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オランダ行くなら外せない!世界遺産キンデルダイク・エルスハウトの風車群とは?

今回ご紹介するのは世界遺産、「キンデルダイク・エルスハウトの風車群」です。

皆さんはキンデルダイク・エルスハウトの風車群についてご存じでしょうか。

キンデルダイク・エルスハウトの風車群はオランダで二番目に大きい都市ロッテルダムの南東に位置する一帯にある風車のことです。

もともとオランダは低湿地や干潟を干拓した国で、現在でも国土の多くが海抜0メートル以下という土地柄、大運河を作り、干拓地に水が入らないようにした上で、風車を使って排水を行っていました。

近代以降は電動ポンプにとって代わられましたが、運河、チューリップと並んでオランダの代名詞となっています。

風車を見なければオランダを見てきたとは言えないとまで言われているのがこの風車群なのです。

そんなキンデルダイク・エルスハウトの風車群の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

オランダの干拓について

先ほども少しお話しましたが、オランダの国土の多くは干拓地からできていて、「世界を作ったのは神なれども、オランダの大地はオランダ人が作った」という言葉が残されているように、オランダの歴史はポルダーと呼ばれる干拓地と切っても切れない関係にあります。

オランダは海岸沿いの低湿地や沼地、干潟を埋め立てて国土を広げてきました。

埋め立てのためにドイツから土を買った話はあまりにも有名です。

オランダで最も古い堤防は1世紀頃に古代ローマ帝国によって作られました。

干潟の干拓が始まったのは11世紀以降のことです。

近海や湖の水を抜く、大規模な干拓は西暦1612年のベムスター干拓が始まりでした。

ベムスター干拓以来、広い範囲を堤防で囲み、排水路を整備して運河に雨水を流し、風車を使って地下水を排出する方法で次々と干拓地は広がっていきました。

干拓地は海抜0メートル以下の地点が多いため、水、堤防の管理は非常に重要な事柄でした。

そのため、水管理委員会の長には堤防を維持するために住民を徴発することのできる権限が与えられていました。

もっとも、このような徴発に頼るまでもなく干拓地の住民にとって堤防の維持は生命線にあたるため、社会的階級などの身分を越え、広く話し合いや助け合いが行われていました。

これによってオランダでは階層を越えた協力関係が自然に生まれるようになりました。

オランダはワークシェアリングでは世界的な先進地域となっていますが、このような社会モデルも干拓地に由来する「ポルダーモデル」と呼ばれています。

キンデルダイク・エルスハウトの風車群について

オランダには現在でも1000基以上の風車が残っていますが、キンデルダイクには19基が残されています。

この19基の風車は全て18世紀に作られたものでオランダの風車群の中でも保存状態がとても良いことで知られています。

オランダの風車は西から吹く偏西風を利用して動力を得ていたため、全てが西に向かって立っています。

キンデルダイク・エルスハウト地区の風車も同様で、19基全てが西向きに作られています。

公開用の1基の風車だけですが、冬季をのぞく毎年3月から10月までの半年間は祝日以外の毎日、風車の内部を見学することが出来ます。※有料

夏の間、7月と8月の2か月間はかつてのように風車が回り、また9月の第二週にはイルミネーションで風車がライトアップされるイベントも開催されています。

風車内部の様子

皆さんは風車の内部がどうなっているかご存知でしょうか。

風車の羽がうまく回るようなカラクリ以外のものは無いと思っていらっしゃるでしょうか。

外側は4階建てから5階建てのビルと同じくらいの高さがある建造物である風車ですが、その内部は知らない人にとっては意外性の高い作りになっています。

実は風車の内部は人が生活できるような生活空間が広がっているのです。

小さいながらもベッドやテーブル、キッチンや食器棚が備わっている空間は、人一人が生活するには申し分ない住居だったのかもしれません。

キンデルダイクの風車群の中には、その管理を兼ねて現在でも人が暮らしているものもあるそうです。

他の地域の風車はほとんどが観光用としてのみ残っているのに対して、キンデルダイクの風車は現役で稼働をしている数少ない風車となっています。

現在残っている風車の中にも内部見学が可能なものがあります。

お役立ち情報

こちらではキンデルダイク・エルスハウトの風車群観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

キンデルダイクへのアクセス

今回はアムステルダムからキンデルダイクへ向かう方法と、ロッテルダムから向かう方法の2通りをご紹介します。

・アムステルダムから

アムステルダムから向かう場合には、まずインターシティに乗ってユトレヒト駅を目指しましょう。

アムステルダムとユトレヒトの間は30分程度です。

ユトレヒト駅に着いたらバスターミナルに移動し、90番のバスに乗ります。

バス停「Kinderdijk, Molenkade」で降りれば風車村はすぐ目の前です。

・ロッテルダムから

ロッテルダムからの場合には、ロッテルダム中央駅からロッテルダム・ロムバーダイン駅まで電車で移動します。

ロッテルダム・ロムバーダイン駅で電車を降り、バスターミナルからやはり90番のバスに乗ります。

アムステルダムからと同じバスですので、同じようにerdijk, Molenkade」で降りれば風車村はすぐ目の前です。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにキンデルダイク・エルスハウトの風車群に興味を持って頂けたなら幸いです。

最盛期にはオランダ全土で10000基に近い風車が稼働していたそうですが、現在はその中の1割程度、950基から1000基程度の風車が残されています。

キンデルダイク・エルスハウトの風車はその中でも癒し系の風車と言われていて、のどかな景色の中に立つ19基の風車には、毎年世界中から数多くの人々が訪れています。

風車村の入場は無料ですが、公開用の風車内部の見学は有料となっており、3.5ユーロの入場料が必要です。

オランダの代名詞ともいえる風車を見ないでオランダ観光は終われません。

オランダへのご旅行をお考えでしたら、是非キンデルダイク・エルスハウトの風車群へも足をお運びください!