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ケガを覚悟でいざ参戦! 衝撃連発のメキシコ「メガボンバー祭り」に参加しよう!

なにかのアクティビティを行う上で、ケガというのはつきものですよね。
遊んでいて転んでケガをしたという経験は、幼いころからみなさん経験したことがあると思います。

祭りについても、ケガのリスクを伴う祭りというのはやっぱり存在します。
スペインの「トマト祭り」やイタリアの「オレンジ祭り」など、トマトやオレンジが当たると当然ながら痛いですし、ケガをしている参加者もいます。

ですが、今回紹介する「メガボンバー祭り」においては、そんなケガなんてぬるい。
開催場所のあちこちに爆弾があり、参加者たちは文字通り命がけで、祭りに参加するのですから。

そんな、メキシコで行われる「メガボンバー祭り」。
その見どころなどをレポートしていきます。

「メガボンバー祭り」の開催場所、開催時期

開催場所は、メキシコのグアナファトとサンファンテラヴェガというところ。

グアナファトは銀山の豊かな地域で、現在でも銀の発掘が盛んに行われています。
スペイン植民地時代の様相を色濃く残しており、ピンクやブルー、イエローで彩られたその街並みは、ユネスコ世界遺産にも登録されている都市です。

ラパス広場やバシリカなど、フォトジェニックな場所もたくさんですので、観光名所としてもおススメの場所なのですね。

それだけオシャレな街でなぜ、今回のような物騒な祭りが行われているのは甚だ疑問ではありますが‥。

開催時期としては、グアナファト、サンファンテラヴェガともに3-5月ごろに実施されます。
開催日は毎年、街ごとに変わります。
祭りの開催のなかでも、街で人々がハンマーを振り下ろし、爆弾があちこちで爆発するのは一日だけ。貴重なシーンを見逃さないためにも、現地の人や情報機関とSNSなどでつながっておくことをおススメします。

「メガボンバー祭り」の歴史

なぜこんな物騒な祭りが始まったのだろう…。
読者のみなさんがそう感じるのも当然です。

祭りで広がるのはまるで暴動であるかのような光景ですが、実はこの「メガボンバー祭り」、もともとは村の守り神であるサン・フアン・デ・ラ・ベガを敬うためのイベントだそう。

サン・フアン・デ・ラ・ベガという名は、開催地のひとつ、サンファンテラヴェガの名前のモデルにもなっています。

300年ほど前、メキシコにも、地主と小作人の関係が存在していました。
地主からこきつかわれ、搾取されるばかりの小作人たち。
その状況を見かねて立ち上がったのがサン・フアン・デ・ラ・ベガであるといわれています。
「メガボンバー祭り」は、当時の小作人と地主の間で行われた戦いの様子を再現しています。

ですが現地の人々にとって、そんなことは関係がない様子。
「いつからメガボンバー祭りって始まったの?」「なんでメガボンバーってやるの?」と質問してみても「前からあったよ」「スッキリするだろ、だって」などと、起源や歴史はあまり気に留めていないそうです。

まさに彼らにとっては、日頃のストレスを発散し、スッキリするためのお祭りです。
祭りの創始者にとっても、それくらいの軽い気持ちで始めたところもあったかもしれませんね。

「メガボンバー祭り」の見どころ

このお祭り、最も吹っ飛ばされた人が行列を組んでパレードしたり、表彰式したり、なんてものはありません。
ただただ爆弾を設置し、それをハンマーで叩きつけていくだけです。

祭りの当日、だだっ広い町の広場にポツンと置かれた一本の鉄棒。
そこに集まる怖いもの知らずの参加者たち。
皆、手には長さ1mほどのハンマーを持ち合わせています。

広場の周りには、まるで彼らと異様な距離をとって、じっと見守る観客たちが。
その雰囲気は、なんともおどろおどろしいものがあります。

いよいよ祭りの始まりです。

ハンマーに塩化カリウムと硫黄で作った爆薬をくくりつけたり、火種をあらかじめ地面に置いたところから始めたり、爆発のさせ方は人それぞれです。

ですが爆発することに変わりはありません。
人々は次々とハンマーを地面へと叩きつけ、広場には激しい爆発音が鳴り響きます。

前にも述べたようにこの祭り、表彰式のようなものは一切ありません。
残るのは、地面にたたき続けてひしゃげたハンマーのみ。
祭りを終えると、参加者たちはトロフィー代わりのひしゃげたハンマーを片手に、帰路につくのです。

「メガボンバー祭り」の注意点

今までレポートしてきて、そのクレイジーさは十分に伝わっているかと思います。
それでも「参加したい!」という怖いもの知らずの方、ケガをしないために、注意しすぎてもしすぎることはありません。

というのも、祭りで起こったことに関してはすべて自己責任。
主催者側も、安全のために特別呼びかけるということはしていないようです。
当然、ケガをしても海外旅行保険は適用されませんのでご注意を。

まず、服装は十分に全身を隠しておくこと。
厚めの長袖、長ズボン、ヘルメットはもちろんのこと、防弾チョッキを着ていてもおかしくないほど、祭りは激しいものです。

爆発によって飛び散ったハンマーの破片が鼓膜を突き抜ける、という事例もあったそうなので、耳当てなども予定しておいていいかもしれません。

ちなみに現地の人は、平気でスーツ姿だったり、半袖半パンで参戦したりしますが、惑わされてはいけません。
彼らはメガボンバー祭りのベテランであるからこそ、そのような恰好で参加できています。
みなさんは決して真似しないようにしましょう。

なお観客として参加したい方は、それほどの重装備は必要ないですが「出場者たちの熱気を間近にカメラで納めたい!」などといった場合は、自らの装備だけでなく、カメラもしっかりと防御するようにしましょう。

最後に

数ある祭りのなかでもとりわけデンジャラス、クレイジーな「メガボンバー祭り」。

その危険があるからこそでしょうか、祭りの参加者たちの「どうすればもっと爆発できるのか?」「こうやってみると面白いんじゃないか」と、試行錯誤しながらハンマーを振り下ろす様子は、もはや少年のような無邪気さすら感じられます。

観客たちの目も、祭りが始まればキラキラと輝いています。
危険な祭りながらも、その見どころは十分にあると思います。

興味の沸かれた方、あるいは「俺は大丈夫!」といった恐いもの知らずの方、ぜひ足を運んでみてくださいね。