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パリ5区の穴場観光スポット!ヴァル・ド・グラース教会とサン・テティエンヌ・デュ・モン教会の魅力とは?

世界中で最も観光客が多く訪れる国、フランス。

首都のパリは常に観光客であふれかえっており、有名観光地だけでも数日の滞在で全て見て回ることは不可能と言われています。

穴場的な観光スポットも数え切れないほどあり、それらまで回っていたら2~3度訪れても足りないくらいでしょう。

パリは観光以外でもアートやスイーツ、ファッション、ショッピングなどが楽しめるため、再訪者が多いのも特徴です。

パリの街並みなどが好きだから再訪するけど、今回は何を見て回ろう?と考える人も多いでしょう。

そんな人やパリのマイナーな観光スポットを回って見たい!という人にオススメなのがパリ市内でセーヌ川を挟んで南のエリア。

パリの有名どころはセーヌ川から北側に集中していますが、南側にも穴場スポットが沢山あります。

今回ピックアップするのはパリ5区にある2つの教会です。

穴場スポット度&レア度が高めのヴァル・ド・グラース教会と、観光名所であるパンテオン横にそびえ立つサン・テティエンヌ・デュ・モン教会。

どちらも建築物として素晴らしい外観を持ち、内部も見ごたえのある教会です。

近郊には大きな公園やカフェやレストランが並ぶエリアもあり、徒歩散策にはもってこいのエリアでもあります。

本記事ではこの二つの教会の見どころやアクセス方法をご紹介します。

ヴァル・ド・グラース教会(Église Notre-Dame du Val-de-Grâce

はじめに紹介するのは、レア度が高めのヴァル・ド・グラース教会です。

この教会のレア度が高い理由は、軍の医療学校の敷地の一部であり、他の教会のように自由に出入りが出来ないから。

さらに、この教会に入るには併設されている軍事医療博物館(Musée du Service de Santé des Armées)を見学する必要があり、見学の一環としてやっと教会内部に入れるのです。

ヴァル・ド・グラース教会は1645年に起工され、20年後に完成したバロック様式の教会です。

どっしりとした蜂蜜色のバジリカと、後方にぽっこりと見える水色のドームが特徴です。

教会に行くにはまず医療博物館の2階へ向かい、広間のようなスペースの先に鉄格子で仕切られた教会への入口があります。

内部はあまり大きくないですが、ドーム天井のフレスコ画や壁天井の彫刻は実に見事。

ドーム天井のフレスコ画「天の栄光(La gloire des Bienheureux)」は17世紀にミニャールによって描かれたもので、この時代のドーム天井が現存しているのはフランス国内ではここだけだとか。

二百人以上もの人物が描かれている大作で、真下に位置する大理石の聖壇と合間って、大変荘厳な雰囲気を醸し出しています。

ドーム天井下の壁には4つの美しいレリーフが彫られており、四福音書のマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネをそれぞれ描いています。

また、身廊部分の天井や両サイドのアーチ部分にも緻密な彫刻や美しい模様が施されています。

身廊天井部分には3組のカップルが向かい合って彫られており、それぞれキリストの両親、聖母マリアの両親、イサクの両親が描かれているそう。

これらの精巧な彫刻はつい声を失うほど美しく、一見の価値ありです。

軍事医療博物館の開館日は、月・金曜日以外の正午から6時までで、見学料は大人一名5ユーロです。

教会正面の大きなゲートはイベント時などしか解放されないので、博物館に入るにはゲートの右端にある小さなドア横のインターホンを押して、内側からドアを開けてもらいます。

先に進むと建物の左手に受付があり、まずそこで身分証と交換で首からかける許可証を受領、そして右手入口から博物館内部へ進みます。

医療博物館では中世から第二次世界大戦などで使われていた実際の医療器具や施術台、担架や医療器具など様々なものが展示されています。

生々しい絵や展示もありますが興味深い展示なので、時間があれば覗いて見て欲しいところです。

サン・テティエンヌ・デュ・モン教会(Saint-Étienne-du-Mont

次に紹介するサン・テエティエンヌ・デュ・モン教会は、聖ジュヌヴィエーヌ(パリの守護聖人)の丘に位置する教会で、観光名所パンテオンの裏手にあります。

16~17世紀にかけて建築された教会で、ゴシック様式・フランボワイヤン様式・ルネッサンス様式が混じり合っており、随所にそれぞれの名残を見ることができます。

教会正面のファザードは三角形と半円形が交互になっている珍しい形態で、細かい彫刻が施されています。

正面左後方には時計が埋め込まれた鐘楼がそびえ立っています。

外観もとても美しいのですが、目を見張るのは教会の内部。

真っ先に目に入るのは、正面の祭壇上にある印象的で美しいパターンが彫られた渡橋と螺旋階段でしょう。

この渡橋は「ジュベ」と呼ばれるもので、ジュベがある教会はフランスではここだけとのこと。

遠くから見ると螺旋階段は登り龍のようにも見え、ジュベと一緒に大変美しく独特な景観を生み出しています。

ジュベからさらに奥には色鮮やかなステンドグラスや、巨大な絵画、そして聖ジュヌヴィエーヌの礼拝堂があります。

この教会のステンドグラスは実にカラフルで書いてある絵画もみやすく、つい目を奪われてしまいます。

また、身廊の右側後方には聖ジュヌヴィエーヌの礼拝堂があり、石棺、聖遺物が設置してあります。

この一角は目を見張るほどの豪華さで、煌びやかな聖遺物入れ、金色の美しい模様が施されたガラス張りの石棺カバー、彼女の生涯を描いたステンドグラス、豪華な祭壇は必見です。

正面入口真上のオルガンは17世紀のもので、美しい装飾や厳かな佇まいに圧倒されます。

建物全体に見どころが散らばっている素晴らしい教会ですので、ぜひ近隣の観光も加えて足を伸ばして見てください。

サン・テエティエンヌ・デュ・モン教会は基本的に毎日見学可能です。

基本時間は8:45~19:45となっていますが、曜日や学校の休暇時期などによって多少時間が変動します。

月曜日は夕方18:30以降しか見学できず、土日は正午から2時半前後まで一時的に閉まるので、確実に内部を見たい場合は事前に教会のホームページで時間をチェックしておくといいでしょう。

両教会へのアクセス

今回紹介した2つの教会はパリのセーヌ川南岸の5区に位置しています。

2つの教会は徒歩15分もかからずに移動できます。

地下鉄などで移動すると逆に時間がかかってしまうので、大雨などでない限り歩いて移動することをお勧めします。

ヴァル・ド・グラース教会の最寄駅はRER(近郊鉄道)B線のポート・ロイヤル(Port-Royal)駅で、駅からは徒歩7分ほどで到着します。

メトロ(地下鉄)を利用するのであれば、4番線のサン・ジャック(Saint Jacques)駅から徒歩10分程度です。

サン・テエティエンヌ・デュ・モン教会の最寄駅は、メトロ10番線のカルディナル・ルモワン(Cardinal Lemoine)駅で、駅からは徒歩5分ほどです。

また、RERのB線のリュクサンブール(Luxembourg)駅からも徒歩7分程度で行くことができます。

リュクサンブール駅の横には、パリ市内でも大きな公園で宮殿もあるリュクサンブール公園があるので、こちらの駅を移動の起点にするのもいいでしょう。

まとめ

パリのセーヌ川南岸に位置する5区は、観光名所と穴場スポットが混在するエリアです。

今回ご紹介したのは5区の穴場スポットであるヴァル・ド・グラース教会とサン・テティエンヌ・デュ・モン教会。

ヴァル・ド・グラース教会は軍事医療博物館の一部として見学することができる教会で、蜂蜜色のバジリカと水色のドームが特徴です。

教会内部は美しく緻密な彫刻が天井や壁一面に彫られており圧巻です。

また、ドーム天井に描かれている巨大なフレスコ画は17世紀のもので、この当時のものがそのまま現存しているのはフランスではこの教会だけとのこと。

併設の医療博物館と一緒に、時間があればぜひ足を伸ばして欲しいスポットです。

サン・テティエンヌ・デュ・モン教会は、パンテオンの裏手にある16~17世紀の教会で、壮大な外観はもちろん、美しい内装が見どころです。

美しい模様が彫られたフランスでは唯一のジュベと螺旋階段、ジュベから奥の色鮮やかなステンドグラスや巨大絵画、聖ジュヌヴィエーヌの礼拝堂など、見どころがぎっしり詰まった必見の教会です。

二つの教会は徒歩15分も離れていないので、ぜひ二つとも巡ってほしいとろころです。

ヴァル・ド・グラース教会はRERのB線のポート・ロイヤル駅、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会はメトロ10番線のカルディナル・ルモワン駅が最寄駅です。

この2つの教会、パリ南部を訪れるのであればぜひ見学してほしいオススメの穴場スポットです。

近隣にはリュクサンブール公園やパンテオンなど有名な観光名所もあるので、そのついでに足を運んで見るといいでしょう。

ヴァル・ド・グラース教会は入れる曜日や時間が制限されるのでタイミングによっては訪問が難しいかもしれませんが、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会は一応毎日見学可能な時間があるので、パンテオンなどと一緒にぜひ内部まで見学することをオススメします。

特に、サン・テティエンヌ・デュ・モン教会は独特の内装を擁しているため、見に行って後悔することはないでしょう。

筆者も最近訪れましたが、いい意味でかなり期待を裏切られました。

パリのオススメは?と人に聞かれれば、オススメの一つにこの教会を挙げようと思うほど。

フランスに旅行予定の方で、穴場スポットを探していたり珍しいスポットに行きたい人、教会建築などに興味がある方にはオススメのヴァル・ド・グラース教会とサン・テティエンヌ・デュ・モン教会。

ぜひ次のパリ訪問の際の見学リストに追加して下さい。