描かれた地上絵もあるそうですよ。

もし次回の旅行先がお決まりでないようでしたら、ペルーまでナスカの地上絵を見に行くのはいかがでしょうか。