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フランスの川横の断崖に立つ村!サン・シル・ラポピーの魅力を徹底解説!

サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq Lapopie)とは?

フランス内には芸術の都パリやワインの街ボルドー、南仏リゾート地のニースなど有名な観光都市が多く存在します。

パリといえばおしゃれで華やかなイメージが強いと思いますが、広い国土を誇るフランスで華やかな大都市などはほんの一部。

大都市から車で1時間ほど行けばのどかな田園風景や牧場が広がっているのは当たり前です。

今回ご紹介するのは、フランスのオクシタニー地方(旧ミディ・ピレネー地方)にある、ロット川に面する断崖に沿って建っている村サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq Lapopie)です。

人口二百人ちょっとの小さな村ですが、本物の中世の町並みを残している村として有名で、フランスの最も美しい村の一つとして登録されており、フランス人が選ぶ最も好きな村コンテストでも2012年に一位を獲得しています。

サン・シル・ラポピーの歴史は10世紀にまで遡ります。

この頃にこの地方を治めていた領主によって戦略的要地であったこの村に城砦が築かれます。

この地域を統治した一族の一つが村の名前の由来にもなっているラポピー家で、サン・シルの部分はキリスト教において3歳という若さで亡くなった最年少の殉職者である聖シルが由来となっています。

100年戦争の頃に城砦が壊されたり再建されたりとめまぐるしい変化がありましたが、現在も村にはその城砦跡が残っています。

絵に描いたような田舎の美しい村を体現しているサン・シル・ラポピー。

中世の趣をそのまま残す村の景観は大変貴重で、アクセスが不便なのが難点ですが、それでもぜひ足を伸ばしてほしい素晴らしい村です。

今回はこの村の見どころやアクセス方法などをご紹介します。

村の見どころ

この村の見どころを語る上で外せないのは、この村の町並みそのものです。

前述した通り、文字通り中世の趣をそのまま残しているのが特徴です。

多くの家屋は石造りか木骨組みのコロンバージュ様式で、家屋の色も蜂蜜色の壁に赤茶色の屋根がほとんど。

家屋自体に派手さはないものの逆に質素さと統一感があり、村の小道を歩いていると本当に中世にタイプトリップしたかのような錯覚に陥ります。

村の隅々や軒先には手入れの行き届いた草木や鉢植えが並べられており、春先から夏にかけては色鮮やかな花や緑に囲まれた素晴らしい景観を見ることができます。

フランスには他にも似たような村が多くありますが、この村の家屋の歴史は本当に古く、最も古い家の期限は13世紀にまで遡る年季の入り方です。

なんとなく傾いて見える家屋や屋根がゆがんでいる家屋、崩れかけた廃屋の石壁などからは、この村の長い歴史をひしひしと感じることができます。

村の端から端まで隅々歩いても1時間もかからない小さな村で、村内の至るところにシャッタースポットが点在しています。

ぜひゆっくりと散策を楽しんで、素敵な景観を写真に納めて下さい。

中世の城砦跡(Ruines de Château des Cardaillac)

先述した通り、この村には中世の城砦跡(Ruines de Château des Cardaillac)が残っており、現在は村や周囲の眺めを見渡せる展望台になっています。

展望台の周囲に残っている城壁は特に修復などもされておらず、今にも崩れそうな雰囲気があるほど。

城壁跡には草木が生い茂っており、こちらも村の歴史を彷彿とさせます。

展望台からは村の町並みとロット川周辺の美しい田舎の風景が堪能できます。

春から夏にかけての天気がいい日には、はるか遠くまで広がる美しい緑と川の流れを見ることができます。

展望台は坂道を登っていかなければなりませんが、村内屈指の眺望スポットなのでぜひ足を運んで下さい。

また、村は上り坂になっているため、村の麓や村の西側奥にある駐車場や道路からは村の全景を捉えることができます。

こちらも必見の絶景ですので、ぜひ時間を割いて村の周囲も散策してみましょう。

聖シル教会(Église Fortifiée de Saint-Cirq-Lapopie)

村で一際目立つ建物は、この村のシンボルでもある聖シル教会(Église Fortifiée de Saint-Cirq-Lapopie)です。

この教会は12世紀に建築され、その後数世紀に渡り改修などが繰り返されました。

現存している教会は16世紀のゴシック様式のもので、所々に異なる時代の壁や塔などが残っているのが見受けられます。

石造りでどっしりとした雰囲気ですが、内部は白壁に囲まれたシンプルかつ明るい雰囲気を擁しています。

祭壇奥には一際色鮮やかなステンドグラスが飾れられており、一部に古い壁画の跡が見受けられます。

身廊にはキリストの生涯を表した絵画が、身廊には質素な礼拝堂が並んでいます。

これといった大目玉がある教会ではありませんが、村の中心にあり長く見守ってきた教会ですので、ちょっと覗いて見てはいかがでしょうか。

サン・シル・ラポピーへのアクセス

サン・シル・ラポピーは南フランスの田舎町。

交通の便はお世辞にもいいとは言えないため、たどり着くまでに多少の努力が必要です。

一番手っ取り早い交通手段はレンタカーです。

国際免許証を持っている場合はこの手段が断然おすすめです。

レンタカーが借りられる近郊の都市はカオール(Cahors)で、カオールまでは列車で移動できます。

カオールからサン・シル・ラポピーまでは車で40分ほどです。

近郊の大都市は南仏のトゥールーズ(Toulouse)ですので、パリからや日本、EU圏からの移動の場合は、トゥールーズまでは飛行機を利用した方が便利でしょう。

トゥールズからレンタカーを借りる場合は、カオールまで約2時間ちょっと(有料道路を利用すれば1時間45分前後)の運転になります。

また、不便ではありますが、電車とバスの公共交通機関を乗り継いで行くことも可能です。

まずは、バスの出発地であるカオールまたはフィジャック(Figeac)までTER(特急列車)で移動します。

カオールやフィジャック近郊にはフランスの最も美しい村に登録されている他の町や村が点在しているので、その辺りもまとめて見て回る場合は旅程に都合のいい方をえらべばいいでしょう。

カオール−フィジャック間を結ぶRÉSEAU ROUTIER RÉGIONAL MIDI-PYRÉNÉESという路線バスの910番のバスがサン・シル・ラポピーの近くまを通っています。

村の最寄りのバス停は、サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq-Lapopie)またはトゥール=ド=フォール(Tour-de-Faure Centre)で、サン・シル・ラポピーの村まではどちらも徒歩で20分程度です。

カオール、フィジャックのどちらの都市でもバスの発着地は国鉄駅なので、比較的利用しやすい路線です。

バスは曜日にもよりますが、1日に4~6本ほど運行しています。

本数は多くないので、事前に調べておいたほうがいいでしょう(mobimipy.frというサイトでオクシタニー地方内を結ぶ路線バスをまとめて検索できます)。

地方路線になるとフランス語のみしか話せないバスドライバーも多いので、語学に不安がある場合は事前に紙などに行き先をメモしておいて乗る際に見せて確認するといいでしょう。

まとめ

南フランスのオクシタニー地方にある川沿いの断崖に沿うように広がる村サン・シル・ラポピー。

中世に城砦を擁したこの村は当時の趣をそのまま残す村として有名で、フランスで最も美しい村の一つに登録されており、過去にはフランス人が選ぶ最も好きな村で最高位を獲得したこともあります。

この村の一番の見どころは何と言っても村の景観で、石造りや木骨組みの家屋が整然と並んでいます。

家屋の色はシンプルな色でほぼ統一されており、古いものは13世紀にまで遡るという年季が入った村です。

家屋の色合いの質素さや少し傾いた家やゆがんだ屋根、崩れた庭壁などは本当に中世にタイムトリップしたかのような雰囲気を醸し出しています。

今にも崩れてしまいそうな城塞の壁が残る城砦跡は現在展望台になっており、村や周囲の景色を一望できる眺望スポットになっています。

また、村の入口や村の西側奥の駐車場に至る道路などからは、城砦跡を含め、村の全景と周囲の自然の景色をまとめて眺めることができます。

こちらもかなりオススメの絶景ポイントですので、村内の散策だけでなく村の近郊まで散策を楽しむことをお勧めします。

村一番の大きな建物でシンボルになっているのは、村の中央付近に建つ聖シル教会です。

現存するものは15世紀のゴシック様式の建物で、どっしりとした石造りの外観が特徴。

内部はいたってシンプルで、白壁の中で際立つ祭壇奥の鮮やかなステンドグラスなどが見どころです。

サン・シル・ラポピーへのアクセス方法でダントツお勧めなのはレンタカーです。

国際免許証を持っているのであれば、トゥールーズやカオールなどからレンタカーで移動するといいでしょう。

また、多少不便ではありますが、列車とバスを乗り継いで村まで行くこともできます。

その場合は、まずカオールかフィジャックまで列車で移動し、駅前からカオールーフィジャック間を運行しているRÉSEAU ROUTIER RÉGIONAL MIDI-PYRÉNÉESというバスの910番に乗って、サン・シル・ラポピーかトゥール=ド=フォールというバス停で下車します。

そこから徒歩20分ほどで村まで行くことができます。

バスは曜日によりますが1日4~6本程度の運行ですので、事前に時間を調べておくといいでしょう。

フランスの田舎にはたくさんの美しい村がありますが、この村はそれらの中でも公共交通機関で日帰りアクセスが可能な数少ない村の一つです。

村の家屋の歴史も大変古く、他の美しい村とはまた一線を画す本物の中世の風景を楽しむことができます。

これだけ好条件が揃っているフランスの美しい村は珍しいので、イチ押しの田舎の村の一つです。

南仏を訪れる際はぜひサン・シル・ラポピー訪問も旅程に加えて欲しいところ。

また、近郊にはフランスの美しい村に登録されている村も多くあるので、数日かけてまとめて回るのもおすすめです。

中世の魅力と村の景観、村周りの大自然など見どころ満載の村サン・シル・ラポピー。

今年の夏の冒険先に選んでみてはいかがですか?