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フランスのナントのマスト観光スポット!ブルターニュ大公城とレ・マシン・ド・リルとは?

フランス西部の大都市ナント(Nantes)。ペイ・ド・ラ・ロワール地方の首府で、フランスで6番目に大きい街です。世界史で習う「ナントの勅令」が出された街なので、名前を聞いたことがある人は多いでしょう。

現在はペイ・ド・ラ・ロワール地方に区分されますが、20世紀半ばの行政区画再編まではブルターニュ地方として扱われていました。

ブルターニュ地方はもともとこの地方に住んでいた人や海を渡ってきたブリトン人によって栄えたエリアで、中世まではブルターニュ公国として独立していました。

13世紀からはブルターニュ公の本拠地として栄えた由緒ある都市で、フランス人が選んだ住みやすい都市1位に選ばれたこともあるところです。

日本でも名前を知っている人はいるものの、フランスへ旅行に行く際にわざわざナントを目的地に入れる方はそう多くないと思います。

しかし、ナントには歴史的な建物を含め、見どころが点在しています。今回はその中から絞って、ナントに来たら絶対に外せない2つの観光スポットをご紹介します。

ブルターニュ大公城(Château des ducs de Bretagne)

ブルターニュ大公城は名前からも分かる通り、この地域を治めてきたブルターニュ公の居城として使用されていました。

この城は15世紀にブルターニュ公だったフランソワ二世によって新しい居城として建てられた比較的新しい城です。1598年にはこの城でナントの勅令が発布され、築城されてから18世紀までは幾度も要塞として増改築が行われました。

20世紀末から15年に渡って大改修が行われ、2007年から公開が再開、居城内は現在ナント歴史博物館として利用されています。

ブルターニュ大公城の特徴の一つは城を守るための堀です。

堀の幅は約10メートルで、周囲は城壁を1周できるように遊歩道が整備されています。入口側の城壁は近年修復されたものですが、城の裏側まで歩いて見ると古い時代の城壁を見ることができます。

城壁の長さは約500メートルで7つの塔があり、それぞれの塔は全て見張り用の通路で繋がっています。城壁の上は歩けるので運動がてら登って見るのもいいでしょう。

石橋を渡って正門から中へ入ると、真上に白亜の城がそびえ立っています。

居城部分は15世紀に建てられたルネッサンス様式の城ですが、尖塔部分など一部には豪華なゴシック様式が取り入れられています。

白壁と黒い屋根というとてもシンプルな色合いで華やかさはありませんが、中央にある塔の上部には美しく繊細な彫刻が彫られており、洗練された雰囲気を擁しています。

周りにある他の建物は16~18世紀に建てられたもので、現在は受付や特別展示館として使用されています。

先述の通り、場内は現在ナント歴史博物館となっています。

ここでは17世紀以前のナントやこの城の歴史について、18世紀の貿易、19世紀からの産業化、第一次・第二次世界大戦などに関する展示物約800点を見ることができます。

近年改修されたため、博物館内部はビデオ映像や巨大スクリーンを利用したプロジェクション形式のものも多く、様々な時代のものを程よく見られる博物館で誰でも気軽に楽しむことができます。

ブルターニュ大公城は毎日8:30-19:00(7・8月は20:00)まで、城内部の博物館や隣接する特別展示館は月曜以外の10:00~18:00までが開館時間となっています(7・8月は毎日)。

城の外観を見るだけなら無料で、城内や博物館を見学する場合は大人一名8ユーロで、特別展示館にも入ることができます。

ナントのランドマークであるブルターニュ大公城、周りを歩いたり城壁を歩いたり内部を見たり楽しみ方はさまざま。ぜひゆっくり時間をかけて回ってみてください。

レ・マシン・ド・リル (Les Machines de l’île)

 次に紹介するのはフランスの中でも一風変わった遊園地レ・マシン・ド・リルです。

ロワール川の中洲であるナント島にあるこの場所は大人も子供も大興奮する遊園地で、規模は大きくありませんが休暇シーズンになるとヨーロッパ中から家族連れが訪れます。

というのもこの遊園地、アトラクションや展示物が機械仕掛けでできているのです。

レ・マシン・ド・リルは大きな屋根で囲まれていて遠くからは見えませんが、対岸から見える巨大メリーゴーランドが目印。

建物の入口横には通常サイズのメリーゴーランドがあります。

しかしこのメリーゴーランド、よく見ると馬や馬車などの乗り物がありません。代わりにあるのはクワガタやカメレオン、ダチョウ、魚などの機械でできた乗り物なのです。

可愛げはあまりないですが、ここ以外にはないであろう不思議メリーゴーランドは必見です。もちろん乗ることができるので、お気に入りの乗り物を見つけたらぜひ乗ってください。

敷地内にはさらにスケールの大きな3階建で高さ約25メートルにもあるかメリーゴーランドもあります。

海洋世界をモチーフとしたメリーゴーランドで、乗り物はイカや魚、貝などから定番の馬までいろいろあります。子供が多いのかと思いきや、大人の方もたくさん乗っています。こちらの乗り物ももちろん機械。メカ好きにはたまらない目玉の乗り物の一つです。

大きな屋根がついた倉庫のような建物内に入ると、そこには機械でできた生き物が展示してあります。

ドラゴンからクモやらイモムシやら巨大な蚊?のようなものまでさまざま。天井を見ると機械仕掛けの鳥までぶら下がっています。

展示されているものの中には操縦席が付いているものも。観光客は操作禁止ですが、たまにメカニックの人が来て乗せてくれたり動かしたりしてくれます。

空飛ぶ鳥も籠が付いていてそこに人が乗れるようになっています。運が良ければあなたが乗客として選ばれるかもしれません。

見ているだけでワクワクが止まらないレ・マシン・ド・リルの最大の目玉は機械仕掛けで動く巨大な象の乗り物です。

高さ12メートル、幅8メートル、長さ21メートルという大きさで、重さは約50トン。2・3階部分にはテラスが付いており、一度に50人ほどを乗せて時速3ノット程度でゆっくりナント島内を30分ほど歩き回ります。

鼻や目が動いたり、鳴き声もあげますが、それも全て機械仕掛け。時折鼻から水を(人に向けて)吹き出します。圧巻でとても見応えがありますが、電気製品を持っている場合や濡れたくない場合は退避しないと結構濡れるのでご注意を。

世界でも類を見ない機械仕掛けの遊園地レ・マシン・ド・リル。

開園時間は時期によって大幅に異なります。4~10月までは10時から18時前後まで、11~3月までの閑散期は午後のみの開園です。公式ホームページのカレンダーで開園時間を確認してから行きましょう。

チケットはアトラクションごとに分かれています。巨大象の乗り物は大人一名8.5ユーロです。

ただこれは毎日動いておらず、週末やフランスの学校休暇期間中などに限られています。チケットはオンラインか遊園地内のチケットオフィスで購入できます(人数制限があるので絶対乗りたい人は事前オンライン予約がオススメ)。

屋根付き倉庫内にあるマシンギャラリーへの入場も大人一名8.5ユーロです。

巨大メリーゴーランドは基本的に開園時間中はいつも動いていますが、時期や曜日によって乗れる時(水曜午後と週末、学校休暇期間中は毎日)と乗れない時(その他の期間や曜日:自動運転で動いているのを見るのみ)があります。

乗る場合は大人一名8.5ユーロ、見学のみの場合は6.9ユーロになります。

乗り物アトラクションを全て1日で満喫するには曜日や時間などの下調べが必須になります。また学校休暇期間は常にある程度混雑していますので、時間に余裕を持って観光してください。

アクセス

ナントまではパリからTGV(新幹線)が1日に18本前後出ており、2時間ちょっとで到着します。

空港もあるので、フランス国内はもちろん、ヨーロッパの主要都市からもアクセス可能です。飛行機利用の場合は空港シャトルバスでしない中心部までアクセスできます(ナント駅終点)。

ナント駅からブルターニュ大公城までは歩いて10分ほどです。

ナント中心部はトラムが走っています。トラムを利用するなら駅前のトラム乗り場から1番のトラムに乗って次のドゥーシェス・アン(Duchesse Anne – Château des Ducs de Bretagne)で下車します。

レ・マシン・ド・リルへは同じ1番のトラムでシャンティエ・ナバル(Chantiers Navals)で下車し、ナント島へかかっている橋を渡ればすぐです。

ナントは中心部に観光地が集中しているので、体力があれば徒歩でも十分観光可能です。トラムも結構な頻度で走っていますし、一日乗車券も5ユーロで売っています(一回券は1.5ユーロ)。

チケットは乗り場の自販機で購入できます(小銭かカード支払いのみ)。

チケットは乗車の際に打刻しないと検札があった場合に高い罰金を払う羽目になるので注意してください(一日券は最初の1回のみで大丈夫です)。

まとめ

長い歴史を持ちブルターニュ公の本拠地であったナント。ナントには歴史的な建築物や遊園地など見所が点在しています。その中でもブルターニュ大公城とレ・マシン・ド・リルはその代表スポット。

ブルターニュ大公城は15世紀に建てられたブルターニュ公の居城で、ナントの勅令もこの城で発布されました。

堅固な城壁と7つの塔、そして水が張り巡らされた堀を持っている城塞で、近年大改修を終えて再公開されるようになりました。白亜の居城はルネッサンス様式ですが、の尖塔部や上部の壁にはゴシック様式の繊細な彫刻の名残が見受けられます。

居城内部は現在ナント歴史博物館としてオープンしており、800もの展示品を見ることができます。城や城壁は毎日、博物館は月曜以外オープンしています。

レ・マシン・ド・リルは川の中洲にある島に建てられた機械仕掛けの遊園地。

高さ25メートルにもわたる巨大なメリーゴーランドや、高さ12メートル重さ約50トンにもなる巨大な象の乗り物、巨大な屋根の下にある館内には虫やら鳥やらさまざまな機械仕掛けのオブジェを見ることができ、運が良ければ乗れることも。

この遊園地は時期や曜日によって開園時間や楽しめるアトラクションが変動するので、全てを一度に楽しむには下調べが必須です。

ナントへはパリからTGVが毎日運行しており、2時間ちょっとで移動できます。また、空港もあるのでフランス国内やヨーロッパの主要都市からもアクセス可能です。

ナントの観光スポットは中心エリアに集中しています。

ブルターニュ大公城はナント駅から徒歩10分ほど、レ・マシン・ド・リルへは、ナント駅前などからトラムの1番線に乗ってシャンティエ・ナバルの停留所で下車、橋を渡ってナント島へ行くとすぐです。トラムのチケットは停留所にある自動販売機から購入可能です(硬貨かカード支払いのみ)。

観光地としてはマイナーですが、見どころはたくさんあるナント。

フランス国内やヨーロッパからのアクセスも比較的簡単ですので、2度目以降のフランス旅行の際はぜひ行き先に加えて欲しい都市の一つです。ぜひナントで歴史と遊びを同時に楽しんで見てはいかがでしょうか?