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パリを代表する2つの教会!サン・シュルピス教会とサン・ジェルマン・デ・プレ教会へ行ってみよう!

世界屈指の観光都市パリには、世界的に有名な観光スポットから穴場的なスポットまで、多くの見どころがひしめいています。

前回はパリ市内を流れるセーヌ川の南岸にある5区の穴場スポットをご紹介しましたが、今回ご紹介するのはそのお隣の6区にある観光スポットです。

6区はちょうどセーヌ川を挟んで、ルーブル美術館などの反対側に当たります。

徒歩20分もかからずに対岸にわたることができますし、セーヌ川にかかる橋から眺めるパリの街並みも大変美しいものです。

徒歩散策がてら、橋を渡って6区エリアを巡って見るのもいいでしょう。

今回スポットを当てるのは6区にある2つの教会、サン・シュルピス教会とサン・ジェルマン・デ・プレ教会です。

また教会…と思われるかもしれませんが、この2つは名実ともにパリを代表する教会なのです。

というのも、サン・シュルピス教会はかのノートルダム大聖堂に次いでパリで2番目に大きな教会であり、サン・ジェルマン・デ・プレ教会はパリに現存する教会の中で最古のものなのです。

2つとも由緒ある教会とあって、見応え満載の建築物です。

今回はこの2つの教会の見どころやアクセス方法などをまとめてご紹介します。

サン・シュルピス教会(Église Saint-Sulpice

サン・シュルピス教会は17世紀に建築が始まったものの、幾度もの工事中断を経て1745年に完成しました。

しかし、その直後に火災・落雷などに見舞われ、修復完成は困難を極めました。

古典様式の教会で、聖シュルピスに献堂されています。

この前途多難さを表しているのが教会の外観です。

この教会には正面から見て左右に2つの鐘塔があるのですが、よく見ると、右側の鐘塔は未完成なのです。

フランス革命時に鐘楼の建築が中断されそのまま未完だったため、左の鐘塔に比べると若干低く彫刻などの装飾が施されていないのがわかります。

塔の原型自体は完成しているためしっかり見ないと見逃していますので、よく見比べて見てください。

教会の内部も見所が散らばっています。

古典様式の教会とあって、天井や壁、アーチ部分の彫刻の繊細さは言うまでもなく見事です。

それ以外にも、柱の横に立つ彫刻や正面入口真上に位置するパイプオルガンのレリーフも大変精巧で、見るものを引きつけます。

身廊横には礼拝堂が並んでおり、中には天井や壁に未修復の古いフレスコ画が残っている部分もあります。

色褪せていますが、逆に歴史の長さを感じさせ厳かな雰囲気をまとっています。

正面奥見は聖マリアの礼拝堂があり、この教会内部の最大の見所の一つです。

柱や祭壇には美しい模様や豪華な装飾がなされており、礼拝堂内の壁にかかっている絵画や天井のフレスコ画は必見です。

また、この教会にはグノモン(日時計)が設置してあります。

18世紀のもので、正面から入って中央あたりの左側身廊部分にある白いオベリスクがそれです。

床を見て見ると、オベリスクからまっすぐに子午線が引かれています。

実は、この教会は大ヒット映画「ダ・ヴィンチ・コード」のロケ地にもなっており、このグノモンも作中に登場しています。

他にも、正面入口入ってすぐ右手の身廊には、19世紀のロマン主義を代表する有名なフランスの画家ドラクロワのフレスコ画があります。

さらに、教会前のサン・シュルピス広場にある噴水は、19世紀の有名なフランス人建築家ヴィスコンティによるもの。

芸術的にも価値の高いものが揃っていますので、ぜひ内外ともにじっくり見て回ってください。

サン・シュルピス教会は基本的に、毎日7:30~19:30まで解放されています。

ただし、平日と日曜は1日3回ほど、時間帯によってミサが行われています。

ミサ中でも中に入ることはできますが、ゆっくり見学して写真などを撮りたい場合は午後2時から夕方前までの時間に行くことをオススメします。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés

サン・ジェルマン・デ・プレ教会はサン・シュルピス教会から徒歩5分ほどのところにあります。

この教会の起源は6世紀にまで遡り、聖遺物を保管するために543年にパリのキルデベルト王によって建てられました。

現在の教会はロマネスク様式のもので、内部の丸天井は17世紀に増築されたゴシック様式のものです。

とんがり屋根の鐘塔が目印の教会で、歴史を感じさせるシンプルな外観に比べ、内装は正反対。

ダークブルーの天井やカラフルな柱やアーチ、天井レリーフや壁画、ステンドグラスなど大変色鮮やかで美しい景観が広がっています。

紺色の天井には一定の模様が入っており、まるで夜空のよう。

柱の単色ではなく淡い色合いで様々な模様や彫刻が施されており、つい視線を奪われます。

教会の壁には美しい壁画が連なっており、大きな壁画やアーチ上部のパターン的な壁画まで大変細かく描かれており、こだわりが感じられます。

正面奥には美しいステンドグラスが並んでおり、光の差仕様によって濃く見えたり淡く見えたりと異なる表情を楽しめます。

また、奥には壁の一部が崩れかかったような礼拝堂もあり、歴史の長さをひしひしと伝えています。

ずっと眺めていたくなるような美しい内装を持つ教会ですが、現在大規模な修復計画が進行中です。

前回の修復は19世紀とのことで、2016年から始まった修復は2020年まで予定されています。

ですので、教会内部の一部はカバーされているため見ることができません。

ですが、古い趣が残っている身廊部分や教会際奥部の修復は2018年後半以降を予定しているため、まだ見学することができます(フランスのことですので、ほぼ100%予定より遅れるでしょう)。

現在のものを記念に写真に収めて、数年後に修復が完成して再度訪れ、比べて見るのも楽しいかもしれません。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会は毎日8:30~20:00(月曜日は9:00~)の間解放されています。

平日夜、土日は朝夕にミサが予定されているので、その時間帯は見学できる場所が限られています。

こちらの教会も、内部をしっかりと見学するには平日の夕方前までか週末は昼から夕方前までにかけて訪問することをお勧めします。

2つの教会へのアクセス・近隣エリア情報

これら二つの教会の近隣には3つの地下鉄の駅があるため、のアクセスはとても簡単です。

どちらもメトロ(地下鉄)4番線に、それぞれの教会の名を冠したサン・シュルピス駅とサン・ジェルマン・デ・プレ駅があります。

これらの駅は隣同士で、両教会は徒歩5分ほどしか離れていません。

また、先述の通り、ルーブル美術館などからでもセーヌ川にかかる橋を渡って徒歩20分弱でこれらのエリアまで移動することもできます。

サン・シュルピス教会前の広場では、定期的に普通の市場やアンティーク市場も開催されているので、タイミングが良ければ掘り出し物の発見ができるかもしれません。

他にも、メトロ10番線のマビロン(Mabillon)駅からも徒歩7分ほどで両教会にアクセスできます。

マビロンの駅周辺は昔ながらのバーやレストラン、カフェなどが立ち並ぶ地域で、地元パリっ子も集まるエリアです。

また、マビロン界隈には地元人はもちろん、世界中の女性観光客がコスメを求めて訪れるパリのマツキヨであるシティファルマ(Citypharma)や、おしゃれなブティックもあります。

観光と買い物をまとめて楽しめるオススメエリアですので、6区観光の際にはぶらっと散策してみるといいでしょう。

まとめ

パリ市内のセーヌ川南岸にある6区は、パリを代表する2つの教会を要しています。

パリの代表観光地であるルーブル美術館からも徒歩圏内です。

サン・シュルピス教会はパリでノートルダム大聖堂に次ぐ2番目の大きさを誇る古典様式教会で、様々な苦難にあってきました。

2つの鐘塔のうち、未完の右側の鐘塔、内部の精巧な彫刻、豪華な聖マリアの礼拝堂、18世紀のグノモン、ロマン主義の巨匠ドラクロワのフレスコ画や有名建築家ヴィスコンティによる教会前の噴水など、内外に見どころがぎっしりと詰まっています。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会はパリに現存する教会の中で最も古い歴史を持つ教会で、起源は6世紀にまで遡ります。

ロマネスク様式とゴシック様式が混じり合った教会で、内装の美しさは絶句もの。

ダークブルーに広がる天井や美しい模様が描かれた柱やアーチ、美しいステンドグラスや鮮やかな壁画の数々は必見です。

現在大規模な修復計画が進められており、2020年までは時期によって部分的に見られないところもありますが、歴史を感じさせる身廊部分の修復は2018年後半からの予定ですので、今の内に古い部分を見納めて数年後に改めて訪れてみるのも楽しいでしょう。

これら二つの教会は徒歩5分ほどの距離にあり、それぞれメトロ4番線のサン・シュルピス駅とサン・ジェルマン・デ・プレ駅が最寄り駅になります。

メトロ10番線のマビロン駅も近く、この界隈はショッピングや休憩、食事にはもってこいのエリアです。

パリにはノートルダム大聖堂やサント・シャペルなど超有名な教会が他にあるので、この2つの教会を優先して観光することはなかなかないかもしれませんが、時間があればぜひとも見学してほしい場所です。

筆者もそこまで期待していなかったのですが、内部に入った途端印象がガラッとかわり、パリの中でも好きなオススメ観光地リストに即追加されました。

また、この2つの教会は近くにありながらも内装・外装ともに全く異なったタイプですので、このエリアに行くのであれば2つとも見て回ることを強くお勧めします。

パリ初訪問の人にも再訪問の人にも、迷わずオススメできるサン・シュルピス教会とサン・ジェルマン・で・プレ教会。

近隣のマビロン界隈と含めて観光やショッピング、グルメなどがまとめて楽しめる素晴らしいエリアです。

パリへの訪問予定がある方は、ぜひこの6区の観光もプランに入れてみてはいかがでしょうか。