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インドネシアの世界遺産!スマトラの熱帯雨林遺産の魅力とは?

 

今回ご紹介するのは世界遺産、インドネシアの「スマトラの熱帯雨林遺産」です。

皆さんはスマトラの熱帯雨林遺産についてご存じでしょうか。

スマトラ島はインドネシアの主要な島の中で最も西にある細長い島の名前です。

スマトラ沖地震の映像で名前を知っているという方もいらっしゃいます。

スマトラ島に広がる熱帯雨林には、無数の動植物が生息しています。

その数1万種を超える植物に守られて、絶滅危惧種の動物が生きる、生物学上大変貴重な自然環境なのです。

そんなスマトラの熱帯雨林遺産の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

スマトラ島について

マラッカ海峡に面するスマトラ島は、インド洋から東シナ海に抜ける交通の要所であることから、古くからシュリーヴィジャヤ朝などの王朝が根拠地としました。

シュリービジャヤ朝が起こったと言われているのは7世紀頃で、この頃は上座部仏教やヒンドゥー教が有力だったのですが、14世紀頃からイスラム教が入り始め、現在ではインドネシアは人口最大のイスラム国家となっています。

インドネシア共和国の主要な島の内、最も西に位置しているスマトラ島は、南東から北西への全長約1800キロメートル、南西から北東への全長約450キロメートルで、島には活発な火山帯でもあるバリサン山脈があります。

スマトラ島で最も標高の高い山はクリンチ山で、富士山とほぼ同じくらいの高さです。

赤道直下の島で、日中の平均気温は約30℃、雨の多い高温多湿の島で、平均湿度は80%以上にもなります。

熱帯雨林の植物

スマトラ島の熱帯雨林には、1万種類以上の植物が生息しています。

ここではその中でも珍しい植物をご紹介して行きたいと思います。

ラフレシア

ラフレシアという花の名前をご存知でしょうか。

某ロボットアニメでも同じ名前のロボットが登場していたので、名前だけはしっているという方もいらっしゃるかもしれません。

一言にラフレシアといっても、実はその種類は10種類以上あり、いわゆる世界最大の花を持っているのはその中の1つ、「ラフレシア=アルノルディー」という花です。

その花の直径は約90センチメートルで、見た目のグロテスクさと生ごみの腐ったようなにおいとも言われる悪臭でも有名です。

これは、ラフレシアが花粉を運ばせているのが、動物の死骸や糞を非常に好むオビキンバエなどのハエであることから、オビキンバエの目に留まりやすいように進化したのだと言われています。

世界最大の花と言われていますが、実はギネスブックに掲載されている世界最大の花はラフレシア=アルノルディーではなく、スマトラ島に生息している別の花なのです。

続いてそちらもご紹介します。

ショクダイオオコンニャク

こちらもスマトラ島に生息している植物で、直径1.5メートルにもなる巨大な花で知られています。

中心部の棍棒のような部分は全高3.5メートルにも及び、遠くからでも一目でわかります。

この花の名前は花の見た目が燭台のようであることから付けられました。

別名をスマトラオオコンニャクとも言います。

ショクダイオオコンニャクは2年間で2日間しか花を咲かせないことから、幻の花とも呼ばれていますが、その開花中は10メートル先からでもわかるという強烈な腐敗臭を放っているため、死体花とも言われていたそうです。

世界最大の花として認定されているショクダイオオコンニャクですが、実はその花は小さな組織の集合体なので、単体の花としてはラフレシア=アルノルディーの方が大きいのです。

それでどちらも世界最大の花として認識されているというわけです。

熱帯雨林の動物

スマトラ島の熱帯雨林には多種多様な動物が生息しています。

確認されているものだけでも、哺乳類が約200種類、鳥類が約450種類、爬虫類が約220種類と、非常に多くの動物たちが森で暮らしているのです。

その中には絶滅危惧種に指定されている動物たちも数多くいます。

今回はそのような動物たちをご紹介したいと思います。

スマトラトラ

スマトラトラはスマトラ島全体でも400頭程度しか残っていません。

毛皮目的などの密漁や、スマトラ島の熱帯雨林減少によって人間と遭遇して射殺されたりして数を減らしてしまいました。

現在でもその数は減り続けていて、絶滅が危惧されています。

スマトラサイ

世界に約300頭いるうちの7割近くがスマトラ島に生息しています。

スマトラサイの角は、漢方薬として高値で取引されていたため、乱獲されて生息数が激減してしまいました。

保護が進められてはいますが、グループごとの個体数が少なく、繁殖が行われにくいこともあり、その数は減少の一途をたどっています。

スマトラオランウータン 

森の賢者とも言われるオランウータンは、もともとスマトラ島全域に住んでいましたが、現在は島北部にだけ生息しています。

森の縮小によって住処を失ったオランウータンは自然環境の変化による個体数の減少以外に、違法取引を狙う密猟者の餌食ともなっていると言われています。

スマトラゾウ

世界でスマトラ島にだけ生息しています。

現在は約2000頭がスマトラ島の各地で暮らしていますが、他の動物たちと同じく住処が減ってしまったことや、象牙を狙った密漁が原因で頭数が激減してしまいました。

お役立ち情報

こちらではスマトラの熱帯雨林遺産観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

世界最速の森林消滅

実はスマトラ島は人類の歴史上、世界最速の森林消滅が起こった場所でもあります。

西暦1985年の森林面積を100とした場合に、西暦1990年時点で84、西暦2000年で64、西暦2009年の段階で51と、わずか25年で半分近い熱帯雨林が消滅してしまったのです。

スマトラ島の生き物たちが絶滅の危機にあるのはこの熱帯雨林の消滅が非常に大きい理由の1つとなっています。

西暦2009年以降も森林の減少は続き、この事態を憂慮したユネスコは西暦2011年にスマトラの熱帯雨林遺産を危機遺産リスト入りさせました。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにスマトラの熱帯雨林遺産に興味を持って頂けたなら幸いです。

インドネシア旅行というと、人気のリゾート地であるバリ島や、ジャワ島中部のボロブドゥール寺院を選ばれる方が多いのですが、スマトラ島の熱帯雨林も自然が溢れる素晴らしい観光スポットです。

ここでしかみられない動植物や、間もなく絶滅してしまうかもしれない貴重な生き物を自然環境で見ることができるかもしれません。

もしそんな生き物とばったり出会うことができたなら、きっと人生の素晴らしい思い出になるでしょう。

インドネシアへのご旅行をお考えでしたら、是非スマトラ島ご訪問もご検討ください!