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クロード・モネとも関係が深い街!ノルマンディー地方の古都ルーアンとは?

ルーアン(Rouen)とは?

フランスの首都パリから北西およそ120キロに位置するノルマンディー地方の首府ルーアン(Rouen)。

パリと同じようにセーヌ川を挟んで街が南北に分かれており、多くの教育機関があることから学生の街としても知られています。

ルーアンは中世からノルマンディー公国の都市として栄え、一時期は首都にもなっていた歴史ある街です。

この街は、かの百年戦争の英雄的ヒロインであるジャンヌ・ダルクが火あぶりにされた終焉の地としても有名で、街の名前に聞き覚えがある人も多いでしょう。

また、印象派の巨匠クロード・モネとも関係が深い街で、モネは街中のノートルダム大聖堂を大変気に入っていたため、それを描いた多くの絵画を残しています。

中規模の街中に多くの観光スポットが詰まっているルーアンは、パリからでも列車で1時間半ちょっとで行くことができるため、日帰り旅行も可能です。

パリ近郊への列車の旅にチャレンジしたい人や歴史やアートに興味がある人にはお勧めの街です。

今回はこのルーアンの代表的な見どころとアクセス方法などをご紹介して行きます。

ルーアンの有名観光スポット

ノートル・ダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Rouen)

ルーアンに来たらまず欠かせないスポットの一つがノートル・ダム大聖堂で、自然画を描いていたモネが連作を残すほど気に入っていた建築物です。

彼のお墨付きの大聖堂は12~16世紀に建てられた教会で、フランスのゴシック建築の最高峰の一つとも言われています。

火災や戦火により数度の修復が繰り返され現在の姿になりました。

正面ファザードは、本当に全て人の手で作ったのか疑いたくなるほど繊細で緻密なディテールを擁しており、その圧巻の佇まいに声を失ってしまうほど。

石でできたレース刺繍と言っても過言ではないほどの細かさです。

また、大聖堂の鐘塔は高さが151メートルもあり、フランス国内でもっとも高いものです。

広い大聖堂の身廊は何本もの太い柱で支えられており、重厚感がひしひしと伝わって来ます。

身廊や祭壇奥の窓には美しいステンドグラスがはめ込まれており、特に祭壇奥のステンドグラスは青を基調とした深い色合いの素晴らしい作品です。

また、正面入り口上のバラ窓は他の大きな教会と違って、絵柄が入っていない独特のものになっています。

絵柄がないシンプルなものだからこそ、逆にバラ窓のフレームの美しさが際立っており、真下にある壮大なパイプオルガンとのコラボレーションは厳かさ満点です。

大聖堂は、毎日9:00~12:00, 14:00~18:00(月曜は午後のみ、日曜は8:00~)が開放時間です。

昼の休憩時間は開いていませんので、訪問する場合は要注意です。

また、ノートルダム大聖堂では夏のハイシーズンの間、日没後に正面ファザードでプロジェクションマッピングが開催されます。

3年前から始まったこのイベントは、観光客にも大好評で現在も人気急上昇中。

2018年は6/15~9/22の間毎日開催されているので、ルーアンに宿泊するのであればこれを見逃す手はありません。

時期によってショーの開始時間が変わるので、市の観光ホームページや観光案内所で時間を確認するといいでしょう。

ジャンヌ・ダルク教会(Église Sainte-Jeanne-d’Arc de Rouen)

こちらの教会は、ジャンヌ・ダルクが処刑されたヴュー・マルシェ広場に1979年に建てられた新しい教会です。

建築家ルイ・アレシュによって設計され、造船技術を取り入れたこの教会は奇抜な形をしており、一見教会とは思えないほどです。

中に入ってみると正面には言葉を失うほど色鮮やかで美しいステンドグラスが広がっています。

このステンドグラスは16世紀に作られたもので、元々は同市内のサン・ヴァンサン・ド・ルーアン教会にあったものでした。

この教会は第二次世界大戦時の戦火の犠牲になってしまいましたが、この貴重なステンドグラスは事前に別の場所に移動・保管されていたため、ジャンヌ・ダルク教会の建設時にこちらに移されたのです。

教会内部の天井は木造で船底のような形をしており、光の加減によって青みを増すステンドグラスと一緒に見るととまるで海に浮かぶ中世の木造船のよう。

この景観はノートル・ダム大聖堂のファザードにも劣らない絶景です。

光の加減で雰囲気がガラッと変わる教会ですので、時間に余裕がある場合は朝・昼・夕と覗いてみると面白いでしょう。

こちらの教会は月・木・土曜日の10:00~12:00、14:00~18:00と、金・日曜日の14:00~18:00が開放時間となっています。

解放していない曜日や時間帯もあるので、内部を見たい場合は日程を考慮しましょう。

大時計(Gros-Horloge)

大聖堂と並んで有名なルーアンのシンボルが大時計です。

この大時計は14世紀に作られた歴史あるもので、ヨーロッパの中でも最古のものの一つで、1928年までは一度も止まることなく利用されていたそうです。

現在も時を刻んでいるこの時計は街の中心部にあり、ルーアン随一のシャッタースポットの一つになっています。

塔の部分はゴシック様式、下のアーチ部分はルネサンスの建築様式が取り入れられており、文字盤の周りの金色の装飾が見どころです。

現在、この時計塔の内部はミュージアムになっており、この大時計を動かしてきたゼンマイ仕掛けや職人たちの歴史、他のヨーロッパの有名な時計塔に関する展示などを見ることができます。

大時計の文字盤の穴からは、大時計通りの名を冠するグロ・オルロージュ通りとその先の大聖堂を覗くことができます。

また、塔の頂上は展望台となっており、ルーアンの街を一望できる景観スポットの一つです。

ミュージアムの開館時間は時期によって異なりますが、4~10月のハイシーズン時は10:00~13:00、14:00~19:00、11~3月の閑散期は14:00~18:00が開館時間となっています(月曜休館)。

料金は大人一名7ユーロ。

おもちゃや機械に興味がある人には十分楽しめる内容ですし、展望台もあるので時間がある際はぜひ内部の見学もしてみてはいかがでしょうか。

バルテレミ広場(Place Barthélémy)

ルーアンの街中には、中世の面影を残す木骨組みの家屋が立ち並ぶエリアが点在しています。

大聖堂前の広場周辺にもこれらの家屋が立ち並んでいるのですが、筆者はバルテレミ広場周辺のエリアをお勧めします。

バルテレミ広場はサン・マクルー教会(Église Saint-Maclou)の前にある広場で人気観光スポットであるものの、大聖堂付近と比べると雰囲気が落ち着いているため、より中世の雰囲気を楽しめます。

サン・マクルー教会は月曜と週末しか解放していない教会ですが、外観はもちろん内装も大変美しいので、タイミングが合えば内部も覗いて見ることをお勧めします。

教会と木骨組みの家屋が立ち並ぶ景観は大変美しく、街中でより歴史を感じられるスポットの一つです。

教会裏手にもカラフルで美しい家屋が立ち並んでいるので、ぜひこの周辺を散策して見てください。

また、観光案内所などで無料配布されている地図には、木骨組みの家屋が立ち並ぶエリアがリストアップされているので、こちらを活用して他のエリアも散策してみるといいでしょう。

ルーアンへのアクセス、ルーアン市内の移動手段

ルーアンへはパリから国鉄(SNCF)の列車でアクセスすることができます。

パリのサン・ラザール(Saint Lazare)駅から直行のTGVやインターシティーが1時間に1~2本程度運行しており、所要時間は1時間半前後です(停車駅の数などにより多少前後します)。

安いチケットは往復20ユーロほど。

早めに計画が立てられるのであれば、早めにチケットも予約してしまいましょう。

ルーアン駅から観光スポットが集まるセーヌ川の北岸エリアは徒歩圏内です。

駅から大時計台あたりまでは10分程度。

他の有名観光スポットも比較的中心エリアにかたまっているので、適度に休憩を挟みながら散策すれば徒歩で全て済ませることも可能です。

観光客が利用しやすい公共交通機関としては、メトロ(メトロと呼ばれていますが実際は路面電車です)とBRT(専用道路がある連結バス)があります。

メトロはセーヌ川を挟んだ南北を繋ぎ、BRTは北側を東西に繋いでいます。

チケットはどちらも共通で、駅のチケット窓口やメトロの駅、主要のBRTバス停、運転手からの購入など入手方法は様々です。

1時間有効の一回券は1.6ユーロ、一日券は5ユーロですので、観光の内容に合わせて選びましょう。

複数人の場合は、割安の10枚券を買ってみんなで分けて使うのもアリです。

町歩きの際に一つ注意して欲しいのが信号無視です。

フランスの大都市では、多くの歩行者が信号を無視して道路を横断します。

周りの人が渡り出したからといって、つられて渡ると車が近づいていて事故になりかけるという光景はかなり頻繁に見受けられます。

街中の道路を横断する際は、自分で信号や左右の安全を確認してから渡るようにして下さい。

ルーアンはトラムやBRTなどもあるので、より注意を払いましょう。

まとめ

パリの北西約120キロのところにあるノルマンディー地方の首府ルーアン。

歴史ある古都で、百年戦争のヒロイン、ジャンヌ・ダルクが処刑された地としても有名です。

多くの歴史的建造物を有しており、印象派の巨匠モネがいたく気に入っていた大聖堂があることなどからも、その素晴らしさは折り紙つきです。

ルーアンの観光名所といえば、まず名前が上がるのがノートル・ダム大聖堂です。

フランスにあるゴシック建築の最高峰の一つと言われる教会で、正面ファザードの繊細で緻密なディテールはまるでレース刺繍のような細かさで、絶句するほどの美しさです。

内部のステンドグラスやパイプオルガンの美しさも魅力の一つです。

夏場の日没後には、正面ファザードで壮大なプロジェクションマッピングが行われます。

同じくルーアンの顔としてよく紹介されているのは大時計。

この大時計は14世紀に作られたもので、町の中心部に位置しています。

文字盤や周りの装飾、時計塔の建物自体も見応えがあり、内部は現在ミュージアムとして利用されています。

時計塔の上部は展望台になっており、街を一望できる眺望スポットです。

ルーアンを語る上で外せないのがジャンヌ・ダルク。

市街地にあるジャンヌ・ダルク教会は20世紀後半に建てられた新しい教会で、奇抜な形の外観と、祭壇奥の壁一面に広がる16世紀に作られた美しいステンドグラスが見どころです。

また、ルーアンの街には木骨組みの伝統家屋が建ち並ぶエリアが点在しています。

その中でもサン・マクルー教会があるバルテレミ広場周辺はオススメのエリアです。

ぜひ時間をとって散策し、中世の雰囲気の残るエリアを楽しんで下さい。

ルーアンへはパリから国鉄を利用して移動できます。

1時間に1~2本程度直行便が出ており、所要時間は1時間半前後です。

ルーアン駅から観光名所が集まる市街地エリアは徒歩圏内です。

ルーアン市内はメトロ(トラム)やBRTなどの公共交通機関も発達していますので、移動距離などに応じて利用するといいでしょう。

徒歩での市内散策の際は、市民の信号無視などにつられて道路を横断しないように気をつけましょう。

ルーアンはフランスの中でも自信を持って万人にお勧めできる観光都市の一つです。

パリからの交通の便も良く、あまり旅行慣れしていない人でも比較的簡単にアクセスできます。

観光名所が徒歩圏内に集まっているのも観光するにあたってはかなりのメリットで、パリからの日帰り観光でも十分楽しむことができます。

歴史的建築物が大好きな筆者の個人的な感想としては、建築やそれに関するアートに興味があるのであれば、パリ市内の観光日数を減らしてでも行く価値は十分にあると思います。

近々フランスを訪問する予定のある方は、ぜひルーアンの訪問も検討してみてはいかがでしょうか?