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スペインとフランスの世界遺産!サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群とは?

 

今回ご紹介するのは世界遺産、スペインとフランスの「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群」です。

皆さんはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群についてご存じでしょうか。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、フランスの各地からピレネー山脈を通って、スペイン北部を通過して、スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラまで至る道のことを指しています。

巡礼の最終目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラ自体も別件で世界遺産となっていて、巡礼路の途中にも多数の歴史的建造物や遺跡があります。

そんなサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群の魅力についてご紹介していきたいと思います。

サンティアゴ・デ・コンポステーラについて

世界遺産、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群についてお話するためには、まずサンティアゴ・デ・コンポステーラについてお話しなければいけないと思います。

サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペインの北西部、大西洋に近い位置にある町の名前です。

この町はサンティアゴ、つまりキリスト12使徒の一人、聖ヤコブの聖遺物が残されていることで有名な町です。

聖ヤコブの聖遺物が見つかるまでは小さな町で、訪れる人も少なかったそうですが、9世紀に聖ヤコブのお墓が見つかってからはヨーロッパ中から多くの巡礼者が訪れるようになりました。

古くからの巡礼地として知られているサンティアゴ・デ・コンポステーラは、現在ではエルサレム、バチカンと並ぶキリスト教の三大巡礼地の一つとされています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路について

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群は世界遺産の中でも珍しい「道」の世界遺産です。

ただでさえ珍しい「道」の世界遺産なのですが、この世界遺産はフランス国内のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の内、ル・ピュイの道の一部が別件として世界遺産に登録されていることや、終着点でもあるサンティアゴ・デ・コンポステーラ自体が別件の世界遺産に登録されていることも非常に特徴的な点となっています。

日本ではサンティアゴ・デ・コンポステーラ自体があまり馴染みの無い地名かもしれませんが、欧米では非常に有名で、現在でも毎年数多くの人々が巡礼に訪れます。

一番最初の巡礼者の記録は西暦951年のもので、それ以降徐々に増え続け、11世紀にはスペインだけでなくフランス、ドイツ、イタリアなどヨーロッパ各地から巡礼者が訪れるようになりました。

聖地巡礼が最も盛んだった12世紀の後半には、1年間で50万人を超える巡礼者が訪れたそうです。

当時のイベリア半島は北部および東部をキリスト教諸国が統治し、南部、西部はイスラム教の国が統治していました。

膨大な数の巡礼者が訪れることで、学問、技術、文化の交流や交易が行われ、またフランス以東のキリスト教国からの援助を受けられるなど実益が多かったため、イベリア半島のキリスト教国家は巡礼路の整備に努めました。

また、サンティアゴはアストゥリアス王国、レオン王国など、キリスト教国の守護聖人でもあったため、信仰心からも巡礼者の保護に努めました。

また、巡礼路にあたる地域に住む人々の多くは信仰心から巡礼者に食事を提供したり、寝泊りする場所を提供するなど、巡礼者を援助しました。

巡礼者の中には建築家も含まれており、サンティアゴ・デ・コンポステーラに至るまでの各地に当時最新の建築様式である、ロマネスク式の修道院や礼拝堂を建設する者もいました。

そうやって建設された修道院は巡礼者を受け入れ、道と宿場が整備されたことでますます多くの巡礼者が訪れるようになります。

途中、フランスとイギリスの百年戦争や、カトリックとプロテスタントの三十年戦争、二度の世界大戦によって巡礼者が激減した時期もありましたが、ユネスコ世界遺産に認定されたこともあり、現在ではキリスト教信者でない方も含め多くの巡礼者がサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を行き交っています。

巡礼は徒歩でないといけないという決まりはなく、徒歩、自転車、自動車、馬、馬車など、さまざまなスタイルの巡礼者を見かけます。

巡礼路には帆立貝のしるしが埋め込まれ、サンティアゴ・で・コンポステーラへの道であることを示しています。

帆立貝は聖ヤコブのシンボルなのです。

巡礼者の多くも首から大きな帆立貝をぶら下げていますので、一目で巡礼者なんだなというのがわかります。

巡礼者は巡礼手帳を見せることで、アルベルゲ(巡礼者専用の宿泊施設)を利用することが出来たり、有料の教会や美術館が無料、割引となったりします。

フランスからの巡礼路は4つあります。

①トゥールの道と呼ばれる、パリからトゥールを通ってボルドーを抜ける道

②リモージュの道と呼ばれる、ブールジュからリモージュを抜ける道

③別件で世界遺産にもなっているル・ピュイの道

④トゥールーズの道と呼ばれる、地中海の町モンペリエからトゥールーズを抜ける道

この内、トゥールーズの道以外の3つはオスタバ=アスムという町で合流してピレネー山脈を抜けます。

こちらのルートはスペインに入るとナバラの道と呼ばれます。

トゥールーズからの道はアラゴンの道と呼ばれます。

この2つの道はプエンテ・ラ・レイナという町で合流し、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで続きます。

また、どの道を行くかという決まりはありませんので、この2つの道以外にもスペイン国内には多くの巡礼路があります。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂から約5キロメートル地点の「モンテ・デル・ゴソ(歓喜の丘)」からは、大聖堂が一望でき、多くの巡礼者が最も感動する場所と言われています。

お役立ち情報

こちらではサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

クレデンシャル

クレデンシャルは巡礼手帳のことです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラで巡礼者であることを認められるためには、100キロメートル以上の道を歩いてきたことを証明しなくてはいけません。

各地のアルベルゲを利用する際にクレデンシャルに押されるスタンプがそれを証明してくれます。

巡礼者は証である大きなヨーロッパホタテガイを首から下げ、水筒の代わりにひょうたんを持って長い道を歩いていきます。

途中、マメができたり、熱射病にかかって苦しむ方も多いそうです。

こうして苦難を乗り越えて100キロメートル以上を歩いてきた方だけが、サンティアゴ・デ・コンポステーラで巡礼証明である「コンポステラーノ」を受け取ることが出来るのです。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群に興味を持って頂けたなら幸いです。

聖地巡礼と聞くとなんだかすごくストイックで宗教的な姿を思い浮かべる方も多いのですが、どちらかと言えば日本の四国で行われるお遍路さんに近い雰囲気です。

もちろん信仰心から巡礼を行っている方もいますが、スポーツ感覚で自転車で巡礼をする方や、好奇心で歩いてみるという方も数多くいらっしゃいます。

ヨーロッパ、特に夏のフランスやスペインで大きな貝をぶら下げた人を見かけたら、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者です。

若い人だけでなく、年配の方や女性、家族全員で巡礼をする方々もいるんですよ。

バスや電車を使うのも自由ですし、どこから出発するかも自由ですので、興味のある方は是非ご検討下さい!