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フランスの絶景世界遺産!レユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁群とは?

今回ご紹介するのは世界遺産、フランスの海外領土(レジオン)の「レユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁群」です。

皆さんはレユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁群についてご存じでしょうか。

レユニオン島はフランスの海外領土の1つでインド洋の南に浮かぶ島の名前です。

この島はマダガスカルの東、モーリシャスの西側にあり、約85万人の人々が暮らしています。

インド洋によって外界から閉ざされたこの島には、島固有の天然種の植物が数多く群生しており、独自の進化を遂げています。

この島はもともとアフリカ経由のインド航路の中継地として栄えました。

その後はスエズ運河の開通などによってその重要性は低下しましたが、貴重な自然は残され、美しい自然と珍しい種類の植物などを目当てに世界中から観光客が訪れるようになりました。

そんなレユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁群の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

レユニオン島の歴史

レユニオン島はもともと無人島でした。

インド洋を旅していたアラビア商人やアフリカ商人の一部には島の存在が知られていましたが、アフリカ大陸からもインド亜大陸からも遠く離れた位置にあるため、近代以前は特に重要性がなく、この島を領有しようという勢力も現れませんでした。

中世以前の航海は遠洋航海ではなく近海を進むのが基本だったため、外部から遠くはなれたこの島は海上交易上の価値も低く、存在が知られていた形跡はあるもののどこの国家もわざわざこの島に植民地や拠点を建設することはありませんでした。

その後大航海時代を迎えて遠洋航海術が開発され、喜望峰回りでヨーロッパの船がインド洋に進出するようになったため、この島にも戦略的価値が出てきました。

西暦1507年に初めてこの島を発見したのはポルトガルの商船でした。

これは余談ですが、この時代の商船は海賊や外国勢力との戦闘に備えて武装していたため、現在の私たちが想像するような非武装の船ではありません。

海軍とも互角に戦えるような重武装の商船も少なくはありませんでした。

ポルトガル商船による発見から長い間この島は無人のまま放置されていましたが、西暦1640年にフランス人が上陸し、この島をフランス領であると宣言しました。

これによって島は国際的にフランス領となります。

2年後の西暦1642年、当時の王朝の名前にちなんでブルボン島と名付けられましたが、その後フランス革命によって王政が倒されたため、現在と同じレユニオン島に改称されます。

西暦1660年代にフランスの東インド会社はインド航路の中継地点としての価値に注目して、島への植民を募集しました。

コーヒー、砂糖の生産が中核産業となり、順調に島への植民が進んでいきます。

第一帝政期から第三共和政期にかけて島の名前はブオナパルテ島、ブルボン島と変遷しましたが、最終的にレユニオン島に戻り、現在に至っています。

西暦1869年にエジプトのスエズ運河が開通するとヨーロッパのアジア方面への船舶はそちらを通るようになったため、インド航路の中継地点としての重要性は後退し、島の発展も緩やかになります。

この頃はまだ砂糖が世界的に重要な交易品目だったため、島の経済は深刻な状況とはなりませんでした。

現在でも島の住民一人当たりの総生産は2万7千ドル前後と、比較的裕福ではありますが、失業率は3割以上となっており、特に若年層では6割近くの人々が職を見つけられない状態となっています。

また島内GDPこそ低くはないものの、貧困層の割合が住民全体の4割近くとなっていることも大きな社会問題となっています。

レユニオン島の自然

それでは世界遺産となっているレユニオン島の大自然をご紹介していこうと思います。

レユニオン国立公園という自然保護区の中心部がこの世界遺産の登録対象地域となっています。

大きな火山が2つあって、その火山活動によって生まれた様々な自然環境と、外界から隔離されていることによってこの島独自の生物種を含む多様な生態系が保持されています。

火山

島にある2つの火山をご紹介します。

まず大きな方の火山はピトン=デ=ネージュといいます

この火山の影響によって、後でご紹介する3つの圏谷が作られました。

島が自然豊かな島となったのはこの火山の活動が大きく影響していると考えられています。

一万年以上前に最後の噴火が発生して以降、火山活動は確認されていません。

もう1つの小さい方の火山はピトン・ド・ラ・フルネーズといいます。

こちらの火山は現在でも活発に活動している火山で、21世紀になってからもたびたび噴火しています。

現在活動中の火山としては世界でも有数の活発な火山ではありますが、また同時に危険度の少ない火山としても有名です。

火山の活動状況にもよりますが、クレーターの傍まで歩いていくことも可能です。

圏谷

圏谷という言葉は耳慣れない方が多いかもしれません。

お椀型のなだらかな谷の事を指していて、主に氷河の浸食によって作られます。

この島には3つの圏谷があり、それぞれマファト、シラオス、サラジーといいます。

マファト圏谷は壮大な稜線が特徴的で、多くの人々がその光景を求めてここを訪れます。

サラジー圏谷は豊かな森と雨の多いことで有名です。

ここに降る多量の雨が川となって流れ、崖から流れ落ちる無数の滝となって雄大な景色を生み出しています。

シラオス圏谷は古くから人々が入植してきた場所で、山の間に集落が点在しているのが見て取れます。

シラオス圏谷には「フランスで最も美しい村」という賞を取った村もあります。

のどかな風景をゆっくり楽しむのもきっと楽しいことでしょう。

お役立ち情報

こちらではレユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁群観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

名産品

レユニオン島の名産品は砂糖とコーヒーです。

コーヒーは長い間自家消費のみとなっていましたが、現在は輸出を再開し、世界中で高い評価を得ています。

この島は日本からかなり遠い位置にあるため、訪れる場合は長めの滞在となるのではないかと思います。

朝、目覚めの一杯のコーヒーは、ぜひ現地のものをお楽しみください。

また、海外県とはいえフランスの一部ですのでワインも作られています。

こんな機会でもなければなかなか味わえない一品かと思いますので、滞在中に一度はレユニオンワインを試して頂きたいと思います。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにレユニオン島の火山峰、圏谷と岩壁群に興味を持って頂けたなら幸いです。

日本からレユニオン島を訪れるにはパリ、またはタイのバンコクを経由するルートが一般的かと思います。

どちらのルートを通るにしても長時間の空の旅となり、ほぼ丸一日を機内で過ごすことになります。

往復で2日以上かかるため、訪れにくい場所だとは思いますが、それだけの時間をかけても訪れる価値のある島がこのレユニオン島です。

長期休暇でこの島を訪れ、ご家族や大切な方とゆったりと流れる時間と大自然を楽しむのはいかがでしょうか。