翻訳(Language Change)

フランスの芸術と歴史の街!?城壁に囲まれた塩の街ゲランド特集!

ヨーロッパではかなり知名度の高いゲランドの塩。日本でも近年はじわじわと人気が出てきており、ネット通販でも手に入るようになってきました。

その塩の産地であるゲランド(Guérande)は、フランス西部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏内に位置する小規模な街です。

行政上はこちらの地域圏ですが、20世紀半ばの行政区画再編まではフランスでも独自の歴史と文化を持つことで有名なブルターニュ地方に属していたため、長い歴史を持つ街です。2004年には「フランスの芸術と歴史の街」の一つとして認定されました。

町の旧市街エリアはぐるっと城壁に囲まれており、中世の面影がそのまま残されています。近くにはラ・ボールなどのビーチが有名な保養地があり、夏になるとフランスやヨーロッパから多くの人が訪れるエリアです。

有名な塩のみではなく、街そのものも魅力的なゲランド。今回はこの街のみどころと、ゲランドの塩ついてご紹介します。

ゲランドの見どころ

ゲランドに行くとまず目に入るのが中心エリアを囲む立派な城壁です。中心街に入るには城壁の門をくぐらないと入れません。

この城壁の歴史は10世紀以前まで遡ります。ゲランドの市街地は6世紀後半に形成され始め、もともとこのエリアに住んでいた部族やブリトン人などが移住してきたりと様々なグループが居住する町となりました。

その後、8~9世紀には城塞都市としての街並みが出来上がりました。

ゲランドは海に近いこともあり、10世紀にはバイキングの侵攻、14世紀にはブルターニュ公国の継承戦争など幾度となく戦火に晒されてきましたが、堅牢な城壁により陥落したことはなかったといいます。

ゲランドの城壁は修繕や増築などの跡はあるものの、中世の頃の石造りの壁がほぼ完全な姿で残されているフランス国内でも大変珍しい城壁です。城壁の総長は1434メートルにも及び、城壁には中世から残る4つの門と19世紀中頃に追加された1つの計5つの門が存在します。

サン・ミシェル門(Porte Saint-Michel)

中でもメインのサン・ミシェル門(Porte Saint-Michel)は圧巻です。

町の観光案内所に一番近いこの門は、両端に太い円形の塔を備える重厚感たっぷりの門。

塔には覗き穴や銃撃用の小窓などが残っており、小さくアーチ型にくり抜かれた門の上には跳ね橋に使われた遺構も見られます。

シンプルですが無駄や隙のない作りは、これぞ侵攻を幾度も切り抜けた城壁の塔と門ということを如実に表しています。

城壁内には歴史を感じさせる石造りの建物や石壁が多数残されており、散策すると中世の名残を感じることができます。

塩田

ゲランドの郊外には塩田が広がっています。日本の田んぼのような作りになっており、晴天の日は塩田に貼られた水が反射してキラキラと光って美しい景観になります。運が良ければ塩職人が作業している姿も見ることができます。

塩田はゲランドから4キロほど南下したエリア一体に広がっています。

時間があればぜひフランスの塩田風景を眺めて見てはいかがでしょうか。

ゲランドから出ているLilaというバスの4・5番(1日に6~8本程度)が塩田エリアの近くを通過します。また、ゲランドの観光案内所ではレンタルバイクも利用可能(数に限りあり)。

また、近郊のラ・テュバル(La Turballe)というビーチが有名な街からは、ビーチや塩田を巡回するペティ・トランが出ています(この街へも前述のLilaバスの4番でアクセス可能)。

事前に予約すれば、塩職人の方が実際にガイドツアーをしてくれるプランもありますので、塩田観光の際は自分の好みにあった方法を選ぶと良いでしょう。

 

ゲランドの塩について

フランスを代表する食材の一つであるゲランドの塩。

ミネラル分が豊富で、強い旨味と風味が特徴のこの塩は、フランスはもちろん、ヨーロッパのシェフがこぞって使う代物です。誰でも使う食材ですので相手を選ばないため、お土産としても大人気。旅行のお土産にと考えている人のために、ここで少しゲランドの塩についてお役たち情報を紹介します。

ゲランドの塩は9世紀に生産が始まって以来その伝統を継いでおり、機械をほぼ使うことなく塩職人の手作業によって作られる海塩です。

希少価値が高く「塩の花」の名を持つフルール・ド・セル(一番塩)、グロ・セル(粗塩)、セル・マリン(微粒)の3種類があります。

この一番塩がシェフたちにも大人気の塩です。他の2タイプに比べるとかなり高いので普通の調理にこれを使うのはもったいないですが、この塩につけて食べる天ぷらは最高です。ぜひお土産に買って帰って試してみてください。

街中には土産屋が多くあり、そこには可愛い瓶やミルに入れられたもの、シンプルな袋詰めなどさまざまな塩が売ってありますが、中心部で買うとお土産用なので少し割高です。

そこでオススメなのがゲランド郊外や近郊の町にあるスーパー。可愛い瓶詰めタイプの種類は減りますが、麻袋に入ったものや普通のビニールに詰めてあるタイプはどこにでも売ってありますし割安です。

一番塩を買うにはFleur de Selの表記があるものを探しましょう。ハーブや胡椒、スパイス入りの粗塩なども売ってあります。

また、ゲランドの塩を使ったキャラメルやキャンディー、塩以外にもブルターニュ地方の伝統焼き菓子などが安くまとめて手に入ります。海外のスーパーは覗くだけでも楽しいので、時間があればぜひスーパーで購入することをお勧めします。

アクセス

 ゲランドの街へは列車とバスでアクセスできます。

TGV(新幹線)やTER(特急)などの列車でサン・ナゼール(Saint-Nazaire)駅までアクセスし、そこからローカルバスに乗り換えます。サン・ナゼールまではパリから直行のTGV(所要時間3時間弱)がありますし、その他の都市からならナント(Nantes)でTERに乗り換えます。ナントへは飛行機でのアクセスも便利です。

サン・ナゼールからゲランドへは、駅前のバスターロータリーから出発するLila Presqu’îleというバスの2番に乗り20分程で到着します。チケットはロータリーにある自動販売機、または運転手から直接購入できます。1日に10~13本程度運行しています。

国際免許証があれば、サン・ナゼールや近郊都市のナントからレンタカーを借りるのもお勧めです。車があれば塩田付近を楽に観光して回ることができます。ナントからは1時間ちょっと、サン・ナゼールからは20分弱で到着します。

ゲランドは大きな街ではないので、城壁内は1時間あれば見て回れます。

塩田を見たりお土産選びをすると3時間~半日程度かかるでしょう。近郊にはビーチが有名な保養地が多くあります。夏場であれば、ゲランド観光の前後にビーチ前のカフェなどでの休憩やランチもオススメです。

まとめ

世界的に有名な塩の産地ゲランド。城壁に囲まれた城塞都市で、街の歴史は古く6世紀ごろにまで遡ります。近郊は有名なビーチリゾートなので、夏になると多くの観光客が訪れます。

塩以外にも観光スポットがあるゲランド。まず目に入るのは街を取り囲む城壁です。8~9世紀に起源を持つこの城壁は数々の戦火を切り抜け、修繕や増改築はあったものの当時の姿をほぼ完全に留めているという珍しい城壁です。

5つの城門があり、メインのサン・ミシェル門は両端に2つの塔を持つ重厚感あふれる城門です。覗き穴や小窓、跳ね橋の遺構などが綺麗に残っており、街の防衛の重要拠点だったことが伺えます。

ゲランドの市街地から南に下ると塩田地帯が広がっています。この地ならではの独特の景観なので、時間に余裕があれば見て欲しいところ。公共バスに乗ってこの辺りの風景を見て回るのもよし、ガイドツアーや近郊の街から出ているペティ・トランで周遊もよし、自分にあった見学方法を選びましょう。

ゲランドの塩は相手を選ばないのでお土産としてもオススメです。

塩は一番塩、粗塩、顆粒塩の3タイプがあり、一番塩はフルール・ド・セルと呼ばれる高級塩です。ゲランドの街中の土産屋では、麻袋入りやビニール入りの一般に流通しているものの他に、可愛い瓶やミルに入ったザ・土産用の商品が多く揃えてあります。

郊外や近郊都市のスーパーでは一般に流通している普通のパッケージの塩や、ハーブや胡椒などがミックスされた粗塩なども売ってあります。

ゲランド中心部より値段は安めで、ゲランドの塩を使った塩キャラメルやこの地方の伝統焼き菓子などの土産品もまとめて安く手に入れることができます。

ゲランドへは列車とバスを使ってアクセスできます。TGVまたはTERで近郊のサン・ナゼールまで行き、駅前のバスロータリーからLila Presqu’îleというバスの2番線に乗り20分ほどでゲランドに到着します。

国際免許証がある場合は、サン・ナゼールやナントからレンタカーを借りるのもオススメです。

塩のみならず、観光地としても見所のある街ゲランド。近隣にはビーチが有名な夏の保養地がずらりと並んでいます。

フランスの有名どころは制覇してしまった人や、人とは違った観光地を巡って見たい場合にはもってこいの観光スポットです。

ぜひ今年の夏の行き先に設定してみてはいかがでしょうか?