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サンゴ礁で出来た無人島が世界遺産!?セーシェルのアルダブラ環礁へ行ってみよう!

今回ご紹介するのは世界遺産、セーシェルの「アルダブラ環礁」です。

皆さんはアルダブラ環礁についてご存じでしょうか。

アルダブラ環礁はインド洋の島国、セーシェルにあるサンゴ礁で出来た無人島で、少数の環境保護スタッフのみがこの島に駐在しています。

他に定住者がいないことから自然環境が守られ、外界とも孤絶していることから独自の生態系が維持され、貴重な動植物達の楽園となっています。

そんなアルダブラ環礁の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

セーシェルについて

セーシェル共和国はアフリカ大陸南部の東側、約1300キロメートル離れている島国で、インド洋に浮かぶ100以上の島から構成されています。

インド洋の真珠とも呼ばれる美しい島々は、世界中から多くの観光客が訪れるリゾート地となっており、セーシェルの主要産業も観光業となっています。

もともとは7世紀頃にアラブ商人の船がこの地域にたどり着いたのがセーシェルに関する最初の記録となっていて、その後長い間特に歴史の表舞台に登場することはありませんでした。

その後は16世紀の初頭にヴァスコ=ダ=ガマの南回り航路でのインド洋航海中にこの地域でアラブ商人が活動している記録が残されています。

また17世紀には一時期インド洋を行き交う商船を襲う海賊の根拠地ともなっていたそうです。

18世紀の半ばにはフランスの探検隊がこの地域に派遣され、一群の島々を含むこの地域の名称をセーシェルと名付けました。

この後、フランスはセーシェルの領有権を巡って、より南方のモーリシャスを領有していたイギリスと争いますが、西暦1815年のパリ条約によってイギリスへの帰属が確定しました。

アルダブラ環礁について

アルダブラ環礁はセーシェルの西部にある世界で二番目の規模を誇る巨大な環礁です。

セーシェルの首都、ヴィクトリアからでも1000キロメートル以上離れていて、自然環境を保護するために環境保護スタッフ、研究員の他は、特別な許可を得た観光客しか上陸できないようになっています。

そのため、世界遺産の中でも訪れるのが最も難しいうちの1つとして知られています。

サンゴ礁からできているため、環礁を作っている島の標高は非常に低く、環礁をつくっているどの島のどこからでも美しい景色を見渡すことができます。

この島はガラパゴス諸島と同じく大陸から遠く離れていることに加えて、人間がほとんど定住しなかったため独自の生態系がそのまま維持されています。

1000種類を超える昆虫類の中にはこの島にだけ生息しているものも含まれており、生物学的、遺伝学的な観点から非常に価値の高い環境であると言えるでしょう。

貴重な動植物達の中でも最も有名なのはアルダブラゾウガメです。

アルダブラゾウガメは国外にも輸出され、人間の管理下での繁殖にも成功しているため、この環礁だけに生息しているわけではありませんが、原産地のこの環礁には15万頭を超える個体の存在が確認されています。

この亀の他にも大型のウミガメの仲間や鳥類、独自の植物や昆虫など、豊かな自然で溢れていることが、世界遺産に認定された理由の一つです。

アルダブラゾウガメについて

ゾウガメの仲間にはアルダブラゾウガメとガラパゴスゾウガメがいます。

どちらも陸上で生活するリクガメで、ガラパゴスゾウガメはワシントン条約で保護されているので売買されることはありませんが、アルダブラゾウガメは日本でも購入することが可能です。

世界最大級のカメの一種で、成体は人間の子供くらいの大きさになります。

全長130センチメートルを超える大きさになる個体もいるため、購入は可能とは言え実際にペットとして飼うのは難しいかもしれません。

日本でも各地の動物園で飼育されていて、その温厚な性格から動物園の人気者となっていることも多いです。

他のリクガメと同様に、基本的には草食なのですが、魚やカニ、そして同じ亀の仲間を食べることもあります。

肉食を行うこともありますが、狩りをする能力はありません。

魚やカニを食べる場合でも死肉を見つけた時に限ります。

昼間は日陰や水辺などに潜んで暑さをやり過ごし、活発に動くのは明け方と夕方の薄暗い時間帯になります。

150年から200年程度の寿命があると見られていますが、人間による飼育下では50年程度しか生きないことが多くなっています。

現在でこそセーシェルの保護政策で15万頭を超える頭数にまで回復しましたが、大航海時代には海で手に入る貴重な食料として乱獲されていたこともありました。

アルダブラ環礁以外で生息していた群れについては捕食目的、剥製作成目的などによる乱獲で20世紀までに絶滅してしまいました。

お役立ち情報

こちらではアルダブラ環礁観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

ゾウガメ鑑賞クルーズ

アルダブラ環礁への上陸にはセーシェルの当局から許可が必要なため、必ず上陸できるわけではありません。

しかし、周辺海域のクルーズ自体は特に許可が必要ではないため、島の外側から世界遺産の島と、アルダブラゾウガメを鑑賞するクルーズ船が数多く出ています。

ネイチャーツアーや、ネイチャークルーズという名前で看板が出ていますので、すぐにわかるかと思います。

事前に上陸の許可を得ている場合には、環礁内の島に上陸して、ゾウガメとの記念撮影を行うこともできます。

残念ながら上陸許可が下りていない場合には、付近の島に上陸するツアーが多いようです。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにアルダブラ環礁に興味を持って頂けたなら幸いです。

日本からセーシェルの首都ヴィクトリアまでの直行便はありませんので、主にドバイを経由して乗り継ぎで向かうことになります。

飛行機の旅だけでも片道19時間から20時間、そこからさらに船で10時間以上かけてやっとたどり着くのがこの世界遺産です。

世界で最も訪れるのが難しい世界遺産と言われているだけあって、上陸までのハードルはかなり高くなっていますが、一般の観光客の中にも上陸している方もいらっしゃいますし、上陸申請する価値はあると思います。

インド洋の真珠、美しい海と空が溢れる国セーシェルへのご旅行をお考えでしたら、是非アルダブラ環礁への上陸申請や、ネイチャークルーズへのご参加もご検討下さい!