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ブラジルの世界遺産!地球の肺と呼ばれる中央アマゾン保全地域群の実態とは?

 

今回ご紹介するのは世界遺産、「中央アマゾン保全地域群」です。

皆さんは中央アマゾン保全地域群についてご存じでしょうか。

中央アマゾン保全地域群はブラジルの北部、アマゾナス州を流れるジャウー川流域一帯のことです。

もともとはジャウー国立公園単独で世界遺産に登録されていたのですが、マミラウア自然保護区、アマナ自然保護区を加えて、中央アマゾン保全地域群として西暦2003年に拡大登録されました。

そんな中央アマゾン保全地域群の魅力について、ご紹介していきたいと思います。

中央アマゾン保全地域群について

中央アマゾン保全地域群は、世界で最も広い熱帯雨林として世界遺産に登録されました。

西暦2000年当初、世界遺産に登録されたのはジャウー国立公園のみでしたが、3年後の西暦2003年にアミラウア自然保護区とアマナ自然保護区が拡大登録され、現在の登録名である中央アマゾン保全地域群となりました。

この地域は地球上で最も光合成が行われる地域で、莫大な量の二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出しています。

そのため、アマゾン全体を指して「地球の肺」と呼ぶこともあるそうです。

世界遺産に登録された理由は、このように膨大な量の酸素を供給していることと、非常に多くの動物、植物が生息していることによります。

中央アマゾン保全地域群という名前からはアマゾンの熱帯雨林全体が含まれるかのようなイメージをもたれることが多いのですが、実は世界遺産登録地域はアマゾン全体の百分の一にも満たない広さでしかありません。

世界遺産の登録地域はブラジル当局によって管理されていますが、登録地域外の熱帯雨林では環境破壊が大きな問題となっているのです。

この世界遺産の中心となっているジャウー川はアマゾン川の支流で、川の水が黒いのが特徴です。

アマゾン川本流の川の水は黒くなく、茶色になっていてこの2つの川は合流したあとも水温や水流の勢いなどの理由から10キロメートル以上も分離したまま流れているのです。

ブラックウォーター生態系

ジャウー川のように水の色が黒くなっている川の事を「ブラックウォーター」と呼ぶそうです。

ブラックウォーターはアマゾンのように樹木が生い茂った場所を流れが遅く、水深が深い川が通っている場合に形成されます。

大量の枯葉や枝、花びらなどが川底に堆積して、そこから抽出されるタンニン(渋み成分)によって川の水が焦げ茶色から黒に変色するのです。

このような理由で色が黒くなった川は川の水質そのものが酸性になっていることも特徴です。

またブラックウォーターとなった河川は大量の植物が川底に堆積していることで、栄養素が豊富な土壌を形成しています。

この豊富な栄養素が基で、ブラックウォーター河川では他では見られない動植物が生息している場合が多くなっているのです。

ブラックウォーター河川とそうでない河川が合流する地点では、両河川の生態系が混ざり合うことで多種多様な生物が存在します。

このことからあえて合流地点で産卵をする生物も存在し、希少生物が生息する理由にもなっています。

代表的な生き物

アマゾンカワイルカ

アマゾンカワイルカは、地球上にわずか5種しか存在しないカワイルカの内の1種です。

カワイルカというのはもともと海に住んでいたイルカが生存競争に敗れ、川に逃げ込んだものと言われています。

アマゾンカワイルカは体長約2.3メートルから2.8メートルで、体重は約100キロから160キロです。

現存する5種のカワイルカの中では最も大きい種類のカワイルカで、くちばしが細長いのも特徴です。

海のイルカとは違うこのくちばしは、川底の生き物を食べるために進化してこのようなとがった形状になったそうです。

一般的なカワイルカは視力が退化して、ほとんど見えていないといわれていますが、アマゾンカワイルカは比較的視力が良いと言われています。

アマゾンカワイルカは体の色が明るいピンクのものが有名ですが、茶色い個体やクリーム色の個体も存在します。

アマゾンマナティー

アマゾンマナティーは水温25℃から30℃の淡水にだけ生息しています。

水量が多い場所を好むため、乾季には水量が多い場所に移動することで知られています。

アマゾンマナティーは水面に浮かんでいる植物を好んで食べていますが、水面の植物が少ない場合には陸上に上がって川岸の植物を食べることもあります。

愛らしい外見のアマゾンマナティーですが、年末の旱魃期には体内脂肪を消費して飢えをしのぐため、乾季が長引くと餓死するときもあるそうです。

ピラルク

ピラルクはジャウー川に生息している熱帯魚の名前です。

平均でも2メートルから3メートルほどの巨大な魚ですが、今までで最大のものは5メートル近いと言われています。

大きくなるとしっぽ側の体半分が赤くなるのが特徴のピラルクは、現地のインディオの言葉で「赤い魚」を意味しています。

デンキウナギ

アマゾンに住むデンキウナギは、デンキウナギの仲間の中では最大の種族で、成長すると全長2メートル半にもなります。

名前こそ「ウナギ」が含まれていますが、ウナギとは体の構造が異なっていて、見た目が細長いという以外は全く別の生き物です。

アマゾン川のデンキウナギは、その強力な電気攻撃から生態系の頂点に位置しています。デンキウナギの電気攻撃は極めて強く、人間の心拍に致命的なダメージを与えることもあります。

電撃以外の特徴としては、エラがあるにも拘わらず肺呼吸をしていることがあげられます。

これはアマゾン川、ジャウー川では水中の酸素副有料が少ないためにこのような仕組みができたと見られています。

デンキウナギを飼育している水族館などで、水槽に電圧計を設置しているところもありますが、900ボルトを超える高圧の場合もあり、非常に強い電撃を発することがわかります。

実は水中で電撃を発するとき、デンキウナギ自身もその電撃によって感電しているといわれていますが、分厚い脂肪に守られているため自分の電撃で感電死することはないそうです。

お役立ち情報

こちらでは中央アマゾン保全地域群観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

観光

中央アマゾン保全地域群は世界遺産でありながら、自然保護地区に入るためにはブラジル政府の許可が必要なため、観光客に開かれているとは言い難い状況になっています。

しかし、観光客向けのツアーなどもあり、世界最大の熱帯雨林を訪れることのできるこのツアーは大人気となっています。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけに中央アマゾン保全地域群に興味を持って頂けたなら幸いです。

中央アマゾン保全地域群は、日本からのアクセスが最も悪い地域の1つですし、自然保護地域に入るためにはブラジル当局の許可が必要など、ハードルが高い世界遺産ではありますが、世界最大の熱帯雨林、アマゾンの生態系を直に感じられる2つとない世界遺産でもあります。

もし、アマゾンの多様な生態系に興味があるようでしたら、ぜひ中央アマゾン保全地域群へのご旅行もご検討下さい!