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スペインの世界遺産!タラゴーナの遺跡群の見どころをまとめてみた!

今回ご紹介するのは世界遺産、スペインの「タラゴーナの遺跡群」です。

皆さんはタラゴーナの遺跡群についてご存じでしょうか。

タラゴーナの遺跡群は地中海に面した町、タラゴーナに残されている古代ローマ時代の遺跡です。

古代ローマの時代、イベリア半島のローマ領土は大きく3つに分けられていました。

そのうちの1つ、属州ヒスパニア=タッラコネンシスの州都が置かれていたのが、このタラゴーナなのです。

タラゴーナは古代ローマの属州イスパニアで最大の町として非常に栄えていました。

このことによって現在でも残る多くのローマ時代の遺跡が建設されたのです。

そんなタラゴーナの遺跡群の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

タラゴーナの歴史

現在タラゴーナがある土地にはもともとイベリア先住民族のイベリア=ケルト人が住んでいたと見られています。

その後紀元前8世紀から紀元前6世紀頃の200年間でパレスチナ地方からフェニキア人が地中海沿いに進出し、海岸地域に植民都市を建設したことが町の始まりとされています。

紀元前2世紀頃に古代ローマ共和国がイタリア半島の外側に進出するようになると、イベリア半島にも影響力が及ぶようになります。

この頃ヒスパニアと呼ばれていたイベリア半島は、フェニキア人の国である北アフリカのカルタゴの影響下にあったため、古代ローマ共和国はカルタゴとの間にエブロー川よりも西には進まないという協定を締結していました。

しかし2回のポエニ戦争に勝利して、カルタゴを退けた古代ローマ共和国はイベリア半島の地中海沿岸部から徐々に内陸部に進出し、半島南部を支配下に置きます。

共和制の後期には南西部にヒスパニア=ウルテリア、南東部にヒスパニア=キテリオールという属州を設置しました。

その後帝政初期にはイベリア半島の全域を支配下に置き、紀元前27年には属州の再編によってイベリア半島のローマ領は3つに分けられ、新たに編成されたヒスパニア=タッラコネンシスの州都がタッラコに置かれました。

このタッラコが現在のタラゴーナです。

西暦69年には属州ヒスパニア=タッラコネンシス総督で、ローマ元老院の議員でもあったガルバ短い間でしたがローマ皇帝になりました。

ディオクレティアヌス帝の時代にイベリア半島のローマ領土はガラエキア、ヒスパニア=カルタギネンシス、ヒスパニア=タッラコネンシスに再編されました。

その後は特に大きな歴史的事件もなく、平穏な日々が続いていましたが、西暦407年にイベリア土着のカンタブリ人、バスク人が反旗を翻し、その後はゲルマン民族大移動でピレネー山脈を越えてやってきた西ゴート族に占領され、西ゴート王国領となりました。

代表的建造物

ローマ城壁

紀元前218年に古代ローマ共和国の軍団がイベリア半島に駐留するようになりました。

この時ローマ軍団がその本拠地を置いたのが地中海沿いの町、タッラコです。

この時に建設されたタッラコはその後長い間古代ローマの属州ヒスパニア統治の中心地となります。

地中海交易の重要な中継地点となったタッラコを防衛するために建設されたのがこのローマ城壁です。

古代ローマ共和国の時代に建設されたローマ城壁はその後歴代の支配者たちによって改修が重ねられ、16世紀以降は大幅に手が加えられ、砲台や銃眼を備えた近代的な防御要塞へと変化をしていきました。

ラス・ファレラス水道橋

ラス・ファレラス水道橋はタラゴーナの北にあるフランコリー川から給水するために建設された古代ローマ時代の水道橋です。

もともとは海抜約90メートル地点にあるラウレルエリアから10キロメートル以上も続き、タラゴーナに水を供給していました。

現在残っている部分だけでも全長約220メートル、高さ約27メートル、幅約2メートルという巨大なもので、スペイン国内の水道橋としてはセゴビアの水道橋に次いで2番目に大きな水道橋です。

この水道橋には「悪魔の橋」という別名があります。

これは建設当時としては到底考えられないほどの短期間で水道橋が建設されたため、人間ではなく悪魔の仕業に違いないと言われたという伝説が基となっています。

同じような伝説はセゴビアの水道橋にも残されている為、このころのローマの建築技術がいかに高い水準にあったかということが思い起こされます。

この水道橋の上には幅1メートルほどの水路があり、現在は水が流れていない為、この水路を歩いていくことができます。

地上30メートルにもなろうかという高層建築のため、高所恐怖症の方にはお勧めできませんが、ここからの景色はまさに圧巻と言うほかありません。

円形闘技場

古代ローマの町にはつきものの、円形闘技場がタラゴーナにも残されています。

タラゴーナの円形闘技場は2世紀頃建設されたもので、海岸のすぐそばにある為白い砂浜と青い地中海を一望することができる眺めの良いスポットにもなっています。

お役立ち情報

こちらではタラゴーナの遺跡群観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

タラゴーナ名物料理

タラゴーナの名物料理といえばロメスコソースです。

またこのロメスコソースを焼いたカルソッツというネギにつけて食べるのがタラゴーナ周辺の伝統となっています。

ロメスコソースは地方や家庭によって少しずつ作り方が異なるのですが、共通しているのは必ずナッツが入っているということです。

トマト、パプリカ、ニンニク、コショウ、そしてナッツを入れるのが一般的で、肉や魚など何にでもよく合います。

そしてこのロメスコソースを炭火で真っ黒に焼き上げたネカルソッツにつけて食べるのが冬の風物詩です。

冬の間はカルソッツから始まるコース料理、カルソターダを食べるのもタラゴーナ地方の特徴です。

冬にタラゴーナを訪れるのでしたら是非試して頂きたいと思います。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにタラゴーナの遺跡群に興味を持って頂けたなら幸いです。

タラゴーナは人気の観光地、バルセロナから鉄道またはバスを使って1時間ほどで到着することができます。

更に南のバレンシアからは2時間から2時間半ほどの距離にありますので、この2つの観光地を巡る途中で立ち寄るのにはぴったりの町です。

バルセロナやバレンシアとはまた違った魅力がある町ですので、組み合わせとしても申し分ありません。

スペインへのご旅行をお考えでしたら、是非タラゴーナへのご訪問もご検討下さい!