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インドネシア中部ジャワの世界遺産!プランバナン寺院群に行ってみよう!

 

プランバナン寺院群とは

プランバナン寺院群はインドネシアのジャワ島中部にあるジョクジャカルタに存在する遺跡群であり、ヒンドゥー教の遺構でもあります。

推定では9世紀後期に建築されたとされており、ヒンドゥー教の中でもシヴァ神の信仰を中心としていました。その他にも、仏教やアニミズムなどアジア各地の宗教の影響を受けている特殊な寺院でもあります。

プランバナン寺院群は四方110m・高さ2mに石が敷き詰められて整地されており、主建築として東西に2列3基ずつ祠堂そしてその他小祠堂が並んでいます。

また寺院のそのプラットフォームからそびえ立つ8基のお堂はまるで山脈で、その姿は遺跡を見下ろすムラピ(火の山)のように雄大に構えており、多数のレリーフと彫刻によって覆われています。

ジャワ島随一とも言えるその雄大で広大な規模の寺院建築群は周囲の景色に溶け込むどころか釣り合わない造形をしており、その異様な空間が神域であることを感じさせます。プランバナン寺院群はその別名を「ロロ・ジョングラン」とも言います。

寺院群の中心であるプラバナン寺院は9世紀にサンジャヤ朝・古マタラム王国のピカタン王によって建立が始められ、10世紀に古マタラム王国のバリトゥン王によって完成されたとされており、宇宙の破壊、創造、維持を司る三最高神であるシヴァ、ブラフマー、ヴィシュヌがそれぞれの神殿に祀られています。

シヴァ神には牡牛ナンディ像、ブラフマ神には白馬ハンサ、ヴィシュヌ神には神鳥ガルーダを祀る神殿はそれぞれ対峙しています。外壁には絵巻物のように古代インドの叙事詩である『ラーマヤナ』をモチーフとしたレリーフが施されたインドネシア最大級のその建造物は今なお、仏教遺跡のボロブドゥール寺院遺跡群に並んでジャワ建築の最高傑作の一つと言われています。

プランバナンの寺院群の特徴と種類

8世紀から9世紀にかけて、インドネシアのジャワ島には2つの宗教と2つの王朝、すなわちヒンドゥー教国の古マタラム朝と仏教国のシャイレンドラ王朝です。当時インドネシアのジャワ島には同時期にヒンドゥー教と仏教の2つが一国に存在する独特の文化を持った王国でした。

そして古マタラム朝が築いた宗教建造物がプランバナン寺院遺跡群、仏教国のシャイレンドラ王朝が築いたものがボロブドゥール寺院遺跡群なのです。宗教こそ違えどこの2つの寺院はジャワ建築だけでなく、美術の観点から見ても最高傑作と言われており、その姿はとても美しく荘厳です。

しかしジャワ島の王都の遷都が実施された929年頃以降、先述の通り何世紀も放置されてしまいました。現在にも及ぶ長年の修復作業によりその歴史的価値と荘厳な姿はいまだ健在です。

またプランバナン寺院やその欄干の部分には彫刻が隙間なく施されていたり、古代インド叙情詩「ラーマーヤナ」の描写レリーフが62も残っているなど寺院内には彫刻が数多く残されています。

これらのレリーフは、現在に至るまで残っているヒンドゥー教遺跡の中でも傑作と呼ばれており、その躍動感や柔らかな表情は石に彫刻したとは思えないほどです。

種類

プランバナン寺院群は、そのプランバナン歴史公園内に建つ合わせて寺院の複合体であり、その数は仏教寺院とヒンドゥー教寺院を合わせて240から成っています。

特に有名な寺院を下記に挙げます。

・プランバナン寺院
・セウ寺院
・サンビサリ寺院
・プラオサン・ロウ寺院
・ルンブン寺院
・ブブラ寺院
・カラサン寺院(歴史公園近郊)

中でも特にプランバナン寺院とセウ寺院は美しく、人気スポットとして多くの観光客が訪れています。

プランバナン寺院の伝説

・ロロ・ジョングランの伝説

昔々、プランバナン周辺の二国が争い合っていました。一方の王にはロロ・ジョングランと呼ばれる美しい娘がいました。

王の国はとても強力でしたが、敵の王子にして魔術師であるバンドゥン・バンダワサが使う魔術によって戦いに敗れると、ロロ・ジョングランの父である王は殺害され王国も滅ぼされてしまいます。

勝者として敵国の姫でありながらその美貌を持つロロ・ジョングランとの結婚を望んだバンドゥン王子ですが、彼に父である王を殺害されたロロ・ジョングランは結婚して敵将の妻になることを拒否します。

しかし、バンドゥン王子は諦めずに王女を娶ろうとしつこく食い下がったため、ロロ・ジョングランは「一夜で1,000の寺院を建立できたら結婚する」という条件を突き出しました。バンドゥン王子は魔術で精霊を集め、夜明け前にはなんと999の寺院を完成させてしまいます。

次々と完成する寺院を見て焦ったロロ・ジョングランは、自らに仕える全ての召し使いと村人全員に東の大地に火を放つように命じます。火はやがて大火となり、これを夜明けと勘違いしたニワトリが一斉に鳴き始め、その鳴き声を聞いて日の出と勘違いした精霊たちはそのまま闇の中へ逃げ帰ってしまったのです。

999まで完成した寺院でしたが最後の寺院が未完成のままとなりました。ロロ・ジョングランの企みを知り結婚が叶わないと知ったバンドゥン王子は怒り狂い、ロロ・ジョングランに呪いをかけて石像に変えてしまい、1,000基目の寺院に閉じ込めてしまいました。

この1000基目の寺院が現在のシヴァ堂であり、北の部屋に収められたドゥルガー像が石像に変えられたロロ・ジョングランだと伝えられています。

この伝説のため、プランバナン寺院は「ロロ・ジョングラン」という別名を持つのです。またセウ寺院は、ジャワ語で「1,000の寺院」を意味します。

プランバナン寺院群の修復作業

周知の通りインドネシアは自身の多い国です。そのため、プランバナン寺院群はこれまでも自身と修復を繰り返してきました。

1549年の地震ではプランバナン寺院遺跡群がほとんど崩壊してしまい、それによりその後しばらく人々から忘れ去られていました。ところが、1937年に始まりプランバナン寺院遺跡群の修復作業が行われています。

また、覚えている方も多いと思いますが、2006年に起きたジャワ島中部地震でもプランバナン寺院遺跡群は大規模な被害を被ってしまいました。これに関しては2007年から修復作業が始まり、インドネシア政府の要請により日本から調査団が二度と派遣されています。

ただ残念なことにチャンディ・ナンディとチャンディ・ガルーダの修復が2009年に完了して以降、プランバナン寺院遺跡群全体の完全修復においてはまだ完了していません。

プランバナン寺院へのアクセス

日本からプランバナン寺院群にたどり着くまで、飛行機・バス・自転車をフル活用します。

ジョグジャカルタ空港へ到着すると、ジョグジャカルタ市内よりトランスジョグジャという市内バスに乗ります。

トランスジョグジャのNo.1Aに乗り、プランバナン下車。バス停から「プランバナン歴史公園」まで徒歩約15分。

乗り合いワゴンという選択肢もありますので、空港で確認してください。プランバナン寺院群へ着くと、広大な時院内をレンタサイクルで散策することができます。ツアーも完備してあるのでぜひ申し込んでください。

空港からプランバナン寺院群までバスを利用して約10分というとても移動しやすい位置にあるので、旅行する側としてはとても嬉しいですよね。

最後に

いかがでしょうか?
世界遺産「プランバナン寺院群」の主要な寺院を見るとなると、1日では難しいかもしれません。

ジョグジャカルタ周辺には、プランバナン寺院群以外にも「ボロブドゥールの仏教寺院群」「サンギラン初期人類遺跡」という世界遺産があります。

「プランバナン寺院群」をじっくり見て回るもよし、ハードではあるかもしれませんが、ポイントを押さえてジョグジャカルタから行ける3つの世界遺産を見て回るもよし、中部ジャワの世界遺産の旅を満喫してみてください。