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フランスにあるモネが半生(約40年)を過ごした村ジヴェルニー特集!

ジヴェルニーとは?

誰もが一度は名前を聞いたことがあるであろうクロード・モネ。

フランス出身の印象派画家の巨匠で、彼の代表作である「睡蓮」シリーズはあまりにも有名です。

モネは大の日本好きであり、浮世絵の収集に熱心だったことやそれらの影響を受けた作品が多くあることでも知られており、日本との繋がりが深い作家でもあります。

フランスのノルマンディー地方にある村、ジヴェルニー(Giverny)はモネが亡くなるまで半生の約40年間を過ごした場所です。この村には彼が家族と過ごした家やアトリエ、モネが庭師としてガーデニングを手がけた美しい庭園があります。睡蓮などの名画はこのジヴェルニーの庭園がモデルになっているのです。

ジヴェルニーに残るモネの家や庭は現在クロード・モネ財団によって管理保存されており、3月末~10月末頃までの期間限定で毎年公開されます。

パリから電車で1時間ちょっとの場所ですので、春先以降はこの美しい村を一目見ようと多くの観光客が押し寄せます。春先から夏にかけては新緑や時期の花々が美しく咲き誇り、初夏からは睡蓮も咲き始め、長時間座ってずっと眺めていられるほどの景観です。

フランス北部をハイシーズン時に訪れる際は、ぜひ足を伸ばして欲しい知名度・オススメ度共にトップクラスの観光スポットであるジヴェルニー。今回はその見どころとアクセス方法についてご紹介します。

ジヴェルニーの見どころ

ジヴェルニーにはモネの家や庭の他にも観光スポットはありますが、今回はクロード・モネ財団(Fondation Claude Monet)内のスポットに焦点を絞って見どころ解説をしていきます。

*モネの家

まずはモネが家族と過ごし創作活動をした家からご紹介します。

個人観光客用の入口から入って直進するとすぐに見えるピンク色の壁と緑の窓枠とテラスが特徴的な建物がモネの家です。淡い黄色と青色のパステルカラーで暖かい印象のエントランスの壁には、モネが集めた浮世絵が並んでいます。

入口左手の青の間、食料保管室の先にはモネのアトリエが忠実に再現されています。壁にかかっている60にも及ぶモネの絵画は残念ながらレプリカですが、生前のモネの生活を彷彿とさせます。

本物はパリなどの美術館に所蔵されているので、ジヴェルニーを訪れた後にモネの本物の絵画を見に行って見るのもオススメです。

二階部分はモネ一家のプライベートスペース。食料保管室の階段から登っていくと、2013年に改修されたモネの寝室があります。

美しい調度品や華やかな絨毯があり、とても洗練された雰囲気の部屋で、窓からは庭園が一望できます。モネの洗面所、後妻アリスの洗面所と寝室が続き、二階奥には2014年から公開されたモネの義理の娘ブランシュの部屋があります。

ブランシュの部屋の横の階段を降りると左手には黄色のカラフルなダイニングがあります。

見所はこれでもかというほど所狭しと飾られた彼の浮世絵コレクションと、食器棚に仕舞われている陶磁器です。黄色いダイニングの奥は打って変わってブルーのキッチン。白地に青い模様が描かれたタイルが一面に張り巡らされていてとてもおしゃれなキッチンです。

モネの家はとても明るい色合いで見ていて楽しくなります。残念ながら、モネの家の内部は写真撮影が禁止されています。浮世絵コレクションも含めて、じっくり鑑賞して脳裏に焼き付けて下さい。

モネの家と庭園公式サイト

入場チケット
一般:  9,5 €
割引き: 5,5€ 7~18歳未満の子供、学生 ※各証明書・パスポートの提示が必要です
幼児:  無料 7歳未満
障害者: 4 € ※証明書の提示が必要です

※美術館共通パス「パリミュージアムパス Paris Museum Pass」利用…不可
※無料の日…なし
※貸出しオーディオガイド…なし

*クロ・ノルマン(Le Clos Normand)

ここはモネがジヴェルニーの家に移り住んだ際に付属していた庭で、元々はりんご畑と家庭菜園でした。

この庭を気に入ったモネはこの庭もキャンバスにすることを決意し、花に囲まれた色とりどりの夢の庭を完成させるべく、六人の庭師たちと協力して日々ガーデニングに取り組みます。

 クロ・ノルマン内にはバラやチューリップ、ビオラ、水仙や菖蒲、桜の木など多くの種類の花が植えられています。中でも、庭園中央の金属製のアーチはモネ存命中の頃から残っているものだそう。

このアーチを作るために長年アリスと揉めていたのだとか(彼女が気に入っていた木を切らないといけなかったため)。

色とりどりで可愛らしい花の庭園は何処を見渡してもシャッタースポット(外の庭園部分は写真取り放題です)。

モネの家の前には緑色の可愛らしいベンチがおいてあり、そこに座って眺める目前の花々はとても美しいです。天気がよければベンチでホッと一息ついてみてはいかがでしょうか。

*水の庭(Le Jardin D’eau)

クロ・ノルマンから道路を挟んで反対側には、かの睡蓮シリーズのモデルとなった水の庭があります。こちらへはクロ・ノルマン内にある地下連絡通路を通ってアクセスします。

水の庭はこのエリアで最大の見どころです。この水の庭は、モネが道路の反対側の土地を購入して近くの川から水を引いて作った庭園です。

クロ・ノルマンとは異なり、何処と無く静寂さが漂って美しい水の庭。この庭は日本文化(ジャポニズム)の影響を色濃く受けており、随所にその名残を見ることができます。

庭園中央部にある緑色の太鼓橋は日本の橋にそっくりで、浮世絵からインスピレーションを受けたと言われています。竹林や柳、藤や牡丹など東洋テイストを取り入れた庭作りが特徴です。

そして庭の奥には睡蓮の池があります。初夏から7月頃にかけてピークを迎える睡蓮の花。

連日多くの観光客が押しかけ、こぞってシャッターをきるスポットです。絵画セット持ってきて実際に座って絵を描いている人もよくいます。

睡蓮の池の周りも柳やポプラの木、ツツジやシャクナゲなど様々な木花が植えられています。

洗練されて入れの行き届いた美しい庭の中で咲き誇る睡蓮と周りの景観は言葉を失うほどの美しさで、モネが同じ景色を見ながら作品を描いたのかと思うと感無量です。

また、この庭でもう一つ注目して欲しいのは水面に反射する風景です。

睡蓮や日本橋、周りの景色に集中しがちですが、少し離れた位置から水面を見てみるとそこにはそれらの景色がくっきりと反射されています。実際の景色と水面に反映する景色も写真に納めることをお忘れなく。

そして、この水の庭をじっくり鑑賞するには午前中がオススメ。睡蓮は朝早く花が開き始め、午後を過ぎると閉じてしまいます。睡蓮の池を堪能したい場合は、観光客がまだ少ない朝一にジヴェルニーに訪れるようにしましょう。

アクセス・お役たち情報

ジヴェルニーはパリから列車とバスを乗り継いで1時間半弱の場所にあります。

パリのサン・ラザール駅(Saint Lazare)からル・アーブル(Le Harvre)方面へ行く列車に乗ってヴェルノン(Vernon)駅で下車。所要時間は1時間弱ほどです。

ヴェルノン駅前からはジヴェルニー行きのシャトルバスが出ていて、所要時間は15分弱。片道5ユーロ(2018年)で、パリなどからの主要列車が到着した10分後に出発します。

シャトルバスの時刻表はモネ財団の公式ホームページからも確認することができます。本数はそこまで多くないので、事前に時刻表を確認しておくと安心です。チケットは乗車の際に購入できます。

モネの家および庭はハイシーズンのみの限定オープン。2018年は3/28~11/1が開園期間です。9:30~18:00(最終入場は30分前)まで、期間中毎日オープンしています。一般のチケットは大人一人9.5ユーロ。他にも近郊やパリの美術館の入場券がセットになっているチケットなどもあります。

チケットは庭園入口で買うこともできますが、正午前後からと長蛇の列ができます。事前購入のチケットを持って入れば、団体客用の別の入口から待たずに入ることができます。

モネ財団のホームーページには日本語がありますが、チケット購入のページはフランス語のみ。また、事前購入できるのは一般チケットのみです。購入サイトが3つありますが、一番上のDigticが簡単で正規料金販売です。

Digticのサイトは始めにチケットの種類(大人・7~18歳及び学生・身体不自由者の3種類)と枚数を選択し、右下のFINALISER L’ACHAT(購入確認)をクリック。

次のページで携帯電話番号やパスワード設定、予約者の個人情報を入力します(なんとなく英語と似ているので、英語がわかれば特に困らないはず。

Nomは苗字、Prenomは名前で、米印がついているものは必須項目)。Valider(有効確認)をクリックし入力項目に問題がなければ次のページでカード決済、その後送られてくるメールにチケットへのリンクがあるので、そこからプリントアウトして持って行きます。オンライン購入は前日は不可なので、余裕を持って購入しておきましょう。

自力での列車やバスの乗り継ぎやチケット購入が不安な場合は、日本の旅行代理店などが企画しているパリから日帰りのバスツアーなども選択肢の一つ(60ユーロ前後)。

集合場所に集まるだけでいいので楽は楽ですが、朝が比較的早めでジヴェルニーでの見学時間は2時間程度。ゆっくり楽しみたい人には物足りないかもしれません。個人旅行もツアーも一長一短なので、自分にあった方を選びましょう。

まとめ

印象派の巨匠、モネが人生の反省を過ごした村ジヴェルニー。春先から秋口まで期間限定でオープンするモネの家や庭には、彼の作品で描かれた景色を現実で一目みようと多くの観光客が訪れます。

モネの家は淡いピンク色と緑の窓枠とテラスが特徴で、中に入ると黄色や青など色とりどりの部屋に目が惹かれます。また、いたるところに飾られている浮世絵はモネが生前収集していた北斎や歌麿などの貴重な作品。家の内装と一緒に目に焼き付けてください。

家の前には色とりどりの花が咲き誇るクロ・ノルマンの庭が広がっています。

モネが考案して庭師たちと協力して作った庭で、チューリップやバラ、菖蒲など季節に合わせて常時花が咲いている美しい庭です。庭中央の鉄製のアーチはモネが生きていた当時から現存しているそう。どこを向いてもカラフルな美しい景色にワクワクすること間違いなしです。

地下通路を過ぎると最大の見どころである水の庭が見えてきます。こちらの庭はモネが新たに土地を購入してデザインした庭で、日本文化の影響が色濃く見受けられます。

緑色の日本橋や庭園奥の睡蓮の庭は絶景で、モネの絵画がそのまま現実に飛び出しているかのようです。水面に反射する周りの景色も大変美しいです。美しい睡蓮の池をみるには、花が開く午前中に行くのがオススメです。

パリからジヴェルニーへのアクセスは電車とバスを乗り継いで1時間半ほど。パリのサン・ラザール駅から最寄り駅のヴェルノン駅へ向かい、そこからシャトルバスでジヴェルニーへ移動します。

シャトルバスの本数は多くないので、事前にホームページで時刻表を見ておくと安心です。

モネ財団管理エリアの2018年の開園期間は3/28~11/1で、毎日9:30~18:00まで見学できます。チケットは入り口で購入もできますが、正午前後から長蛇の列ができるので、できれば事前購入しておきましょう。

自力でのアクセスやチケット購入が不安な場合は、パリ発着のバスツアーに参加するのも手です。

アートに興味がある人は必ず行ってみて欲しい村ジヴェルニー。絵画にそこまで興味がない場合でも、あの美しい景観を見て来なくても良かったなんて後悔する人はいないはず(筆者は興味ゼロで友人に誘われて付いて行きましたが大感動でした)。

パリからも日帰り観光が可能なので、庭園のオープン期間にフランス旅行を考えている場合はぜひ足を伸ばして見てください。