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バルセロナ観光ならマストの二大市場を徹底解説!

海外旅行に行くとその街や国の有名な建築物や遺跡、景観などの観光スポットを巡る時間が圧倒的に多いと思います。

でも、個人旅行などで時間に融通がきくならば、その街のスーパーマーケットや市場などに足を運ぶ人も多いのではないでしょうか。

スーパーマーケットや市場などは現地の人の生活や文化が色濃く感じられる場所です。日本にはないものが売ってあったり、ものの陳列の仕方やレジの方式が違ったり…。

とりわけ、それぞれの地域の市場はその土地の食文化や人柄に触れるには絶好の場所です。

世界中から観光客が集まる人気都市バルセロナにも市民の生活を支えている代表的な市場が二つあります。

一つはバルセロナ最大最古で胃袋の異名を持つサン・ジュゼップ市場と、地元密着型でアットホームな雰囲気のサンタ・カテリーナ市場です。

それぞれバルセロナのゴシック地区を挟んで反対側に位置していますが、各々の市場が異なった特徴と魅力を持っています。今回はこの二つの市場の魅力を詳しく紹介していきます。

サン・ジュゼップ市場(Mercat de Sant Josep

まずはサン・ジュゼップ市場から。

こちらはどのバルセロナのガイドブックを見れば100%大々的に載っている市場で、バルセロナを訪れる観光客のほとんどが訪れる場所だと言っても過言ではないでしょう。

この市場はバルセロナ市の公設市場で、ボケリア(ブケリア)市場(西語:La Boquería / カタロニア語:La Boqueria)の呼称で呼ばれています。

胃袋の異名をもち、市民はもちろん、レストランのシェフなどもここで食材を仕入れるのだとか。

市場の歴史は大変古く、その起源は1217年にまで遡ります。

最初は、ランブラス通りの路上マーケットに連なっていた肉屋が市場の起源とされています。18世紀後半にはすでにある程度の大きな市場になっており、1827年に初めて市場のルールが制定されたときは、200もの店舗が出店していたそうです。

サン・ジュゼップ修道院の跡地に建てられた市場で、入口にはステンドグラスのゲートとエンブレムがあります。

この市場の見どころの一つは、何と言っても売っている商品の品揃えです。

果物から野菜、肉類から魚介類、調味料やスパイス、既製品、アルコール類や乳製品まで、ここで買えない食材はないのではというほど色々と揃っています。

また、観光客が多く訪れるということもあり、お土産サイズのサフランやオリーブオイル、ワイン、小腹が空いた時につまめる軽食も豊富です。

また、市場に入って真正面にある大きな青果店は色とりどりのフルーツや野菜がおしゃれに並べられており、写真に収めようとする観光客が集まっています。

アーティチョークやビーツなど日本ではあまり馴染みがない野菜なども売ってあり、インスタ映えすること間違いなしのシャッタースポットです。

他にもドライフルーツやオリーブの専門店など写真映えしそうなお店がいっぱい並んでいます。

カラフルな青果店などがある一方、市場にはもちろん精肉店も多数入っているのですが、ぎょっとするものが売ってあります。

豚足や羽を抜かれた丸ごとチキン、生々しいモツなどの内臓類(量が量なので驚きます)、豚の頭部や皮が剥がされたウサギ丸々一羽などなど。

そして極め付けは皮が剥がされたヤギ(羊)やウサギの頭部です。これがかなりの衝撃の逸品です…。店員さんに聞いてみるとスープなどの出汁を取るそう。

これ見て泣き出す子供や気分が悪くなる観光客もいるそうです。ある意味レアな写真が取れますが、グロテスクなものが苦手な方はご注意下さい。

この市場にはバルやテイクアウトの軽食を売っているお店がたくさんあります。

常時観光客で賑わっているバルは英語やその他外国語のメニューを置いてある店も多いですし、ショーケースの中に商品が入っていて番号がふってあったりして観光客でもオーダーしやすいようになっています。

この市場で人気なのはフルーツジュース。果汁100%で1種類のフルーツから数種類のフルーツを組み合わせたドリンクまで種類が豊富です。品揃えも微妙に各店舗によって異なります。

値段も2ユーロほどなのでぜひお気に入りの味を探してみて下さい。

サンタ・カテリーナ市場(Mercat de Santa Caterina

次にご紹介するのはサンタ・カテリーナ市場です。1848年に正式にオープンしたこの市場は、先述のサン・ジュゼップ市場に次いでバルセロナで二番目に古い市場です。

この市場は2005年にエリング・ミラーレスとベネデッタ・タリアブによって改装され、今の新しい姿に生まれ変わりました。

外見の特徴は、波打つような屋根とカラフルなモザイクタイル、古い市場の正面ゲートを修復した白壁のアーチ、木材のオブジェが壁一面覆うバックゲートなどです。

サン・ジュゼップ市場は屋根に覆われている感じで外見的特徴に乏しい(周りの建物で全景がわからないので)のですが、こちらの市場はモダンでおしゃれ、高い天井で開放感が感じられる市場です。

現代のガウディと称されていたミラーレスが手がけた最後の建物で、建造物としての価値も高いです(残念ながら、完成を見ずしてミラーレスは亡くなってしまい、パートナーのダリアブによって完成されました)。

この市場も14世紀にあったサンタ・カテリーナ修道院の跡地に建てられたのが始まりでした。改装の際には修道院の遺構も見つかり、市場の奥には遺構の一部が保存されていて見学することができます。

この市場は規模と品揃えではサン・ジョゼップ市場に劣るものの、地元民の市場として親しまれており、バルセロナの人々の生活の雰囲気を体感できるのが最大の魅力です。

観光客が押し寄せて観光地化し、地元市民の客離れが進むボケリア市場と違い、サンタ・カテリーナ市場は観光客はそれほど多くなく、地元の人たちが多く買い物しています。

人が少ない分スリなどの被害も少ない傾向にあり、心に余裕を持ってゆっくりとみて回ることが出来ます。ベーシックな食材やお惣菜などを売っている店舗が多く、テイクアウトできる軽食やおつまみなどは選べるほど多くは売っていません。

市場内のバルやレストランもシンプルで、ある程度品数を絞って昔ながらの伝統料理や家庭料理を出しているお店が多い印象です。

顔見知りが多いのか、店員さんとお客さん同士和気あいあいとしていてアットホームな雰囲気です。

お値段もこちらの市場の方が全体的に安めで、ゆっくりと食事や市場見学を楽しみたい場合はこちらの市場の方がオススメです。

キッチン付のホステルやゲストハウスに宿泊していれば、ここで食材を買って帰って調理してみるのもいいでしょう。

お役立ち情報

*アクセス

どちらの市場も旧市街エリアに位置しており、主要観光地からのアクセスは簡単です。

サン・ジョゼップ市場はランブラス通りに面しており、カタルーニャ広場から徒歩7分ほどです。地下鉄の最寄駅はL3線のリセウ駅(Liceu)になります。

サンタ・カテリーナ市場は、ゴシック地区を挟んで反対側にあるライエタナ通りから一本入ったところに位置しています。ゴシック地区のランドマーク、カテドラルからは徒歩5分程度。

カテドラル前の広場とは同じ並びにあるので、そこからシウタデリャ公園方面に向かって真っ直ぐ歩いていけば到着します。地下鉄はL4線のジャウマ・プリメ駅(JaumeⅠ)が最寄駅です。

また、両方の市場は徒歩15分ほどで行き来することができます。

*時間

サン・ジョゼップ市場は月~土曜日の8:00~20:30までがオープン時間です。

サンタ・カテリーナ市場は月・水・土曜日は7:30~15:30まで、火・木・金は7:30~20:30までとなっています(2018年4月現在)。

どちらの市場も日曜日はお休みですので注意して下さい。

*その他アドバイス

市場での買い物は現金が基本です。

併設している大きめのバルなどはカードが使えるところもありますが、現金を用意して行くといいでしょう。

50ユーロなどの高額紙幣は小さい店舗では断られることもありますので、小額紙幣を準備しましょう。

食事目的で市場を訪れるのであれば、朝オープンした後に遅めの朝食を取るか、昼食時間を遅らせるのがオススメです。昼間や夜の食事時は観光客と地元の人で混雑し、席がなかなか取れません。

どちらの市場も屋内外のベンチスペースや隣接する広場があるので、天気が良ければテイクアウトの商品を買ってそこで食べるのもいいでしょう。

お土産などの買い物や写真目的ならサン・ジョゼップ市場、ゆっくり地元の市場の雰囲気やバルを楽しみたいのならサンタ・カテリーナ市場がオススメです。

サンタ・カテリーナ市場はそうでもないですが、サン・ジョゼップ市場は時間帯によっては前に進むのが大変なくらい観光客でごった返しています。よってスリ被害が多い場所なので、手荷物貴重品には十分注意を払いましょう。

最後に

バルセロナを代表するサン・ジュゼップ市場(ボケリア市場)とサンタ・カテリーナ市場。

バルセロナ最大で最古の歴史を誇るサン・ジュゼップ市場は、商品の品揃えと写真映えする店舗が多いのが魅力です。

お土産探しもよし、写真撮影もよし、バルやレストランも観光客に使いやすい仕様になっています。カラフルな青果店などのシャッタースポットがあり色々なところに目が行きますが、グロテスクなものが苦手な人は精肉店には注意しましょう。

サンタ・カテリーナ市場は規模や品数はボケリア市場に比べると劣りますが、150年以上の歴史を持ち、2005年に改装されて生まれ変わったモダンで綺麗な市場です。

波打つカラフルな屋根などの建造物としての魅力と、地元密着型でボケリア市場より観光客が少なく、ゆっくり見学や食事を楽しめるのが特徴です。

どちらも旧市街エリアに位置しており、主要観光地などからのアクセスは簡単です。サン・ジュゼップ市場はカタルーニャ広場から徒歩7分ほど、サンタ・カテリーナ市場はカテドラルから徒歩5分ほどです。

どちらの市場も月曜から土曜までオープンしていますが、日曜日は閉まっているので注意しましょう。

市場での支払いは現金が基本です。硬貨や小額紙幣を事前に準備しておくといいでしょう。

食事をするのが目的ならば、朝早めの時間か昼食の時間を大幅にずらした頃がおすすめです。また、特にサン・ジョゼップ市場は時間帯によって大変混雑するので、スリに合わないよう貴重品はしっかり管理しましょう。

いかがでしたか?

それぞれ異なる魅力を持つバルセロナの二つの市場。他の主要観光地の近くに位置しているので、休憩や食事がてらぜひ足を伸ばしてみて下さい。