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フランスの穴場スポット!古城が並び立つ村カステルノー・ラ・シャペルとは?

カステルノー・ラ・シャペル(Castelnaud-la-Chapelle)とは?

フランス南西部にあるヌーヴェル・アキテーヌ地方。大自然に囲まれたこのエリアには東西を横断して流れるドルドーニュ川があり、その川沿いには中世の古城や歴史のある村などが点在しています。

旧アキテーヌ地方にあるカステルノー・ラ・シャペル(Castelnaud-la-Chapelle)もそれらの村の一つ。

一つのコミューンの中に大小4つの城がある城の村で、最も有名なカステルノー城の周りには中世の古い町並みもそのまま残っており、自然と村が調和した美しい景観により「フランスの最も美しい村」の一つに登録されています。

ドルドーニュ川沿いのエリアは「フランスの最も美しい村」に登録されている村が集まっており、自然豊かなこともあって人気の休暇スポットです。

日本ではかなりマイナーで知る人ぞ知る穴場エリアですが、夏になるとフランス国内はもちろん、ヨーロッパ中からの観光客や家族連れで賑わいます。

ドルドーニュ川を挟んだ対岸には、このエリアのもう一つの観光名所であるベナック・エ・カズナックの村も。旧アキテーヌ地方はこれらの様な見どころが点在していて、大自然を満喫しつつ珍しい観光地を巡ることができるエリアです。

今回はアキテーヌ地方から、カステルノー・ラ・シャペルの村の見どころをご紹介します。

二大シャトーと村の見どころ

カステルノー・ラ・シャペルには有名な城が2つあります。

カステルノー城( Château de Castelnaud)

一つは村の代表観光スポットであるカステルノー城( Château de Castelnaud)です。

12世紀に建てられた古城で、14~15世紀の英仏百年戦争時には1442年にフランス側に奪還されるまではイギリス側の拠点として利用されており、一時期はドルドーニュ川を挟んで反対側にあるカズナック城とも敵対していました。

フランス革命後は廃墟になっていましたが、20世紀後半に歴史的建造物として登録されたことをきっかけに修復され、現在の姿になりました。

小高い丘にある断崖の上に建っており、石造りの堅牢な城壁や主塔は戦に特化した城塞であることを彷彿とさせます。

城は中世戦争博物館(Musée de la guerre au Moyen-Âge)として解放されており、場内には中世の武具や甲冑、当時の調度品や復元品が展示されており、見応えのある博物館になっています。

城外には投石機のレプリカなども展示されており、中世の頃の城の様子を忠実に再現してあります。フランスの歴史や戦争史に興味がある人には絶対に外せない必見スポットです。

城の開館時間は時期により変動しますが、春から秋口のハイシーズン時は10:00~19:00が開館時期です。7~8月はさらに時間が延長され、ショーも開催されます。入場料は、ハイシーズン時は大人一名10.8ユーロです。

城は高台にあるので坂道を登っていかなければなりません。その道脇には古い蜂蜜色の家屋が並んでいます。城に登る手前のエリアは道が細く車も通らないので、人がいないと本当に現代にいるかわからないような雰囲気が漂っています。

また、村の入り口からは城と村の町並みを一望できます。春から夏にかけては蜂蜜色の家屋と城が新緑に囲まれ、大変美しい景観を見ることができます。カステルノー・ラ・シャペルを代表する景観スポットですので、城に登る前や登り途中の景色も是非注視して下さい。

ミランド城(Château de Milandes)

このエリアを代表するもう一つの城はミランド城(Château de Milandes)です。

この城は15世紀にこの地域の領主であったコーモンが、カステルノー城より快適な住まいを求めて築城した居城でした。

こちらもフランス革命後廃墟化していましたが、20世紀初めに保存が決定し、それを機に修復、フランス式庭園が作られました。中規模サイズの城ですが、城の尖塔や屋根の一部は色が異なっており、中世の名残を感じさせます。

中に入って見ると一転、近代的な設備に驚くはず。

というのも、実はこの城は20世紀に「黒いヴィーナス」の異名で知られるアメリカ出身の歌手・女優であるジョセフィン・ベーカーが実際に住んでいたのです。

人種差別に立ち向かった彼女は世界各国から12人の養子を迎え、この城で暮らしました。かのモナコ公妃グレース・ケリーとも親交があり、経済危機に陥ったジョセフィンを救ったり、パリで彼女の葬儀を行ったのもグレース・ケリーでした。

ミランド城は現在、当時の家具などが展示されておりジョセフィンの生涯を学ぶことができる博物館になっています。怒涛の人生を送っており大変興味深い人物なので、時間があればぜひ場内の博物館も見て回って欲しいところです。

ミランド城のもう一つの見どころはフランス式庭園。

手入れが行き届いた美しい庭園で、季節ごとに花が植えられています。幾何学模様の植木や小川などの人工物と、歴史を感じさせる古い欄干や礼拝堂とのコントラストは美しく、天気がいい日には庭園のベンチでゆっくり休憩することもできます。カステルノー城とは全く違った魅力があるので、是非セットで訪れてください。

ミランド城は時期によって開館時間が異なります。春から秋にかけては10:00~18:30が基本時間で、月によって多少変動します。冬場は午後のみの開館です。入場料は大人一名11ユーロで、ガイド付きツアーやタカやフクロウなどの飛行ショー見学とセットになったチケットも販売されています。

カステルノー・ラ・シャペルには、他にも個人所有となっているフェイラック城 (Château de Fayrac)やラコスト城 (Château de Lacoste)があります。これらは城内は一般公開されていませんが、外観は見ることができるので、時間があればこれらの城も回って見るといいでしょう。

カステルノー・ラ・シャペルへのアクセス

残念ながら、カステルノー・ラ・シャペルまで行ける公共交通機関は現在ありません。レンタカーを借りるか、近場の街まで列車で移動しそこからタクシーを利用することになります。

この村に近い大都市はボルドー(Bordeaux)とトゥールーズ(Toulouse)です。これらの都市からなら、レンタカーでで2時間から2時間半程度でカステルノー・ラ・シャペルに到着します。

また、ボルドーから国鉄駅のある一番近い街サルラ(Sarlat-la-Caneda)まで電車で移動し、そこからレンタカーを借りれば20分ちょっとの運転ですみます。この周りは観光スポットが点在しているものの公共交通機関がないので、レンタカーを借りて一気に回るのがオススメです。

レンタカーを借りられない場合は、ボルドーからサルラまで電車で移動し、そこからタクシーを利用してカステルノー・ラ・シャペルまで移動します。

20分ちょっとの移動時間で、料金の目安は30ユーロ前後です。駅前から流しのタクシーが捕まるかは運次第なので、事前に近隣のタクシー会社に予約をしておいたほうが無難です。

カステルノー・ラ・シャペルにある城はある程度距離が離れているので、徒歩で回るのは大変です。そこでおすすめなのはレンタルバイク。

カステルノー城の近くにBike-Busというレンタルサイクルショップがあります。このエリアは自然豊かでのどかな田園風景も楽しめるので、自転車で川沿いを走ったり田舎の畦道を進んだりとサイクリングにはうってつけです。天気がいい日は是非自転車で回ってみてください。

まとめ

旧アキテーヌ地方にあるカステルノー・ラ・シャペルは、自然豊かで4つの城が点在する村です。メインのカステルノー城の麓には中世の趣を残した古い町並みが残っており、「フランスの最も美しい村」の一つに登録されています。

この村を代表するカステルノー城は12世紀に断崖の上に建てられた古城で、百年戦争時はイギリス側の重要な拠点でした。現在の城は20世紀になって修復されたもので、城内は中世戦争博物館として解放されています。

城内には当時の武具などが、場外にも投石機などの複製が展示されており、中世の雰囲気をじっくりと味わうことができます。城の麓には蜂蜜色の石造りの古い家屋が並んでおり、城と村を村の入口から見上げた景観は大変美しく必見です。

ミランド城は15世紀に領主の居城として建てられた城で、20世紀には女優・歌手であったジョセフィン・ベーカーが養子たちと共に住んでいました。現在は城と付属のフランス庭園はジョセフィンの博物館として一般公開されています。彼女の波乱万丈の人生と当時の調度品などが展示されてある、興味深い博物館です。

この村には、他にもフィラック城やラコスト城があるので、時間があれば回って見てもいいでしょう。

カステルノー・ラ・シャペルへの交通の便は悪く、村までいける公共交通機関はありません。ボルドーかマルセイユ、または近郊都市のサルラでレンタカーを借りるか、サルラまで電車で行ってそこから村までタクシーを使うしかありません。

4つの城は村の端々に点在しているので、徒歩での移動は大変です。

カステルノー城の近くにレンタルサイクルショップがあるので、そこで自転車を借りてサイクリングを楽しみつつ観光するのがおすすめです。

日本ではまだまだマイナーですが、フランス人やヨーロッパ圏の人の間では人気の夏の観光スポット、カステルノー・ラ・シャペル。

村の近郊に他の有名観光スポットであるベナック・エ・カズナックなどもあります。このエリアの観光スポットはツアーなどではほぼ行かない珍スポットですので、個人旅行でぜひまとめて周遊して見てはいかがでしょうか?