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〜世界遺産〜ドイツのクヴェトリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街に行く前にこれを見よ!

今回ご紹介するのは世界遺産、ドイツの「クヴェトリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街」です。

皆さんはクヴェトリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街についてご存じでしょうか。

クヴェトリンブルクはドイツのザクセン・アンハルト州にある町の名前です。

この町の特徴は、中世から残る木組みの家並みです。

比較的田舎に位置していることもあって二度の世界大戦でも戦火が及ばず、古い建物の多くがそのまま残されたため、中世の町並みと木造建築を現在に伝えている歴史的、文化的価値を認められ、西暦1994年にユネスコ世界遺産に認定されました。

世界遺産の登録名からもおわかりかと思いますが、司教教会と領主の城、そして旧市街と町全体が世界遺産の構成資産となっています。

そんなクヴェトリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街の魅力について、歴史を踏まえながらご紹介していきたいと思います。

クヴェトリンブルクの歴史

この町が初めて歴史に姿を現すのは10世紀前半のことでした。

文献によれば西暦922年にザクセン公爵、東フランク王国の国王ハインリッヒ1世補鳥王

(狩猟王とも呼ばれる)によって、修道院に寄付された土地の一部として名前が記載されています。

西暦936年にハインリッヒ1世が崩御した後は、王妃だったリンゲルハイム家のマチルデによって、貴族の子女を教育するための機関としてクヴェトリンブルク女子修道院が創立されました。

また彼らの息子である初代神聖ローマ帝国皇帝となったオットー1世はハインリッヒ1世が建設した山城を拡張、増改築を行い、神聖ローマ皇帝の宮殿としました。

神聖ローマ帝国の最初の首都となったクヴェトリンブルクには各地からの商人や旅人、貴族や聖職者が集まったため、急速に発展し、町が交易で潤うとともに商人たちは裕福な農民など、住民たちが力を持つようになりました。

彼らが石造りの強固な建物を所有することは神聖ローマ皇帝にとっては反乱を招きかねないと思われたため、クヴェトリンブルクでは石造りの建物を作ることが原則的に禁止され、木組みの建物が作られるようになりました。

これによって作られた多くの木組みの建物は、現在でも約1300棟が現存しています。

この木組みの建物はファッハベルクハウスと呼ばれていて、中世からの貴重なロマネスク様式の木造建造物として、保護、回収が行われているのです。

中世以降は取り立てて歴史的に大きな事件などなかったクヴェトリンブルクですが、西暦1936年にはナチスドイツの総統親衛隊(SS)長官のハインリッヒ=ヒムラーによって東フランク国王ハインリッヒ1世の没後1000年を記念した式典が行われています。

また、第二次世界大戦中の西暦1945年には米軍将官のジョン=ミーダーによって修道院の聖具が略奪されました。

この時略奪された聖具は戦後、東ドイツから何度も返還要請が行われましたが、返還されたのは東西ドイツ統一後の西暦1990年以降のことでした。

代表的建造物

聖セルヴァティウス修道院聖堂

聖セルヴァティウス修道院聖堂は、世界遺産の登録名のうちの聖堂参事会教会のことです。

この教会はもともとハインリッヒ1世の死後に王妃マチルデが創立した女子修道院の建物だったのですが、彼らの息子である神聖ローマ帝国初代皇帝のオットー1世は女子修道院にいろいろな特権を与えて保護しました。

それから約100年後に火災で崩落した女子修道院跡地に建設されたのがこの聖セルヴァティウス修道院聖堂です。

西暦1129年に建立されたこのロマネスク式の聖堂は現在でも当時の建物がそのまま残されています。

またこの教会にはハインリッヒ1世と王妃マチルデの墓地もあり、見どころとなっています。

クヴェトリンブルク城

もともとはハインリッヒ1世が建てた居城を息子のオットー1世が増改築したのがクヴェトリンブルク城です。

10世紀に拡張されたこの城は神聖ローマ帝国の最初の宮殿となりました。

町を見下ろす位置にある城はシュロスベルク(城山)とも呼ばれ、町のどこからでもその姿を見ることが出来ます。

旧市街

この町の旧市街は先ほどもお話したように木造の建造物が非常に特徴的な町並みとなっています。

古い家屋が破損したときには、状態によって他の家屋のパーツにしたり、木造家屋の保全方法、修復方法を学ばせるなどして旧市街の景観保存に努めているそうです。

旧市街には木造家屋の他にもヴィペルティ教会の地下聖堂など、たくさんの観光スポットがあり、丸1日滞在しても時間が余るということはありません。

こちらではクヴェトリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街観光に役立つ情報や豆知識をお伝えします。

クリスマスマーケット

毎年クリスマス前の4週間はクリスマスマーケットが各地で開かれます。

クヴェトリンブルクも例外ではなく、12月には市庁舎前でクリスマスマーケットが開催され、普段は厚い壁で遮られている中庭が色とりどりに装飾された華やかな空間に早変わりします。

冬にご旅行をお考えでしたら是非クリスマスマーケットを訪れてください。

ビール、ソーセージなどのドイツの伝統的な食べ物から、民芸品までいろいろな品が売られていてとても楽しく過ごせます。

最後に

いかがでしたか。

これをきっかけにクヴェトリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街に興味を持って頂けたなら幸いです。

この町は日本ではあまり知名度が高くなく、知る人ぞ知る穴場となっていますが、神聖ローマ帝国の最初の宮殿が置かれたこともあり、ドイツでは広く認知されている町です。

中世からの木造建築が1000棟以上残っている町はヨーロッパでも数少なく、その点でも一見の価値があります。

ドイツの首都ベルリンから電車で3時間ほどの距離ですので、日帰りでの観光も十分可能です。

ロマネスク街道の秘都とも呼ばれており、ベルリンを拠点にして周辺まで足を延ばす方の中には、この町を訪れる方も多いそうです。

ドイツへのご旅行をお考えでしたら、是非神聖ローマ帝国最初の都、クヴェトリンブルクへのご訪問もご検討下さい!