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カトリックの奇跡の聖地ルルド! 年間600万人もの人々が世界中から訪れる所以とは?

ルルド(Lourdes)とは?

フランスとスペインの国境にあるピレネー山脈の麓に位置する町ルルド(Lourdes)。

ここは世界中からカトリック信者が集まる有名な巡礼地の一つで、聖母マリアによる奇跡が起こったと言われている場所です。

日本のテレビ番組でも取り上げられることがあるので、名前を聞いたことがある人もいるでしょう。

聖地と言われるとエルサレムなど歴史の長い場所をイメージしがちですが、ルルドが聖地として扱われるようになったのは19世紀のこと。

少女ベルナデットの前に聖母マリアが複数回出現し、その際に泉が湧き出て、その水を飲んだ人たちの病が治るという奇跡が起こったと言われています。

この話は瞬く間にフランスやヨーロッパ中に広まり、奇跡を求めて巡礼にやってくる人が急増しました。

実際これまでに、病の人が科学的には解明できない奇跡的な回復を遂げた例が多くあり、その中のごく70例ほどが公式にルルドの奇跡として認定されているとか。

少女が聖母マリアを見たとされる洞窟や湧き出た泉の上には大きな聖堂が立てられて聖地と崇められ、今では世界中から巡礼者が集まるところになっています。

交通のアクセスも良いため、奇跡の水を求めて、現在でも車椅子やストレッチャーに乗せられた重症の人までも訪れるという聖地ルルド。

近年はキリスト教の信仰に関係なく、パワースポットとしても人気を集めているので観光客も多く訪れています。

日本ではまだまだ馴染みのないスポットですが、日本でもパワースポットや寺社巡りがブームになっているので、海外の聖地に行って見るのも面白いはず。

今回はこのルルドの町の必見スポットなどをご紹介します。

ルルドでの必見スポット

ルルドの聖域(Sanctuaire Notre-Dame de Lourdes)

ここは聖母出現の際の奇跡が起こったエリア一帯の総称で、ここを抜きにしてルルドを語ることはできません。

聖域(サンクチュアリ)のエリア内には、複数の必見スポットがあります。

聖域内でまず目に入るのは、ロザリオ聖堂(La Basilique Notre-Dame du Rosaire)無原罪のお宿り聖堂(La Basilique de l’Immaculée Conception:バジリカ聖堂とも呼ばれます)です。

2つとも参道正面奥にある聖堂で、どちらも19世紀後半に立てられた比較的新しい聖堂です。

ロザリオ聖堂内部は八角形になっており、天井や壁にはビザンチン様式の特徴であるベネツィアンモザイクが施されています。

見る人を圧倒するその鮮やかさや美しさは必見です。

バジリカ聖堂の方は、奇跡の水が湧き出た泉がある洞窟の上に建てられたもので、70メートルもある鐘塔が印象的です。

洗練された外観と内部の壁一面に見られる無数の丸いオブジェ、美しいステンドグラスが見どころです。

マサビエルの洞窟(Grotte de Massabielle)

もう一つ外せないのはマサビエルの洞窟(Grotte de Massabielle)です。

ここはバジリカ聖堂の下に位置し、実際に聖母マリアが出現し奇跡の泉が湧いたとされるところです。

洞窟奥にはその泉があり、ここに入るために毎日長蛇の列ができています。

春から秋のハイシーズン時にかけては、ディズニーランドの人気アトラクションかそれ以上の行列具合です。

水が湧く場所は現在はケースで覆われているため、実際に湧き出る水に触ることはできませんが、洞窟内は入るだけで心身ともに清められそうな神聖な雰囲気が漂っていますので、時間があればぜひ並んで奇跡の水を生で見てみましょう。

洞窟入口横には、洞窟の湧き水が引かれている水汲み場があるので、そこからであれば水を持ち帰ることができます。

空のボトルや近くの土産屋で手に入る水汲み用のビンなどを準備して、ルルドの水を記念に持ち帰るのもいいでしょう。

訪問者の絶えない聖域内はなんと毎日24時間開いていて、入場料は無料だそう。

マサビエルの洞窟は午後前からは長蛇の列になるので、朝早く行くのがオススメです。

逆に、聖堂は午前はミサなどの時間とかぶるため、ゆっくり見学するのであれば昼から夕方前にかけて見る方がいいでしょう。

ロウソク行列(Procession Mariale)

また、4~10月の繁忙期にかけては、聖域内で夜9時からロウソク行列(Procession Mariale)が行われます。

聖母マリアの像を先頭に、ロウソクを持って集まった人たちが神職者たちと聖域を祈りならが一周するという行事で、とても厳かで幻想的なものです。

見学するもよし、ロウソクを買って行列に参加して見るのもよし。

この時期にルルドを訪れるのであればぜひ念頭においておくといいでしょう。

城塞跡とピレネー博物館(Château Fort et Musée Pyrénéen)

ルルドはピレネー山脈の麓にあるということもあり、中世の頃はこの地方の軍事重要拠点の一つでした。

町を見下ろせる高台には城塞が建てられ、戦火や災害により幾度も修復されてきました。

現在残っているのは11~12世紀のロマネスク様式と14世紀にかけてのゴシック様式の城壁や塔などの一部です。

かなり大きな規模でしっかりと残っており、城塞内の建物も中世の雰囲気を醸し出しているので観光にはもってこいのスポットです。

現在、城塞はピレネー博物館として利用されており、この地方の中世から近代までの人々の生活様式や文化などを学ぶことができます。

また城壁には登ることができ、そこからルルドの美しい町並みを一望することができます。

城塞および博物館は毎日10:00~18:00まで開いており(4~10月の繁忙期は19時まで)、入場料は大人一名7ユーロです(2018年9月現在)。

歩いて登れば運動にもなり、学びもでき、中世の雰囲気を味わえて、尚且つ町を見下ろす絶景が見られるという一石四鳥ほどのお得スポットですので、天気が良ければぜひとも足を伸ばしましょう。

今回は聖域と城塞跡と博物館をご紹介しましたが、ルルドとピレネー周辺の大自然の絶景が堪能できるケーブルカー観光や、少女ベルナデッタの生家などまだまだ見どころが点在しています。

もしルルドを訪れる機会があれば、ぜひ一泊して色々と散策することをお勧めします。

ルルドへのアクセス

ルルドは多くの人が集まる場所とあって、時間はかかるものの交通の便はいいと言えます。

ルルド中心部には国鉄の駅が、郊外には空港(Aéroport de Tarbes-Lourdes-Pyrénées)もあります。

ルルドの国鉄駅までは、パリのモンパルナス駅(Paris Montparnasse)から一日に数本直行の高速列車が出ています。

直行便であれば所要時間は5時間弱、乗り換えが必要な場合は5~6時間かかります。

また、近郊の大都市トゥールーズ(Toulouse)やボルドー(Bordeaux)からも高速列車が出ており、所要時間は2時間強です。

ルルドの国鉄駅から今回紹介したスポットはどちらも徒歩20分かからない程度ですので、ルルドの町歩きは徒歩で十分可能です。

ルルド郊外の空港にはパリから1日に3便直行便が飛んでいます(2018年8月現在)。

所要時間は1時間ちょっとですので、移動時間を短縮したい方はこちらを利用するのもいいでしょう。

空港からルルド市内までは、シャトルバス(繁忙期のみ)又は路線バスの2番を利用して移動することができ、料金はどちらも片道2ユーロです。

他にも、近郊都市から高速バスなども出ているので、自分の都合にあった移動手段を選ぶといいでしょう。

まとめ

カトリックの巡礼地として、又パワースポットとして信者にも観光客にも大人気のフランスとスペインの国境近くの町ルルド。

病を癒す奇跡の水がある聖地として知られている、ミステリアスな観光スポットです。

ルルドの最大の見どころはルルドの聖域と呼ばれる、ルルドの奇跡に関連するスポットが集まったエリアです。

この聖域内には、天井や壁のモザイク画が美しいロザリオ聖堂や、高い鐘塔が特徴の無原罪のお宿り聖堂(バジリカ聖堂)、奇跡の水が湧いた泉があるマサビエルの洞窟があります。

一年を通して多くの巡礼者や観光客が押し寄せ、特に夏前後の繁忙期はマサビエルの洞窟奥に入るために長蛇の列ができます。

洞窟脇には洞窟内の湧き水を引いた水汲み場があるので、記念にその水を持って帰るのもいいでしょう。

聖域は毎日24時間入ることが可能で、4~10月は毎日21時から祈りを捧げるロウソク行列も行われます。

聖域と並び町のシンボルとなっているのはルルドの城塞跡で、現在はこの地方の昔の人々の生活や文化などを学ぶことができるピレネー博物館として利用されています。

城塞は比較的大きいものでとても良い状態で保存されており、中世の雰囲気を端々に感じることができます。

城壁には登ることができ、ルルドの街並みを一望できる景観スポットになっています。

ルルドへのアクセスは、フランス国鉄(SNCF)か飛行機が便利です。

高速列車の場合、パリや近郊都市のトゥールーズやボルドーから直行便があります。

ルルドの国鉄駅から主要観光スポットまでは、徒歩20分弱で移動できます。

また、ルルド郊外には空港があり、パリから1日に3便直行便が就航しています。

空港からルルド市内まではシャトルバスや路線バスで移動可能です。

ルルドは交通の便も良く、パワースポットという神秘的な魅力があり、かつピレネーの大自然もまとめて楽しめるというちょっと異色の観光スポットです。

訪問するのであれば一泊以上することをお勧めしますが、近郊都市からであれば日帰りでも訪れることが可能です。

日本人にはそこまでメジャーな観光地ではありませんが、世界中から人が集まるところですので、旅行慣れしていない人でも比較的行きやすい珍スポットと言えるでしょう。

ちょっと変わった観光地に行ってみたい人やハイキングを楽しみたい人、パワースポットでリフレッシュしたい人など、幅広いニーズに応えてくれるのが聖地ルルドです。

興味を持った方は、ぜひ次の旅行先に南フランスや北スペインとルルドを組み合わせてみてはいかがでしょうか?