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おとぎ話の世界から飛び出した街コルマール!世界中を魅了する理由とは?

コルマールとは?

フランス東部のアルザス地方にある街コルマール。

ドイツやスイスの国境からも遠くないこの街は、日本人観光客も多く訪れる街です。

「2018年ヨーロッパで行くべき場所」でも3位に選ばれるほどヨーロッパ内でも大人気。というのも、この街の旧市街エリアはアルザス地方特有の木組みの家が立ち並んでおり、おとぎ話に出て来そうな景観を現代までほぼそのまま保っているのです。

コルマールはジブリ映画「ハウルの動く城」やディズニーの「美女と野獣」に出てくる街並みのモデルになったとも言われており、旧市街にあるプフィスタの家はハウルの動く城の作中ではほぼそのまま登場しています。

コルマールの街の歴史はかなり古く、この街の名が記された最も古い文献は823年にまで遡るのだとか。

13世紀には城壁が築かれ、フランスとドイツの国境に近いことから、一時はドイツ帝国の領土となっていた時期もありました。

その影響もあり、アルザス地方の伝統的な建物はドイツとフランスの建築様式が融合したものとなっています。第二次世界大戦中、アルザス地方も戦火に飲まれましたが、コルマールとその周辺の村は奇跡的にそれを逃れたため、現在まで美しい中世の街並みが残っているのです。

コルマールが位置するアルザス地方はアルザスワインの生産地帯。

コルマールはこのエリアの葡萄畑やワイナリーを楽しむためのワイン街道の中間地点に位置します。

それに加え、コルマールの近くにはリクヴィルやユナヴィルなど、美しい葡萄畑とのどかな景観を持つ有名な村が点在しています。これらの場所をめぐる際にも観光の基点となるのがコルマールなのです。

アルザス地方を観光するのであれば外せないコルマール。移動の基点になるだけでなく、その美しい街並みをとっても必見の価値がある美しい場所です。今回はこのコルマールの見どころをご紹介します。

コルマールの見どころ

コルマールの見どころの多くは旧市街エリアに集中しています。

ペティット・ベニス(Petite Venise)

まずこの町に来たら外せないのが「ペティット・ベニス(Petite Venise)」です。

旧市街の南側に位置し、「小さなベニス」という名の通りイタリアのヴェネチアを思い起こさせる景観を有しています。

町の中を流れるロシュ川にそって、アルザス様式の木組みの家屋が並んでおり、パステルカラーで塗られた家屋は木組み模様と壁色が大変可愛らしく、まさに絵本の挿絵でありそうな景観です。春先以降は川の周りの遊歩道のプランターにカラフルな花が植えられ、可愛らしさが一層引き立ちます。

もちろん、ボートで川下りもできるので、天気がよければボートに乗ってペティット・ベニスエリアを観光することをお勧めします。川べりにはカフェやレストランのテラスもあるので、ここらで景観を楽しみながら休憩するのもいいでしょう。

次に、コルマール旧市街で有名な2つの家屋をご紹介します。

頭の家( Maison des Têtes)

一つは「頭の家( Maison des Têtes)」です。

1609年のドイツ・ルネッサンス期に建てられた建物で、窓枠やファザードの部分に106の頭やちょっと不気味なお面の彫刻があることからこの名前で呼ばれています。

切妻屋根の彫刻は1902年にこの建物に住んでいた彫刻家によってほられた比較的新しいものです。顔やお面の彫刻はよく見るとどれも奇妙なものばかり。

106個あるそうなので、ぜひ目を凝らして探して見てください。

プフィスタの家(Maison Pfister)

もう一つの有名な建物は「プフィスタの家(Maison Pfister)」。

冒頭でも触れた通り、この家は映画「ハウルの動く城」のハウルとソフィーの空中散歩のシーンで登場しています。1537年に建てられたもので、二階部分の突き出た出窓、木造の桟や欄干の美しい彫刻、聖書のシーンを描いた壁画や八角形の形をした塔が見どころです。

ちょっと離れると鮮やかな緑の屋根が見えますが、このうろこ状の屋根は古いアルザス建築の特徴でもあります。

たった1棟の外観に見所が凝縮されている、コルマール観光では外せない観光スポットです。

サン・マルタン教会(Collégiale Saint-Martin)

ヨーロッパにはいたるところに教会がありますが、この街にあるサン・マルタン教会(Collégiale Saint-Martin)も見応えのある教会です。

1235~1365年にかけて建築されたゴシック様式の教会で、1572年の火事で骨組み天井が焼けてしまい3年後に修理されますが、その後も何度か改修を重ね現在の姿になりました。

内部は白壁と赤みがかった石造りの柱でできており比較的シンプルですが、回廊両脇にある装飾品の繊細な彫刻や豪華な祭壇は美しいものばかり。

教会の外観も独特で、ところどころにはめ込まれている赤や黒味がかった石と蜂蜜色の石のコントラストが印象的です。

また、屋根はアルザス様式のうろこ屋根で、晴れた日には模様も綺麗に見ることができます。ゴシック様式の細かい彫刻ももちろん見ものです。

宗教建築とアルザス地方の伝統建築様式が合わさったとても美しい教会なので、ぜひ見に行ってください。

最後は一つ美術館を紹介します。

ウンターリンデン美術館(Musée Unterlinden)

旧市街地北西部にあるウンターリンデン美術館Musée Unterlinden)は、13世紀に建てられた修道院を改修して利用いている美術館です。

この美術館は宗教美術やアートに興味がある人にはかなりオススメの美術館。

というのも、ここにはマティアス・グリューネヴァルトによって描かれたドイツの絵画史上最も重要な作品の一つである「イーゼンハイムの祭壇画」があるのです。

キリストの受難などが両面に描かれた祭壇画で、修道院跡を利用していることもあり雰囲気は抜群。これを見るための観光客で賑わう美術館です。

他にも先史時代から20世紀までの様々な美術品を見ることができます。時間に余裕がある場合はぜひ足を伸ばして見てください(火曜は休館)。

今回紹介した観光スポットはコルマールのほんの一部。これら以外にも、コルマールには多くの観光名所が点在しています。

ぜひ町歩きを楽しんで、自分のお気に入りを見つけてください。

アクセス

コルマールは人気の観光地でフランス国鉄の駅あるためアクセスは簡単です。

パリやリヨンなどの大都市からはTGV(新幹線)で行くことができます。

パリからならば、パリ東駅(Gare de l’Est)から直行またはストラスブール(Strasbourg)でTER(特急)に乗り換えで、所要時間は2時間半~3時間前後です。リヨンからならコルマールまで直行のTGVで3時間半弱で行くことができます。

また、ストラスブールやスイスのバーゼル(Basel)などの近郊都市からなら格安高速バスも出ています。アクセス手段はかなり豊富なので、自身の旅行日程にあったものを選べばいいでしょう。

コルマール駅からコルマールの旧市街エリアまでは徒歩15分かかりませんし、道案内もあるので迷うことはないでしょう。

この地域はアルザス・ワイン街道沿いで少し街から離れればのどかな風景と葡萄畑、美しい景観の村などが点在しています。

コルマールからはこれらの村などを結ぶバスもありますが本数が少ないので、もしここら辺もまとめて回るつもりであればレンタカー移動をお勧めします。

まとめ

中世の面影を残すカラフルな木組みの街並みが特徴のコルマールの街は、日本を含め世界中から観光客が訪れるフランス・アルザス地方の一大観光都市です。「ハウルの動く城」や「美女と野獣」に出てくる街のモデルになった場所でもあります。

街の見どころは旧市街エリアに集中しています。南側にはイタリアのヴェネチアを思わせるかのようなペティット・ベニスがあります。カラフルな木組み家屋が立ち並ぶ反対側には川が流れており、川下りをしながら街の景観を楽しむことができます。

旧市街中心エリア付近には、106の顔やお面の彫刻がなされている「顔の家」や、出窓や聖書をモチーフにした壁画、色鮮やかなうろこ屋根などが必見の「プフィスタの家」などがあります。

サン・マルタン教会はこの街を代表する教会の一つで、外面の蜂蜜色の石に混じった赤や黒みがかった石やゴシック建築の美しい彫刻、模様の入ったうろこ屋根などが見どころ。

ウンターリンデン美術館では、ドイツ絵画史の中でも最も重要な作品の一つとされているマティアス・グリューネヴァルト作の「イーゼンハイムの祭壇」を見ることができます。

コルマールへのアクセスは簡単で、パリやリヨンなどの大都市からTGVやTERを利用して行くことができます。ストラスブールなどの近隣都市からは高速バスも運行しています。コルマール駅から旧市街エリアまでは徒歩15分かからないので移動の心配はありません。

また、コルマール近郊にはワイン畑や美しい景観を有する村などが点在しています。これらへはコルマールからバスでも行けますが本数が少ないので、レンタカーを借りて見て回ることをお勧めします。

街中もその近郊にも観光スポットがたくさん詰まった街コルマール。

ツアーなどでなくてもアクセスしやすいため、一人旅や個人旅行にもオススメの観光地です。ヨーロッパ旅行を考えている場合は、行先の一つにぜひ加えてみて下さい。街の美しい景観にワクワクすること間違いなしです。