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イギリスの世界遺産!天然温泉で有名になったバース市街の魅力をご紹介!

今回ご紹介するのは世界遺産、イギリスの「バース市街」です。

皆さんはバース市街についてご存じでしょうか。

バース市街はイギリスの首都ロンドンの西側約150キロメートルの地点にある、バース・アンド・ノース・イースト・サマセットの一部の事です。

ここは2000年以上昔から、温泉がわき出ていることで良く知られている土地でした。

バースの名前がお風呂を指す英語になったというのは有名な話ですが、実はこれは都市伝説です。

実際には全く逆で、ゲルマン系の古語でお風呂を指す言葉からバースという名前が付けられました。

そんなバース市街の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

バース市街の歴史

バースについて書かれた最も古い記録は、古代ローマ帝国時代の温泉に関連する文献です。

文献上ではこれよりも古いものは残っていないのですが、考古学的な調査などから、それよりも古い時代からバースにあった温泉が人々に利用されていたと考えられています。

1世紀の終わりから2世紀の中ごろにかけて、ブリタニアのローマ植民地としてローマ式の浴場施設が建設されました。

ローマ人は入浴好きだったため、バースの町は温泉の町として栄えました。

温泉は万病の薬となると考えられていたため、怪我の多いローマ軍の兵士だけでなく、近隣の住民も好んで入浴に訪れました。

古代ローマ時代の終わり頃にはバースの周囲に城壁も建築され、ブリタニアの重要拠点の1つとなりました。

ゲルマン民族大移動によってローマ軍がイタリア半島に撤退したあと、バースの町は衰退し、ローマ式の浴場も壊されてしまいましたが、温泉はケルト人やブリトン人によって利用され続けていました。

7世紀の後半には小さな修道院が建設され、約100年後の8世紀後半には聖ペテロを奉じる教会が建設されました。

また9世紀中ごろにはアルフレッド大王によってバースの町が再建されました。

その後は長らくバースが注目を浴びることはありませんでしたが、16世紀後半のエリザベス1世の統治下で温泉施設として再び脚光を浴びることになります。

その後も次々と新しい施設が建設され、特に18世紀以降はイングランドの貴族や富裕層が好んで訪れる人気の保養地となりました。

第二次世界大戦中にナチスドイツ空軍の空襲を受けて多くの建物が破壊されてしまいましたが、終戦後は以前と変わらない姿に戻されました。

西暦1978年には既存の温泉施設が全て閉鎖され、ローマ浴場や、中世以降の温泉施設の遺構をみるだけの場所となっていましたが、21世紀に入ってから温泉を利用した一大スパリゾートが建設され、現在ではかつて以上の入浴客が訪れるようになっています。

代表的建造物

ローマ浴場跡(ローマン・バス)

ローマ浴場の跡地はローマ浴場博物館となっています。

バース・スパ駅から歩いて10分程度の場所にあるこの博物館では、古代ローマ帝国時代の温泉施設の様子を見学することができます。

バースの温泉施設はもともと西暦65年頃から建設が開始され、その後長年に渡って増築を続けられた大規模な施設でした。

ブリテン島で唯一の温泉が湧き出るバースは、古代ローマ帝国によって一大スパリゾートを持つ温泉町として栄えたのです。

ローマ浴場はそんなバース最大の見どころとしてよく知られています。

聖なる泉と呼ばれていた貯水槽、床暖房、サウナを完備した特製の浴場、溢れたお湯を川に流す仕組みなど、ローマ時代の高い建築技術には目を見張るべきものがあります。

巨大な大浴場は、ローマ時代には屋根がついていて、源泉を直接利用する仕組みになっていました。

深さ1メートル半の浴槽は、私たち日本人の感覚からするとお風呂というよりプールに近いような雰囲気です。

古代ローマ人は非常に入浴を好んでいたため、バースは一大リゾート地としてかなり人気があったようです。

バース修道院

バースの町の中心部にある教会が、バース修道院です。

この教会のファサードには両側に6人の天使が登る梯子があることが有名です。

もともと紀元前から温泉があったことが判明していますが、現在の世界遺産になっているバース市街ができたのは、12世紀にこのバース修道院が建て替えられた時に、温泉が再発見されたことがきっかけとなっています。

ロイヤル・クレセント

ロイヤル・クレセントは18世紀に立案された大規模な都市計画の最初の建築プロジェクトでした。

ジョージア式の建築様式で作られたこの建物は、上空から見ると三日月の形をしている大きな集合住宅で、西暦1774年に完成した建物の外観はそのころからほとんど変わっていないそうです。

現在では観光名所となっていて、毎日多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。

お役立ち情報

こちらではバース市街観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

サーメ・バース・スパ

西暦2006年にオープンしたのがサーメ・バース・スパです。

サーメというのは英語読みで、ラテン語風に読むと「テルマエ」となります。

この浴場という意味の言葉は映画化もされて有名になった「テルマエ・ロマエ」という作品で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

サーメ・バース・スパは観光客でも日帰り入浴が可能です。

入場料金は24ポンドと、あまり安くはありません。

しかし、17世紀頃の温泉施設をリメイクしたこの施設は歴史的な雰囲気を感じられることもあり、非常に人気があります。

建物の屋上にあるルーフスパという露天風呂が一番の人気で、ここからはバース市街を一望することができます。

この他にも貸切も可能なクロスバスや、ジェットバスなどが備わっている屋内のミネルヴァバスが人気です。

サーメ・バース・スパの入浴には、日本と違い水着着用必須です。

水着は現地で買うこともできます。

また水着着用ですので、男女混浴となっています。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにバース市街に興味を持って頂けたなら幸いです。

バース市街はロンドンから鉄道で2時間程度の場所にあります。

日帰りで訪れることも十分可能ですが、せっかく温泉地に行くのですから1泊はしてゆっくり過ごしてみて欲しいところです。

サーメ・バース・スパの温泉は現在のイギリスでも唯一の天然温泉で、バース市民は入場料が安くなっているため、毎日多くの市民が入浴に訪れます。

混んでいる時間帯は1時間程度待たされることもありますので、余裕を持って訪れるのが良いと思います。

イギリス、ロンドンを訪れる際には、是非バースへのご訪問もご検討下さい!