翻訳(Language Change)

イギリスに行くならここは外せない!世界遺産ウェストミンスター宮殿とは?

今回ご紹介するのは世界遺産、イギリスの「ウェストミンスター宮殿」です。
皆さんはウェストミンスター宮殿についてご存じでしょうか。

ウェストミンスター宮殿はイギリスの首都ロンドンの中心部、テムズ川に面した一等地にある宮殿で、現在はイギリス議会の議事堂としても使用されています。

ロンドンの有名な時計塔、「ビッグベン」もこの宮殿にあります。

そんなイギリスの世界遺産、ウェストミンスター宮殿の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

イギリスとウェストミンスター宮殿の歴史

イギリスの首都ロンドンのウェストミンスター特別区にあるウェストミンスター宮殿は、現在の宮殿が建設される遙か昔から、テムズ川を利用した水運の重要拠点として知られていました。
11世紀にイングランドを征服したデーン人の王カヌート大王時代に最初の宮殿が建てられました。

カヌート大王の死後、その息子のデンマーク=イングランド王ハーディカヌートにノルマンディーから招かれたエドワード懺悔王はロンドン西部のソーニー・アイランドに新たな宮殿とウェストミンスター寺院を建設しました。

このウェストミンスターという地名は、西の修道院(ウェスト・モナスタリー)が変化したものと考えられています。

西暦1066年に、エドワード懺悔王に息子がいなかった事に端を欲したノルマンディー公ギョーム2世(ウィリアム1世)によるイングランド侵攻(ノルマン・コンクエスト)が起こり、ギョーム2世(ウィリアム1世)がロンドンを占領した当初はロンドン塔に居住しましたが、後にウェストミンスターの宮殿に移っています。

この時代のウェストミンスター宮殿で現存している部分は無く、現在のウェストミンスター宮殿の内、最も古い部分でも次の王、ウィリアム2世の次代に建設された部分となっています。

中世の間、イングランド王はウェストミンスター宮殿に住み続けました。
この後も公共施設の多くはウェストミンスター宮殿の周辺に建設されました。

西暦1295年に初めて開かれたイングランド模範議会もウェストミンスター宮殿内で開催されている他、現代に至るまでのほとんどの議会は宮殿内で開催されています。

西暦1529年に起こった火事が原因で、イングランド王の住居はホワイトホール宮殿に移ってしまいましたが、その後もウェストミンスター宮殿は議事堂や裁判所として使用され続けました。

西暦1834年にはウェストミンスター宮殿の大半が焼け落ちるほどの大火事が発生します。
ウェストミンスターホール、ジュエル・タワー、聖ステファン教会の一部意外は全て消失してしまいました。
このときの宮殿再建計画において、宮殿をどの建築様式で再建するかが議論となります。

古典派とゴシック派のこの争いはキリスト教の考えが具現化されていて好ましいという意見が優勢となり、ゴシック式の宮殿が再建されることになりました。

西暦1836年、王宮再建委員会は100近い再建計画の中か、ネオ・ゴシック式のデザインを採用します。
西暦1840年に定礎が置かれ、西暦1847年には貴族院議事堂が完成しました。
続いて平民院議事堂は西暦1852年に完成します。

その後も建設は続き、宮殿主要部分は西暦1860年に完成しました。
ネオ・ゴシック式の宮殿計画を立案した建築家もこの都市に亡くなったそうです。
宮殿再建工事はその後西暦1867年まで続きました。

第二次世界大戦中の西暦1941年、ナチスドイツ軍の空爆を受け、ウェストミンスター議員内の平民院議事堂が破壊されてしまいます。
この修復作業は第二次世界大戦終結後の西暦1950年になってようやく完了しました。

現在もイギリス国会議事堂として使用されているウェストミンスター宮殿ですが、老朽化などの問題によって、議事堂機能を他に移すことが決定しています

代表的建造物

ウェストミンスター宮殿

現在もイギリス議会が置かれているロンドン市内の宮殿です。
もともと議事堂ではなく宮殿として作られていたため、当初は議事堂として相応しい部屋がなかったそうです。

ネオ・ゴシック式のこの宮殿は、イギリスの最高機関である国会が置かれていることから、威厳を出す為にテムズ川に面する側に長いファサードを作り、左右にエリザベス・タワー(ビッグベン)とヴィクトリアタワーを配置しています。

この2つの巨大な塔意外にも数多く配置された小塔によって、川に面したファサードに重厚感だけでなく、垂直方向への鋭いシルエットも与えています。

ウェストミンスター寺院にはロンドンのシンボルとして有名なビッグベン(エリザベス・タワー)があります。
実は「ビッグベン」とは時計塔を指す言葉ではなく、中の鐘の事をビッグベンと言います。

時計塔自体はもともと「クロックタワー」というなんとも素っ気ない名前の建物だったのですが、エリザベス女王(エリザベス2世)を記念して、エリザベス・タワーに改名されたのです。

イギリスのニュース映像が流れる時には必ずと言って良いほどビッグベンが移されていますので、ウェストミンスター宮殿自体を知らない方でも、ビッグベンは見たことがあるのではないかと思います。
宮殿の中でも人気の記念撮影スポットになっています。

ウェストミンスター寺院

ウェストミンスター寺院はウェストミンスター宮殿に隣接している、イギリス国教会の教会です。
イギリス国王の戴冠式もここで執り行われます。

薔薇戦争中に即位したエドワード5世と、「王冠を賭けた恋」で有名なエドワード8世を覗く全てのイギリス国王がここで戴冠式を行いました。

また、この教会の敷地には数多くの王族や政治家が埋葬されています。
イギリス王室の関係者だけではなく、ニュートンやシェイクスピアもここに埋葬されているそうです。

少しややこしいのですが、この近くにはウェストミンスター大聖堂という教会もあります。
こちらはローマ=カトリックの教会です。

聖マーガレット教会

12世紀頃にベネディクト派によって建設された教会です。
一時期は廃れてしまっていましたが、周辺の住民によって15世紀後半から16世紀の初頭にかけて再建されました。

しかし、17世紀になると議会の議事堂に宮殿よりも適しているとされ、再び周辺の住民は追い払われてしまいました。

ウェストミンスター寺院と比べると小さな教会ですが、イングランドの上流階級の人々が結婚式を挙げる教会と言えば、長い間この聖マーガレット教会でした。

イギリス首相のサー・ウィンストン・チャーチルもここで結婚式を挙げています。

役立つ情報&豆知識

こちらではウェストミンスター観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

ロンドンパス

ウェストミンスターに限らず、ロンドン市内60カ所以上の観光スポットと乗り降り自由のバスツアーが無料になる観光客向けのパスチケットです。

1日券の値段が10695円(※)と、高い印象を受けるのですが、ウェストミンスター寺院の入場料だけでも3100円(※)ですので、すぐに元が取れる大変お得なパスチケットです。

また、一部の観光スポットでは列にならばなくても優先入場ができるため、本当にお得だと思います。

1日券 10695円(※)
2日券 14570円(※)
3日券 17205円(※)
4日券 19220円(※)
5日券 20925円(※)
6日券 22320円(※)
(※2018年3月、英国政府観光庁オンラインショップ価格)

英国政府観光庁の公式オンラインショップ

※日本語に対応しています。

ウェストミンスター寺院で行われた有名な結婚式

西暦2011年に、ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンさんの結婚式が執り行われたのがウェストミンスター寺院です。
この結婚式は今世紀最大の結婚式と言われていて、イギリス国内だけでなく、世界で7000万人以上もの人が生中継で結婚式を見守っていたそうです。
日本からも見ていた方は多いと思います。

結婚式を挙げたケンブリッジ公爵夫妻はその後バッキンガム宮殿のバルコニーまで移動して謁見を行ったので、そのパレードの道筋にあたるウェストミンスター寺院からバッキンガム宮殿までの道路は100万人を超える人々で埋め尽くされていたそうです。

もしご覧になっていたのなら、その時の道を歩いてみるのも面白いかもしれませんね。

最後に

いかがでしたか。
これをきっかけにイギリスの世界遺産、ウェストミンスター宮殿に興味を持って頂けたなら幸いです。

ウェストミンスター宮殿はロンドン中心部からも近く、非常にアクセスの良い場所にあります。
ロンドン観光でも外せないスポットですので、訪れる方は多いと思います。

長い歴史の中でいろいろなエピソードを持つウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院、聖マーガレット教会を訪れるのでしたら、そのエピソードを知っておいて損はないのではないでしょうか。

イギリスは民主主義議会発祥の地でもあるため、いわばこのウェストミンスター宮殿はオリジナルの国会が運営されている場所でもあります。

閉会中は内部見学が可能となっていますが、非常に人気ですので予約をしておいた方がいいでしょう。

また、夜、ライトアップされたウェストミンスター宮殿はとても美しいことで有名です。
ロンドンへご旅行の際には、昼間だけでなく、夜のウェストミンスターへも足を運んでみてはいかがでしょうか。