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スペインのグラナダといえばこの世界遺産!アルハンブラ宮殿&ヘネラリーフェ&アルバイシン地区に行ってみよう!!

現在、スペイン、ポルトガル、アンゴラ、そしてイギリス領ジブラルタルがあるイベリア半島には、西暦711年から1492年までイスラム王朝が存在していました。
グラナダは1492年にナスル朝グラナダ王国が滅亡するまで、イベリア半島最後のイスラム勢力の拠点だった為、他の地域と比較するとイスラム文化の影響が色濃く残っています。

世界遺産を構成している、
アルハンブラ宮殿
ヘネラリーフェ
アルバイシン地区
この3つについてご紹介したいと思います。

アルハンブラ宮殿

アルハンブラ宮殿は有名なので、名前を知っている方や写真を見たことがある方もいるのではないかと思います。
冒頭でも少し触れましたが、1492年にナスル朝グラナダ王国が滅亡するまでイスラム王朝の王城だったのがこのアルハンブラ宮殿です。
大きく4つの建造物で構成されていて、その全体をアルハンブラ宮殿と呼んでいます。

アルハンブラの語源はアル・カルア・アル・ハムラ(赤い城塞)というアラビア語の、アル・ハムラの部分がなまってアルハンブラになったと言われています。
一般的にカタカナではアルハンブラと記載されますが、「H」はスペイン語では発音されないので実際に音を聞いてみると「アルァンブラ」と聞こえます。

アルハンブラを構成する4つの建造物とは
1.教科書にも載っている『ライオンの中庭』のある『ナスル朝宮殿』
2.イスラムからの国土奪還後に建造された『カルロス5世宮殿』
3.最も古い城塞部分である『アルカサバ』
4.世界遺産登録名にもある、夏の離宮『ヘネラリーフェ』
を、指しています。
1つ1つご紹介して行こうと思います。

ナスル朝宮殿

ナスル朝宮殿はアルハンブラの中で最も有名な宮殿です。
この宮殿にあるライオンの中庭の写真が教科書などに載せられている事が多いため、ここをアルハンブラ宮殿と捉えている方も多いようです。
この宮殿はナスル朝の宮殿として長く使用された建物で、構造としては3つの部分から成り立っています。

それぞれメスアール宮、コマレス宮、ライオン宮といい、役割が分けられていました。
メスアール宮はいわば王の執務室です。
司法府や行政府が置かれ、公の政治はここで行われていました。

王宮の中で最も古くからあるのがこのメスアール宮で、その為何度も改修が行われており、
現存しているのは本来のメスアール宮の中の一部のみとなっています。
イスラム文化圏では壁面などにモザイクが描かれていることが多く、メスアール宮にもモザイクが施されています。

コマレス宮は外国公使の接遇に使用されていました。
アラヤネスの中庭という美しい中庭は、南北それぞれの建物の正面に立った時に最も美しく見えると言われています。
特に晴れた日に見ると、まるで水の上に宮殿が建てられているかのように見えてとても美しいです。

ライオン宮はナスル朝の王の後宮です。
王のプライベートスペースだったこともあり、ライオンの中庭をはじめ、美しい装飾が施されています。
12頭のライオンの噴水が有名ですが、透かし彫りが施されている柱や鍾乳石のアーチなど、見るだけで圧倒されるほど美しい作りになっています。

リンダラハの出窓にはステンドグラスが残っていて、こちらはアルハンブラ唯一のものになります。
また、二姉妹の間と呼ばれている部屋は特に素晴らしく、壁面から天頂に至るその鍾乳石装飾はまさに圧巻です。

カルロス5世宮殿

カルロス5世宮殿はキリスト教勢力によるグラナダ陥落後に建造された、比較的新しい宮殿です。
カルロス5世は神聖ローマ皇帝カール5世の事で、スペイン王としてはカルロス1世となります。

裁きの門、ぶどう酒の門を通って最初に目に留まる、大きな四角い建物がカルロス5世宮殿です。
外見は正方形の宮殿ですが、内部には円形柱廊の中庭があり、宮殿の外と中、また中庭広場と2F柱廊部分からでは景色がかなり違って見えます。
また、1Fと2Fで柱の様式が異なっています。
それぞれドーリス式、イオニア式となっており、こちらも見どころとなっています。

この宮殿はカルロス5世の王城として建造されましたが、実際には王がここに住んだことはありません。
また、資金不足等の理由により完成することなく、現在も未完成と言われています。
現在は博物館として使用されている他、円形回廊の音響効果に着目し、コンサート会場として利用されることもあります。

アルカサバ

アルカサバはアルハンブラの中で最も古い建造物です。
軍事要塞として建設されたアルカサバは、基礎部分しか残っていない為、建物というよりは遺跡に近い状態となっています。
兵舎や浴場、厩舎の基礎部分を見られる場所はアルマス広場と言います。

アルカサバにはベラの塔という有名な鐘楼があります。
4階建てのベラの塔からは、アルバイシン地区を含むグラナダ全体を見渡す事ができます。
かつてはここで鳴らされる鐘の音が人々に時間を告げていたそうです。

ヘネラリーフェ

ヘネラリーフェはアルハンブラの北側にある14世紀に建造された夏の離宮です。
その美しい庭園でよく知られています。
アセキアの中庭をはじめとして、宮殿内には池や水路が数多く配置され、夏には美しい花が咲き乱れています。

全体的に無骨な印象のアルハンブラの中で、夏の離宮として作られたヘネラリーフェは美しく優雅な印象を受けます。
麓から見るとかなり高い位置にあり、豊かな緑と美しい花が咲き誇る水あふれる庭園は空中庭園と呼んでも差し支えないでしょう。

スペインの肌を刺すような日差しの強い夏を、水と緑が溢れる庭園で過ごすことは当時の王にとっては究極の贅沢だったのかもしれません。

スルタナ(王妃)の中庭という場所では、かつて王妃と騎士が密会を重ねていたという伝説が残されています。
この密会は王の知るところとなり、その後騎士は一族の男性36人と一緒に処刑されたそうです。
ナスル朝宮殿には「アベンセラーヘスの間」と呼ばれる36人が処刑されたと言われる部屋が残されています。

ヘネラリーフェはバラやオレンジなど、100種類以上の様々な植物が育てられています。
また、糸杉を刈り込んで作られた回廊や、つるバラが茂る回廊、桃に似た花を咲かせるキョウチクトウのアーチなど、花と緑を感じさせられる造形になっています。

これは余談ですが、ヘネラリーフェの方がナスル朝宮殿やその他の宮殿よりも女性支持率が高いらしいです。
カップルで訪れる方は夜のヘネラリーフェでロマンティックな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

アルバイシン地区

アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェとともに世界遺産を構成しているのが、アルハンブラ宮殿西側に広がるアルバイシン地区です。
白壁と石畳の街並みが特徴的な地区で、景観を破壊する増改築、改修が禁止されている為、現在でも古い街並みがそのまま残されています。
元々はムーア人の集落があった場所で、アラブ式の公衆浴場なども残っています。
この地区は外敵の侵入を防ぐために、細く入り組んだ小道が多く、また階段も多くなっていますので、歩きやすい靴を選んで訪れるのが良いでしょう。

アルバイシン地区にはお土産物屋さんも多いです。
グラナダのお土産はこの辺りで探してはいかがでしょうか。
グラナダの象徴、ザクロがデザインされた陶器や刺繍などがおすすめです。

お土産や道の様子などについては、
『カルデレリアヌエバ通り』で画像検索すると多くの画像が見られますので、画像で見た方がわかりやすいのではないかと思います。

アルバイシン地区にあるサンニコラス教会前の広場からは、アルハンブラ宮殿が良く見える為、多くの観光客が訪れるスポットになっています。
夜には昼間とは違うアルハンブラを見ることができますので、時間があればぜひ訪れてみてください。

お役立ち情報

ここではちょっとしたお役立ち情報をご紹介します。

アルハンブラの入場チケット

アルハンブラの入場チケットにはいくつか種類があります。

全ての場所を訪れたい場合は、Alhambra General(昼)またはAlhambra Experiences(夜)を購入しましょう。
Generalは同じ日の日中時間に全ての箇所に入場できるチケットです。
Experiencesは連続した二日間で、夜のナスル朝宮殿と昼間のアルカサバとヘネラリーフェに入場できるチケットで、どちらも14ユーロです。※2018年3月時点

この他に、下記チケットがあります。
昼の部 ナスル朝宮殿が含まれないチケット 7ユーロ
夜の部 ナスル朝宮殿のみのチケット    8ユーロ
夜の部 ヘネラリーフェと庭園のチケット  5ユーロ

チケットは予約をした方が良いと思います。
そして事前に発券まで済ませておいた方がいいです。
発券済みならば手前の裁きの門から入場してしまえますが、
持っていない場合は奥のチケット売り場まで行く必要があるからです。
対人のチケット売り場は現金のみ、自動券売機はクレジットカードのみです。

アルハンブラとアルバイシンへの移動

目的地までの道中も雰囲気があって楽しいので苦手ではない方は歩いて行くのがおすすめですが、アルハンブラ宮殿もアルバイシン地区も高台にありますので、歩くのが苦手な方はバスまたはタクシーを使った方がいいです。

アルハンブラへはC3、アルバイシンへはC1またはC2です。

グラナダでの食事

グラナダのバルでは飲み物を頼むとタパスが無料でついてきます。
無料とは言っても味も量もなかなかのものです。
メニューから選べる店、おすすめが出てくる店など、どのようなものが出てくるかはバルによって変わりますが非常にリーズナブルです。

最後に

グラナダは観光地ですし、田舎ですのでバルセロナやマドリードに比べると治安がいい方だと思います。
また、比較的英語が通じやすい土地ですので他のスペインの都市に比べると過ごしやすいかもしれません。
そうは言っても、道を尋ねたり、ちょっとしたことでもスペイン語で頑張ってみるとやはり現地の人の反応は全然違います。
ガイドブックの簡単会話を指さしながらでも、一生懸命話そうとするとすごく親切に教えてくれる方が多いですよ。