翻訳(Language Change)

フランスなのにイギリスっぽい中世の町!ロクロナンの魅力特集!

観光大国フランスの西に位置するブルターニュ地方。

ブルターニュ地方は5世紀ごろからブリトン人(現在のイギリスにもともと住んでいた民族)が移住してきたエリアであるため、フランスにありながらもどこかイギリスと似た独特の文化を有していることで有名です。

そんなブルターニュ地方の観光名所の一つがロクロナン(Locronan)。

この町は6~7世紀前後にアイルランドからこの地に来たとされる聖人ロナンが起源となっており、ロクロナンという名前も”Locus Ronani(ロナンの聖なる地)”が語源になっているそう。

この頃は森に囲まれていた村でしたが、16~18世紀にかけて織物で繁栄し町に格上げされ、ここで作られたキャンバス地布はフランス海軍やイギリス海軍、東インド会社などの船の帆として使われていました。

現在のロクロナンには、この頃に建てられたルネサンス様式の石造りの家屋がほぼそのまま残されており、その美しさから「フランスの最も美しい村」の一つに登録されています。

独特の景観から数々の映画のロケ地として選ばれていることもあり、フランス国内はもちろん、ヨーロッパ各地からも観光客が訪れる人気の観光スポットです。

初回のフランス旅行でブルターニュ地方に足を伸ばす人はほぼいないと思いますが、フランスの田舎の風景を見たい人や、パリや南仏などメインの観光地はある程度見て回ってしまったという人にはオススメのブルターニュ地方。今回はそんなブルターニュ地方の中でも人気の高い町ロクロナンを紹介します。

ロクロナンの見どころ

ロクロナンの最大の見どころは言わずもがな、その美しい町並みです。

16~18世紀に建てられた花崗岩で出来た家屋は当時の姿をほぼそのまま残しており、車など現代的なものが少ない小道などに入ると中世にタイプトリップしたかのような錯覚に陥ります。

ブルトン文化や織物の貿易による影響もあってか、町並みはイギリスの湖水地方やコッツウォルズと似た景観を有しています。

春先からは古い家屋が様々な草木で彩られ、色鮮やかな町並みに変化します。春には藤や薔薇の花、初夏の時期には紫陽花などが家屋の壁や花壇に咲き誇る様子はまるで絵画やおとぎ話の挿絵そのものです。

古い家屋からホテルやレストランの看板などまで全てがレトロでおしゃれなこの町はどこを切り取っても絵になります。ぜひ町中を歩き回って、自分のお気に入りのシャッタースポットを見つけてください。

聖ロナン教会(Église Saint-Ronan de Locronan)

ロクロナンの町の中心には聖ロナン教会(Église Saint-Ronan de Locronan)があります。

町の起源ともなった聖ロナンを祀った教会で、15世紀に建てられました。

入り口上の塔の高さは43メートルあり、この規模の町の教会としては結構な大きさで内装も凝っています。教会内には様々な聖人らの石像や彫刻が並んでおり、聖ロナンの生涯を木板に描いた絵画なども見ることができます。

色々と見どころはありますが、この教会の1番の必見ポイントは聖壇奥のステンドグラス。

このステンドグラスは全体で一枚の絵になっているのではく、枠の中にそれぞれ異なる天使や聖人が描かれているのが特徴です。とても色鮮やかで、光が差し込むと鮮やかな光が床や壁などに映し出される様は実に美しいものです。

教会の外見も歴史を感じさせる重厚なもので、教会前の石畳の広場や古い建物と合わせた景観はこの町有数のシャッタースポットの一つ。教会内部も外側もじっくり満喫して欲しいところです。

ロクロナンのパルドン祭

ロクロナンが位置するブルターニュ地方の村や町には、パルドン祭というカトリック信仰における独特の祭があります。

信者が罪の告白やそれに対する許しを乞うための巡礼で、その歴史は古くケルト人のドルイド教に起源を持つと言われています。この地方でしか見られないものなので、可能であればぜひタイミングを合わせて見学したいところ。

ロクロナンで行われるパルドン祭も比較的有名なもので、毎年7月の第二日曜日にトロメニー(Troménie)と呼ばれるパルドン祭が行われます。

この日にはブルターニュ中から信者が集まり、この地方の伝統的な衣装を着てミサなどに参加した後に巡礼路を行列で巡ります。

女性は黒や赤の伝統的なドレスに白のエプロンと帽子、男性は黒と紺と金色の刺繍が入ったベストが特徴的なきらびやかな衣装を身につけ、はたまた鮮やかな旗を持って巡礼路を巡ります。この独特の祭を見るために、この日は多くの観光客がこの町を訪れます。

ロクロナンのパルドン祭は2種類あり、毎年行われ約6キロの巡礼路を巡るペティット・トロメニーと、6年に1度行われる約12キロコースのグラン・トロメニーがあります。どちらも見られる内容は同じですが、規模の違いは歴然です。次のグラン・トロメニーは2019年7月14日。ぜひタイミングを合わせて見に行ってみてはいかがでしょうか。

ロクロナンへの行き方

「フランスの最も美しい村」に登録されている村や町は交通の便がかなり悪いことが多いのですが、このロクロナンはブルターニュ半島の中規模都市であるカンペール(Quimper)からあまり離れていないので、他に比べるとアクセスがしやすい町です。

パリからであれば、カンペール直行のTGV(新幹線)が出ており(途中でTER(特急)に乗り換えがある場合もあり)、所要時間は3時間半~4時間程度です。また、フランス南部などの遠方都市やヨーロッパ圏内からブルターニュ地方へ向かう場合は、レンヌ(Rennes)またはナント(Nantes)まで飛行機で移動し、そこからカンペールへはTGV(直行もあり)を使うといいでしょう。

カンペール駅からは、駅前のロータリーからPenn-ar-Bedネットワークの37番バスでロクロナンまで行くことができます。カンペールからロクロナン方面へ向かうバスは一日3~4本出ており、逆ルートだと少し本数が減ります。運賃は一人2ユーロ。本数が少ないので、バスを利用する際は往復の時間をバスのホームページで調べておくと安心です。

また、カンペール駅からロクロナンへは20分ほどですので、ちょうどいい時間にバスがいなければ駅前からタクシーを捕まえることも可能です。料金の目安は30~40ユーロほどです。

まとめ

フランスのブルターニュ地方に位置する町ロクロナンは「フランスで最も美しい村」に登録されている町で、中世の町並みそそのまま残しているため映画のロケ地などにもなっています。

現在のイギリスから移住して着たブリトン人たちの文化が色濃く残っており、フランスですがイギリスに似た雰囲気が漂っています。

町並みは16~18世紀に織物で繁栄した当時からほぼそのまま残っており、車などの現代的なものがない通りに入ると本当に中世にタイムトリップしたかのよう。春先から夏にかけては色とりどりの花が咲き、町の景観をさらに引き立てます。

町の中心には町の起源及び名前の由来になった聖ロナンを祀った教会があります。中には多くの石像や彫刻が並び、また聖壇奥のステンドグラスは枠内毎に異なる絵が描かれており、光を浴びて輝くそれは大変美しく見ものです。

ブルターニュ地方では、カトリック信仰の中で生まれ、罪の告白やその許しを乞うために巡礼を行うパルドン祭というこの地方独自の祭りがあります。

ロクロナンで行われるパルドン祭も有名で、毎年7月の第二日曜日に民族衣装を身にまとった人々が聖ロナン教会に集まり、巡礼を行います。毎年行われるペティット・トロメニーと6年に一度行われる大規模なグラン・トロメニーがあり、次回のグラン・トロメニーは2019年です。可能であればタイミングを合わせてみに行ってみてはいかがでしょうか。

ロクロナンへは列車とバスを乗り継いで行くことができます。パリからであれば、カンペールまで列車で移動し、駅前のロータリーからPenn-ar-Bedの37番バスに乗りロクロナンで下車します。このバスは1日3~4本運行しており、運賃は一人2ユーロです。

フランス南部やヨーロッパからロクロナンへ行く場合は、レンヌやナントまで飛行機で移動し、そこからカンペール行きの列車に乗り換えるといいでしょう。カンペール駅前にはタクシーが常駐しているので、ちょうどいい時間にバスがない場合はタクシーでロクロナンへ向かうのもありでしょう。

フランスとイギリスの文化が混じり合って独自の文化を形成しているブルターニュ地方と、美しい町並みを残すロクロナン。2度目以降のフランス旅行やフランスの田舎の景色を楽しみたい人にはもってこいのエリアです。フランス旅行を考えている人はぜひ次の訪問先に選んでみてはいかがでしょうか。