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悪魔の山トイフェルスベルグ!アーティスティックなベルリンの廃墟を観光しよう!

皆さんは廃墟と聞いたらどんなイメージがありますか?

立ち入り禁止の場所?怪しげな人たちが集まっている怖い場所?行ってみたいけど一人で行くには勇気がいる場所?

今回はベルリンでの観光スポットである廃墟をご案内します。

悪魔の山トイフェルスベルグとは?

西ベルリンにTeufelsberg(トイフェルスベルグ)という山があります。

トイフェルスベルグは日本語で悪魔の山という意味です。第二次世界大戦、建設途中だったナチスの陸軍士官学校と地下壕の上に、当時の戦争でできた大量の瓦礫を積み上げて作った人工の山なのです。

ナチスの主任建築家アルベルト・シュペーアが設計した陸軍士官学校と地下壕はあまりにも強固だったため解体することができず、この上に瓦礫を積み上げ人工の山を作ったそうです。

標高は120.1mでベルリンでは一番高い山となっていて、頂上には冷戦時代アメリカ軍とイギリス軍が建設した通信傍受施設があり、冷戦終結までその施設は使用されていました。

ベルリンはほとんど平地のため、トイフェルスベルグは通信傍受施設として最適な場所となったのです。この場所からアメリカ軍とイギリス軍は旧ソビエト連邦を監視、盗聴していました。1990年代には廃墟となり、現在ではその廃墟はベルリンでの観光スポットになっています。

最寄駅と注意点

最寄駅はS-BahnのHeerstrße駅で、そこから大体徒歩30分ほどでトイフェルスベルグに到着します。

山を歩いている際、足元をよく見ると土の中に瓦礫のようなものがあちらこちらで見つかります。山道は短いですが、瓦礫が埋まっていて凹凸があったりしますし、最寄駅から結構歩きますので、足が痛くならない運動靴を履いてきた方がいいです。

またイノシシや野生動物の目撃情報もありますので、もし遭遇してもくれぐれも刺激しないようにしましょう。

トイフェルスベルグの現在

旧通信傍受施設は閉鎖後、スパイ美術館として保存しようという案がありましたが、当時ベルリンは建築ブームで建物が不足し、このプロジェクトも不採用になりました。

この施設を誰も管理しなくなった頃に、イギリス人アーティストが仲間と共にこの建物を残してストリートアートの聖地にしようと活動を始めました。

以前はこの場所をアーティストがアーティストレジデンス(滞在制作)として使用し、アーティストがガイドツアーを行なっていましたが、2016年夏、地主のマーヴィン・シュッテは旧通信傍受施設を登ることができるようし、ストリートアートの巨大なギャラリーとして観光客に公開しています。

建物のガラスは壊れ、建物の破片があちらこちらにあります。作品は廃墟外壁そして廃墟内の5階にわたって、いたるところに点在しています。歴史的な重さを残した廃墟内にストリートアートの活力が入り混じり不思議な空間を演出しています。

注意する点は、照明がないため一部の階段などが暗くて見えづらくなっているところです。携帯のライトを使えば問題ありませんので、携帯は十分に充電してからきた方がいいです。

また、携帯のライトが使えない場合は懐中電灯を持参することをお勧めします。

廃墟内を観光するには?

入場料は8ユーロ、学生は6ユーロです。予約不要のガイドツアーは15ユーロで毎週金曜14時、土日は13時に行っており、チケットを販売している入り口がガイドツアーの集合場所となっています。

15歳以下の子供や障がい者の方は一般または学生のチケットの購入者の同伴者として無料で入場することができます。

未成年者は親または保護者同伴でのみエリア内に入ることができます。ヨーロッパでは犬が飼い主と一緒に電車やバスに乗っていたり、公共の施設やカフェやレストランに一緒にいるところをよく見かけますが、トイフェルスベルグでも犬はリードをつけていれば廃墟内を一緒に散策できます。

入場の際は自己責任で行動するという免責声明に住所を書き署名します。このため未成年者は保護者同伴が必要となってきます。

屋外テラス、ドーム、イベント

屋外テラスでは1500 m²の広さで、ここからベルリンを360度一望することができます。

テレビ塔でもベルリンの街をパノラマで見ることができますが、窓ガラスに覆われているため、トイフェルスベルグで見渡すことのできるパノラマほどの迫力はありません。屋外テラスには柵はありますが、窓ガラスがないため、大パノラマを満喫できます。

ここには破れたドームが二つあり、この中に入り、周りを見渡すと現代アート作品の中に入ってしまったような感覚に襲われます。屋外テラスからさらに上に登ると、今度は破れていないもう一つのドームの中に入ることができます。

ここの中で話すと自分の声が響き、自分の声ではないようななんとも言えない錯覚が生じます。

この場所ではイベントでコンサートも行われ、この音が響き渡る神秘的な空間でしか味わえない音楽を楽しむこともできます。ただコンサートは毎日行われていないので、下記にありますトイフェルスベルグのホームページで日程をご確認ください。

もちろんこのドームの中の天井にもストリートアートがあり、街中で見かけるアートとは違い、この空間ごと包み込まれているような感覚がしてきます。そして、屋外テラスにある2つの破れたドームとも全く違った感覚です。

屋外の破れたドームは自然と一体になっているような開放的な感じに対して、一番上のドームはとても閉鎖的な感じです。

日没をトイフェルスベルグで満喫する

日没をトイフェルスベルクで楽しみたいのならトーチライトハイキングに申し込むのがお勧めです。ただ8人以上人数が集まらないと開催されないので、事前にE−Mailで問い合わせるのが必要となっています。

最後に

日々進化していくトイフェルスベルグ。これからどうなっていくのか気になる人はベルリンを訪れたら、是非トイフェルスベルグまで足を伸ばしてください。人口の山でハイキングを楽しむこともできます。

ハイキングルートとしてはDorachenberg(竜の山)に登ってから、トイフェルスベルグに向かうルートが様々な景色を楽しむことができます。竜の山と呼ばれていても、小高い丘という印象で気軽に登ることができます。訪れるのなら天気のいい春、夏が断然お勧めです。

自分だけのプランでベルリンを楽しんでくださいね。

トイフェルスベルグ / Teufelsberg
開館時間:10時〜18時(最終入館時刻は17時)*毎日開館
住所:Teufelsseechaussee 10, 14193 Berlin Germany
入場料:一般8ユーロ、学生6ユーロ、予約不要のガイドツアー15ユーロ(毎週金曜14時、土日13時)
E−Mail:teufel@teufelsberg-berlin.eu
https://teufelsberg-berlin.de