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フランスへ行くなら見逃せない!世界遺産ブールジュ大聖堂の魅力に迫る!

今回ご紹介するのは世界遺産、フランスの「ブールジュ大聖堂」です。

皆さんはブールジュ大聖堂についてご存じでしょうか。

ブールジュ大聖堂の正式名称は「サン=テティエンヌ大聖堂」といいます。

12世紀末から13世紀にかけて建設された司教座聖堂です。

古代ローマの時代にはアワクリウムという都市だったブールジュは古代ローマの属州ガリアで初めてのキリスト教団ができたことでも有名です。

またこの大聖堂は、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という別の世界遺産の一部となっていることでもよく知られています。

そんなブールジュ大聖堂の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

ブールジュ大聖堂の歴史

現在大聖堂がある場所には、3世紀頃に最初の聖堂が建設されました。

この時建設された聖堂は現在のように巨大なものではなく、小さな建物だったと伝わっています。

その後、11世紀頃に大規模な増改築が行われ、当時流行していたロマネスク式の大聖堂が建設されました。

その100年後には新たな増改築が行われ、ゴシック式の大聖堂へと改装されました。

このように大規模な増改築が繰り返されたのには政治的な思惑が絡んでいます。

この頃のフランス国王の領地はイル=ド=フランス地方を中心とした現在のフランス北部に限定されていて、ブールジュはフランス領土の最南端にあたっていました。

このことからフランス国王はサントル、ブルゴーニュ地方での支配領域を伸ばし、ローヌ=アルプ、オルヴェーニュ、アキテーヌといった南部フランスの諸侯を勢力圏に組み入れるためにも権威と威勢を示さねばならなかったのです。

そこで、フランス国王が考えついたのは国境の町の大聖堂を壮麗なものにすることで、周辺諸侯に対してフランスの偉大さを知らしめるという方法でした。

こういった国策の元で更なる増改築が施されます。

この工事が完了したのは西暦1285年のことでした。

国家の威信をかけた大聖堂の改修工事によって様々な問題が発生するとは当時の人々は思ってもみませんでした。

建設から130年ほどが経過した14世紀の初め頃、南塔の基礎工事の欠陥によって塔が傾いてしまいました。

この傾きは塔の脇に巨大な壁を作って補強することでどうにかなったのですが、約200年後の16世紀初頭には、北塔が崩落してしまったのです。

この時には最先端の建築様式であるルネッサンス式で改修工事が行われ、北塔は完全に崩壊する前に修復されました。

16世紀中ごろに起こったユグノー戦争では、大聖堂の正面ファサードと内陣が破壊されてしまいました。

この時に破壊された箇所については長い間修復されないまま放置され、修復作業が開始されたのは19世紀以降のことでした。

11世紀のロマネスク式、12世紀のゴシック式をはじめ、その後の増改築や修復作業の過程で様々な建築様式が混ざってしまったために、当初の姿とは似ても似つかないバランスの悪い姿になってしまいました。

しかし、このことがかえって大聖堂の外観を個性的なものにしたため、数多くある大聖堂の中で、最もユニークな大聖堂であると言われるようになりました。

建築様式

西面は正面ファサードとなっています。

5つの入り口を持つファサードは高さ40メートルを超える大きなファサードで、フランス国内に現存するゴシック建築の中でも最大のファサードとなっています。

5つの入り口の内、中央の入り口には最後の審判を描いた彫刻が施されていて、見る者を圧倒しています。

ブールジュ大聖堂はそれよりも後で作られた他の大聖堂の建築様式に影響を与えたことでも知られています。

パリのノートルダム寺院はブールジュ大聖堂よりも前に作られているので影響を受けていませんが、後世になって再建された部分は影響を受けた形跡が見て取れます。

また影響を受けたのはフランス国内の教会建築だけでなく、トレド大聖堂にも影響を与えていたことが判明しています。

長い年月をかけて建設された大聖堂ですが、第一期工事で作られた部分と、第二期以降に作られた部分は観察するとすぐにわかります。

最も顕著な差異はフライングバットレスの高さに現れており、第二期以降に作られた部分では、第一期に比べてフライングバットレスが高くなっています。

また、窓のガラス面積が大きくなっているのも特徴の1つです。

このように、第一期と第二期以降の工事部分では見た目でもわかる大きな差異があります。

ブールジュ大聖堂の形式的特徴として、翼廊の欠如と二重側廊を持っていることも挙げられます。

また窓を飾っているステンドグラスのうち、最も古いものは13世紀に作成されたものですが、新しいものは16世紀以降に作成されたものです。

二重側廊や五廊式の空間を備えた大聖堂の平面系は、細長いラテン十字がU字の身廊の内側に配置され、西側正面ファサード両端に2つの塔を持っているという点でパリのノートルダム寺院とよく似ていますが、その内部構成は大きく異なっています。

お役立ち情報

こちらではブールジュ観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

アクセス

ブールジュへのアクセスは、パリから鉄道利用すると2時間程度で到着します。

大聖堂以外にはこれといった見どころも少ないので、パリからの日帰り旅行がいいのではないかと思います。

パリからはオステルリッツ駅発のインターシティに乗るのが最も便利で、ブールジュまで直通で行くことができるため、所要時間も最も短くなっています。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにブールジュ大聖堂に興味を持って頂けたなら幸いです。

ブールジュ大聖堂は日本での知名度はあまり高くありませんが、フランスでは、シャルトル大聖堂、ランス大聖堂、パリのノートルダム寺院と合わせて四大大聖堂と呼ばれることもあるほど知名度の高い大聖堂です。

フランス文学をすこしでもかじった方なら必ず知っている、「赤と黒」の作者、文豪スタンダールも「この大聖堂の中に立つと、キリストになったような不思議な気持ちになる」と褒めたたえました。

フランスの首都、パリへお越しの際には、ブールジュへ足を延伸ばしてみるのはいかがでしょうか。